【42冊目】「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編(著者:ティモシー・テイラー)」

記事まとめ

  • 「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編(著者:ティモシー・テイラー)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「日々の生活や仕事において、より良い方向へ行動できるように、マクロ経済学が参考になる」ということを学んだ
  • 個人や会社の経済活動に注目したマクロ経済学について知りたい人に本書をオススメしたい

 

「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編(著者:ティモシー・テイラー)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「個人や会社の経済活動に注目したマクロ経済について、アメリカの出来事や機関を中心として、分かりやすく教えてくれる本」です。

 

本書は「入門」というタイトルのとおり、経済学を学んでいない人にとって、非常に分かりやすい説明がされているため、読みやすい本です。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、165分(2時間45分)かかりました。

 

本書は、タイトルのとおり「ミクロ編」となっていますが、「マクロ編」もあります。

順番としては、「ミクロ編」→「マクロ編」となります。

 

ただ、僕は「マクロ編」を先に読んでしまいました。

以下の記事となります。

 

個人的には、ミクロ経済学を学ぶ本書より、「マクロ編」の方が知らないことがいっぱいあった印象です。

本書、ミクロ経済学は、株式投資するために経済を勉強したような人は、知っている情報が多いと思います。

 

「ミクロ」というように、対象は、経済活動をする個人や会社になります。

そして、「マクロ」は、そういった人や会社を全体的にとらえた動きとなります。

 

「ミクロ」の方が個人に影響する内容が多く、株式投資などの話もあるため、今までに見聞きした情報が多いです。

 

これから株式投資を始める、就職活動を始める、もしくは、就職する予定の人が、経済ニュースを読むための基礎知識を得たいということであれば、本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編(著者:ティモシー・テイラー)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編(著者:ティモシー・テイラー)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編」です。

 

タイトルの「ミクロ編」のとおり、別の本もあります。

「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編」です。



 

 

「ミクロ編」が先で、その次に読むのが「マクロ編」のようです。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「The Instant Economist: Everything You Need to Know About How the Economy Works」です。

 

原著は日本語版のように「ミクロ編」と「マクロ編」と2冊に分かれておらず、1冊のようです。


1-2. 著者について

著者は、「ティモシー・テイラー」です。

以下のウェブサイトを運営しているようです。

CONVERSABLE ECONOMIST

 

Twitterアカウントは以下のようです。

Timothy Taylor(@TimothyTTaylor)

 

経歴

「ティモシー・テイラー」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

経済学者・編集者。スタンフォード大学修士課程修了。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

経済学者が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 経済学とは何か
- だまされないために、経済を学ぶ
第2章 分業
- 1人では鉛筆1本つくれない
第3章 需要と供給
- ピザの値段を決めるのはピザ屋ではない
第4章 価格統制
- 家賃の高騰はふせげるか
第5章 価格弾力性
- タバコの値上げは誰のためか
第6章 労働市場
- 給料はどのようにして決まるのか
第7章 資本市場
- どうして利子を払うのか
第8章 個人投資
- 老後のために知っておきたいこと
第9章 完全競争と独占
- 企業にやさしい市場、厳しい市場
第10章 独占禁止法
- 競合企業は友であり、顧客は敵だ
第11章 規制と規制緩和
- 何が電話を進化させたのか
第12章 負の外部性
- 見えない環境コストを可視化する
第13章 正の外部性
- 技術革新のジレンマ
第14章 公共財
- 道路も消防もすべては商品
第15章 貧困と福祉
- 魚を与えるか、釣りを教えるか
第16章 格差問題
- 不平等はどこまで許されるのか
第17章 情報の非対称性
- 保険がうまくいかない理由
第18章 企業の政治のガバナンス
- 誰も信用してはならない

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

経済学の用語が出てきますが、入門書なので、その用語を分かりやすく説明しているため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は、日常生活でも仕事でもなく、経済を説明する本です。

いやむしろ、経済は日常生活にも仕事にも影響しますので、日常生活と仕事に関する本ととらえてもいいかもしれません。

 

経済学とは何か?

僕は、経済学は学問ですので、答えがあり、その答えに向かって国民を動かしていけば良いものだと思っていましたが、全然違うようです。

 

経済学は特定の答えを提示するものではなく、答えを導きだすための思考の枠組みを与えてくれるものなのです。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

答えのようなものはあるようですが、実際に実施してみると、「ある面では良いが、別の面では悪い」というような、トレードオフの関係になることがしばしばあるようです。

本書ではそのようなトレードオフ関係の事例がいくつも紹介されています。

 

一例としては、「最低賃金を上げること」についての事例です。

 

アメリカでは、1930年代にはじめて全国的な最低賃金が導入されました。
‥最低賃金が上がると、企業はそのレベルの非熟練労働者をあまり雇おうとしなくなります。一方、働きたいと思う人は増えるはずです。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

最低賃金が上がると、企業側としては費用が増えるわけですから、より生産性が高い人しか雇いたくないと思うのは当たり前でしょう。

つまり、雇う人を、より慎重に選ぶようになります。

 

この限られた枠の中に入れた人は賃金が上がるので良いですが、求人の枠が小さくなるため、働けない人が増える可能性があるということです。

 

「給料が低くても多くの人が働けるようにする」か「給料が高い人が増えるけど、給料が0円の人も増える」というトレードオフの関係です。

どちらでもなく、「給料が高い人が増え、失業者がいない」というような世界が理想ですが、そう簡単にはいかないということです。

 

アメリカでもいろいろ意見があるようですね。

 

実際、最低賃金が10%上昇すると、アメリカ国内の非熟練労働者の失業率が1〜2%上がるという調査結果もあります。ただし、その影響はきわめて小さなものであり、別の調査によると有意な差は見られないともいわれています。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

このように経済学は、簡単なものではなく、思ったように事が進まないことが多いようです。

このトレードオフ関係をよく理解して、その時代や環境や国に最適な行動を起こす必要があります。

 

経済活動に政府が介入しても簡単にはいかない

上記の例の最低賃金の問題も政府が介入していますが、こういった政府の介入も万能ではないということです。

 

どれほど注意深く法律をつくったとしても、網の目をくぐるような不当な商行為を完全に防ぐことはできません。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

セキュリティソフトウェアがどれだけセキュリティを高めても、ハッカーが別の穴をついてくるという、いたちごっこの関係に似てますね。

 

政府のやり方に賛否両論の意見がある理由が分かりました。

トレードオフの関係もあるし、どれだけ法律で固めても穴をつかれるし、うまく進めないのだと思います。

 

だからと言って、諦めてもらったら困りますけどね。

そのために経済学があって、各国の経済施策を参考にしたり、いろいろな施策を実施したりして、日本に良い方法を見つけ出していくことが重要なのだと思いました。

経済学は終わりがない学問です。

自身の経済活動をより良くしたいと思う人にオススメ

本書では株式投資の話や、保険の話など、個人に関係する話も多く含まれています。

「ミクロ」経済学なので、個人や会社に注目している学問だからです。

 

会社というのも、給料の話や福利厚生の話もあります。

つまり、個人が就職するという話です。

 

このように、日々の生活だけでなく、仕事における経済活動についても学びたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①福利厚生の考え方

会社に就職や転職する際、その会社の福利厚生が充実しているかも確認すると思いますが、内容だけで一喜一憂するものではなさそうです。

 

また忘れがちですが、そうした一見気前のいい福利厚生の費用を支払っているのは、従業員自身です。つまり自分の給料の一部を削って、そうした費用に充ててもらっているのです。
‥あなたの受け取る給料や福利厚生は、会社の好意のようなものではなく、単にあなたが生みだすものの価格なのです。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

ボーナスも同じで、自分が生産したおかげで発生したものですね。

 

確かに、経営者が売り上げのほとんどを持っていかず、社員に還元してくれたという見方で、ボーナスアップや給料アップは嬉しいものですが、元々は、社員みんなで得た会社の収入から支払われるわけですから、当たり前ということです。

 

福利厚生が良いから良い会社だとすぐに判断せず、給料や仕事環境などもしっかりチェックする必要がありますね。

 

②理想的な株式を見つけることは難しい

僕も20代のころ株をしていましたが、うまくいきませんでした。

そのため、今はもうやめてます。

株(他社/他者)に投資するより、自分に投資した方がスキルも上がるし、人生が豊かになると思ったからです。

 

本書では、特に株式投資に否定的なわけではないですが、理想的な株を見つけて儲けることは難しいという話がありました。

 

理想的な株とは、現時点では誰もその会社に期待していない(つまり需要量が小さいので、株価が安い)けれど、将来的に誰もがその会社を高く評価する(つまり需要量が増えて、株価が高くなる)ような株です。
‥経済紙の情報にしたところで、書かれたのは前日ですし、それが起こったのはさらに前です。投資のプロなら1週間も前に余裕で知っている情報かもしれません。
‥要するに新聞に目を通すくらいでは、市場をだし抜くことなどできないのです。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

リスク分散をして複数の企業の株を買っていたとしても、1つの企業が倒産して株価が0円になると相当ショックです。

僕は耐えられそうにないです。

 

相当余裕のお金が用意できない限りやらないことにします。

5,000万円くらいの余裕資金があったらやると思います😅。

 

ただ、iDeCoはやる予定です。

老後の準備にもなりますし、節税にもなりますからね。

 

2. 終わりに

本書を読んで、「経済活動をよくするための1つの絶対的な解はない」ということを学べたのはよかったです。

政府を簡単に否定することなく、自分自身でもミクロの視点で、自分の経済活動を見直すべきだと思えるようになりました。

 

政府だけにまかせてうまくいくようなものではなさそうです。

個人でも経済学を学び、日々のニュースから経済を把握し、適切な行動をとっていくべきだと感じました。

 

自分の生活をよくするには、自分で行動を起こすべきですね。

 

そのための経済的な知識の基礎を学びたいと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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