【73冊目】「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(著者:カーマイン・ガロ)」

記事まとめ

  • 「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(著者:カーマイン・ガロ)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「人を惹きつけるプレゼンテーションは、テクニックを活用すれば誰でも実践できる」ということを学んだ
  • 自社製品やサービスを魅力的なものとしてプレゼンする方法を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(著者:カーマイン・ガロ)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「スティーブ・ジョブズのプレゼンの魅力の秘密を明らかにして、誰でも真似できるようにやり方を教えてくれる本」です。

 

本書は、専門用語などは少なく、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、3時間1分かかりました。

 

スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションには、僕も魅力を感じていました。

iPhoneやiMacというアップル社製品にも魅力があるのですが、プレゼンの流れや盛り上げ方は、見ていて楽しい気持ちにさせてくれます。

 

本書は、そのジョブズのプレゼンの秘密を明らかにして、誰でも実践できるように、やり方をまとめた本です。

 

僕は、ジョブズのように、製品やサービスを人前でプレゼンする予定はありません。

ただ、このプレゼンの内容は、ブログの記事やYouTube動画にも応用できると考えました。

これらについても、内容を魅力的に語り、視聴者を惹きつけるという意味では同じだからです。

 

そう考えると、仕事をしている人で資料や発表を行う人には、いくらか参考になるところがあると多います。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(著者:カーマイン・ガロ)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(著者:カーマイン・ガロ)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」です。

 

タイトルの「スティーブ・ジョブズ」のとおり、iPhoneなどを作り出したアップル社のスティーブ・ジョブズのプレゼンの秘密を明らかにする本となってます。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「The Presentation Secrets of Steve Jobs: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience」です。



 

1-2. 著者について

著者は、「カーマイン・ガロ」です。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

CARMINEGALLO

 

Twitterアカウントは以下です。

carminegallo(@carminegallo)

 

経歴

「カーマイン・ガロ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

プレゼンテーション、メディア対応、コミュニケーションスキルを教えるコーチであり、世界の有名ブランドを陰から支えている。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

本書は、プレゼンのコーチが書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 構想はアナログでまとめる
第2章 一番大事な問いに答える
第3章 救世主的な目的意識を持つ
第4章 ツイッターのようなヘッドラインを作る
第5章 ロードマップを描く
第6章 敵役を導入する
第7章 正義の味方を登場させる
第8章 禅の心で伝える
第9章 数字をドレスアップする
第10章 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
第11章 ステージを共有する
第12章 小道具を上手に使う
第13章 「うっそー!」な瞬間を演出する
第14章 存在感の出し方を身につける
第15章 簡単そうに見せる
第16章 目的に合った服装をする
第17章 台本を捨てる
第18章 楽しむ

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

専門用語がほとんど出てこないため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はビジネスに関する本です。

ビジネスの中でも、プレゼンテーションのやり方に特化しています。

また、プレゼンテーションの中でも、アップル社のスティーブ・ジョブズのプレゼンを参考にしています。

 

商品の説明ではない

通常、資料の発表をする人は、商品やサービスの説明をすることが多いと思います。

社内資料の発表も、自分の提案だったり、分析結果だったり、何かの説明だと思います。

 

それはそれで、必要なプレゼンだと思います。

 

ただ、魅力的なプレゼンにするためには、ただの説明ではなく、それによってどんな良いことがあるのかということを、いかに伝えることができるのかが重要だと分かりました。

 

私は数多くのビジネス・リーダーに会ったことがあるが、退屈なはずのものを取り上げてすばらしいブランド・ストーリーが作れるの人はごくわずかしかいない。そのひとりがシスコのCEO、ジョン・チェンバースだ。チェンバースが売っているのは、インターネットバックボーンとして使われているルーターやスイッチではない。チェンバースが売っているものは、実は、我々が暮らす、仕事をする、遊ぶ、学ぶというその方法を変える人と人のつながりなのだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

上記引用文のように、商品を売っているのではなく、それによって実現されるものを売っているという発想を持っていないと、魅力的なプレゼンはできないと思います。

 

どんな製品やサービスも、何か人々の課題を解決し、よりよくするためのものであるはずです。

それを意識して仕事をしたり、プレゼンをすることが前提だと思いました。

 

プレゼンの流れは、5つのステップ

本書を読んで、プレゼンの流れを理解するのに分かりやすかったのは、アリストテレスが考案した5ステップでしたので紹介します。

本書の内容も、この5ステップをより詳細に説明したものになってます。

 

スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは、大昔にアリストテレスが考案した、人を説得する5ステップを満足している。

  1. 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出する
  2. 解決あるいは回答が必要な問題あるいは疑問を提出する
  3. 提出した問題に対する解答を提出する
  4. 提出した解答で得られるメリットを、具体的に記述する
  5. 行動を呼びかける。ジョブズの場合は「今すぐここを出て買ってくれ」といったところだろう。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

ストーリーを作るというのが大前提です。

話の流れがうまくできれば、プレゼンは魅力的なものになります。

 

圧倒的な力と魅力で自分のアイデアに賛同してもらうための第一歩は、ストーリーを作ること、話の流れを作ることだ。流れを上手に作れるかどうかが平凡なプレゼンテーションと卓越したプレゼンテーションの分かれ目となる。
ほとんどの人は流れを最後まで考えることをしない。優れたコミュニケーターは、まず効果的な計画を立てる。訴えるポイントを選び、目をひくヘッドラインを考え、話の流れを追いやすく整理し、共通の敵を導入して劇的に効果を盛り上げる。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

ストーリーというのは、記憶に残りやすいものだと思ってます。

ストーリー戦略という、企業における戦略にも使われています。

 

話の流れを作り、記憶に残すことを目的に、プレゼンを実施しなければなりません。

 

ユーザーの視点で描く

プレゼンの中で使うヘッドライン(見出し)は、ユーザー視点であり、簡潔であるべきです。

 

「インターネットの楽しさとマッキントッシュの使いやすさを組み合わせたもの、それがiMacだ」
ジョブズはこう切り出した。
‥ジョブズが作るヘッドラインは効果的だ。理由は、ユーザーの視点から書かれているからだ。なぜ気にかける必要があるのかという問いに答えているからだ。なぜiMacに注目すべきなのかって?「マッキントッシュの使いやすさでインターネットの楽しさ」が体験できるからだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

ユーザー視点とは、「それで何ができるのか?」という質問に答えることですね。

 

悪い例と良い例も紹介されていました。

悪い例はついついやってしまいそうな内容です。

 

ヘッドラインの悪い例
「今日発表するのは、ウルトラポータブルなMP3プレイヤーだ。重量は185グラム、5ギガバイトのハードディスクが搭載されており、アップルらしい使いやすさも備えている」

 

ヘッドラインの良い例
「iPod。1000曲をポケットに。」

 

悪い例の方も、特定の人にとっては有益な情報だと思います。

ただ、ほとんどの人が知りたいのは、良い例の方ではないでしょうか?

 

良い例の方が簡潔に何ができるのかが示されており、記憶に残りやすいです。

また、友人との会話やSNSでも、紹介しやすいでしょう。

 

以下の3つの条件を満足すると良いそうです。

 

  1. 簡潔(上記例では、英語27文字、日本語訳で12文字)
  2. 具体的(上記例では、1000曲)
  3. 利用者にとってのメリットがわかる(上記例では、ポケットに入れて音楽を持ち歩ける)

 

この3点を意識してヘッドライン(見出し)を作ると良さそうですね。

 

魅力的なプレゼンテーションがしたい人にオススメ

プレゼンテーションの上手下手は、その人の能力だけで表されると思っている人が多いと思います。

 

僕はプレゼンテーションが苦手です。

人前で発表するのは緊張して、ブルブル震えます。

サラリーパーソン時代(2007年〜2018年)、300人くらいの前でプレゼンテーションをしたことがあるのですが、発表前は緊張でドキドキが止まりませんでした。

発表中はなんとか話せましたが、練習していたからだと思います。

 

本書は、練習することやリハーサルをすることについても、言及しています。

どんな上手な人でも、練習をしているということです。

 

練習すれば、上手な人に近づくことも可能だと思います。

本書はその方法を教えてくれます。

 

魅了的なプレゼンテーションの方法を知りたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①3点ルールを意識する

プレゼンに情報を詰め込みすぎると、聞いている人は何を覚えればよいか迷うし、もしくは覚えられないということが起きると思います。

 

本書はテーマについて「1テーマに絞る」ようなアドバイスがありますが、多くても3点にしようと思いました。

 

‥数字が7桁から9桁を超えると短期記憶で処理するのが難しくなるという研究結果を示した。最近は、人間の頭が楽に思いだせるのは、3項目から4項目だというのが学会の定説となっている。
なお、ジョブズの場合、3項目であることがはるかに多い。「3点ルール」がとてもパワフルなコミュニケーション理論であることをジョブズはよく理解しているのだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

試験が始まる前など、頑張って覚えようとすれば、7個くらい覚えられると思いますが、プレゼンを聞くという行為の場合、そこまで頑張って気を張らないので、確かに3個ぐらいが限界のように思います。

 

記者の記事も3点が多いようです。

 

‥優秀な記者は、内容を手ごろな大きさに分割してわかりやすくする。ジョブズも同じだ。ジョブズがプレゼンテーションのコンテンツを作る方法は、USAトゥデイ紙の記者が製品の紹介記事を書く形とよく似ている。ヘッドライン、導入、3点、結論と進むのだ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

僕は基本は1点に絞ることを考えますが、どうしてもというときは、3点まではオッケーにしようと思います。

それ以上は覚えてもらえないと考えますので、捨てる方がいいと判断します。

 

②文字を減らす

僕が学生や社会人の頃から変わらないことは、文字が多いということです。

本ブログの記事を見るとよくわかると思います。

どうしても伝えたいことを多く伝えようと考え、文字数が増えてしまいます。

仕事のメールも文字が多かったです。

 

これはやはりよくないことだと改めて認識しました。

ブログ構築の本やウェブサイトで言われていることですが、本書でも同じようなことが書かれています。

 

大事なポイントを話すときスライドにたくさんの文字が書かれていると、しかも、しゃべる言葉と一致しない文言が書かれていると、話とスライドの両方に聴衆の注意が分散してしまう。文字がたくさん書かれたスライドは体験を劣化させるだけなのだ。スライドをシンプルにすれば、注意は集中すべきところ、つまり、スピーカーへと集まる。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

文字が多いと、伝えたいことが多くて、どれが重要か分かりにくくなるということですね。

 

本当に伝えたいことに絞って説明するべきです。

 

また、ただ単に文字を減らす、つまり、必要な情報を捨ててしまうのもよくないと思います。

そうではなく、文字を動画や写真に置き換えたりして、より情報量が多いものに変換すればいいと学びました。

 

ジョブズがマックブック・エアを「世界で最も薄いノートパソコンだ」と紹介したとき、あるスライドは、少し大きな封筒の上にマックブック・エアが乗っている写真だった。それだけ。文字なし、テキストボックスなし、グラフなし。写真だけだ。これ以上パワフルな方法などあるだろうか。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

ブログ記事では写真が使えそうですね。

写真は文字より情報量が多いです。

上記引用文では適用されませんでしたが、グラフや図でもいいと思いました。

 

とにかく、そういったひと目見て情報がたくさん含まれているものに、文字を置き換えていき、文字数を減らす方法を考えるべきだと感じました。

 

③数字をただ使えばいいということではない

説得力のある文にするために、具体的なことを表す「数字」をいれるという方法は、テクニックとしてよく聞きます。

 

ただ、数字を使えばいいという単純なことではないと学びました。

 

数字というものは、理解しやすい文脈に入れてあげないと力を発揮しない。そして理解しやすい形は、なんといっても、みんながよく知っているものと関連づけることだ。5ギババイトと言われたらなんだそれと思う人も、1000曲をポケットにと言われれば今までと違う形で音楽が楽しめることがすぐにわかる。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

「理解しやすい文脈に入れてあげる」というのがポイントですね。

 

数字がごちゃごちゃしてあって、読みにくかったら意味がないです。

また、数字で表すほど魅力的ではないことにも数字で表すと、どれが言いたいことなのか見えなくなります。

 

「数字で表すことで魅力を伝えることができる」と確信しているものにだけ、数字を使うという選択が必要ですね。

 

2. 終わりに

なぜ僕は本書がいいのか?

それは「スティーブ・ジョブズ」が好きだからです。

 

本は、たくさん読んでいると、「この本は、あの本と同じことを言っているなぁ」と思うことがよくあります。

同じようなことを書いている本はたくさんあるということです。

 

何が違うのか?

 

著者が違います。

具体例が違います。

 

同じ内容の本でも、事例が自分の好きな人の方が信じやすいし、取り組みやすいです。

著者が好きな本の方が、取り組みやすいと思います。

 

今まで聞いたこともなかったような人に何かを言われるより、尊敬する人に同じことを言われる方が身に染みるでしょう。

 

僕は本書の著者はご存知なかったのですが、題材としている「スティーブ・ジョブズ」は尊敬している人物です。

だから、本書が好きになり、実践しようと思えるようになってます。

 

プレゼンに興味があり、スティーブ・ジョブズを尊敬している人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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