【20冊目】「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界(著者:スコット・ギャロウェイ)」

記事まとめ

  • 「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界(著者:スコット・ギャロウェイ)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「現在テクノロジー業界を支配している、Google、Apple、Facebook、Amazonの4社が、人々の感情や心に訴えることで大企業になったのだ」ということを学んだ
  • 今後ビジネスを立ち上げたい起業家や会社に所属している経営者やマーケティング担当者など、現代人に向けたマーケティングの考え方を学びたいと思っている人に本書をオススメしたい

 

「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界(著者:スコット・ギャロウェイ)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「テクノロジー業界を支配しているGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)が、どのようにして世界中の人々の心を取り込み、大企業に成長したのかを教えてくれる本」です。

 

本書は、テクノロジー業界の企業の話ですが、細かいIT用語はほとんど出てきません。

どちらかというと、人々の感情とか心の話(人は高級感を求めるとか)が多いので、読み進めやすいと思います。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、195分(3時間15分)かかりました。

 

僕はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のサービスを使いまくってます。

 

GAFAのサービス
グーグル:Gmail、GoogleAdSense、Google検索、YouTube、Googleマップ
アップル:iPhoneXSMAX、MacBook、iPad、iMac
フェイスブック:Instagram、Facebookは英語圏へのマーケティングで今後利用予定
アマゾン:Amazonサイト

 

「GAFAのサービスがないと、生きていけない」と思えるくらい、毎日、どれかのサービスを使ってます。

 

「これほど人々の生活に浸透し、魅了してきたサービスたちは、いったいどのような方法で成長してきたのだろうか?」

これは誰にでも思いつく疑問だと思います。

 

本書は、技術的な話ではなく、マーケティングという視点でその答えを解き明かしていきます

 

マーケティングの本だと思いますが、マーケティングの細かい用語は出てきません。

数字やデータ分析のような具体的なマーケティング手法は出てきません

 

そういった実用的なものではなく、「考え方」を説明することに重きを置いてます

 

小手先のテクニックの説明ではないため、テクノロジー業界だけでなく、あらゆる業界に所属する人たちにオススメの本です。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界(著者:スコット・ギャロウェイ)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界(著者:スコット・ギャロウェイ)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界」です。

 

タイトルの「GAFA」は、Google(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)です。

雑誌やインターネット記事にも、GAFAという用語はよく出てきます。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook, and Google」です。

 

原著には「GAFA」という用語はないですね。



 

1-2. 著者について

著者は、「スコット・ギャロウェイ」です。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

僕は本書を読んで著者が好きになったため、以下のサイトを今後読み続けようと思ってます。

NO MERCY/NO MALICE

 

また、Twitterアカウントは以下のようです。

Scott Galloway(@profgalloway)

 

経歴

「スコット・ギャロウェイ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。
連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど9つの会社を起業。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

大学教授が書いた本ですが、起業経験がある大学教授です。

僕はこういうマーケティング本やビジネス本は、起業経験がある人の本がよいと思ってます。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 GAFA
- 世界を創り変えた四騎士
第2章 アマゾン
- 1兆ドルに最も近い巨人
第3章 アップル
- ジョブズという教祖を崇める宗教
第4章 フェイスブック
- 人類の1/4をつなげた怪物
第5章 グーグル
- 全知全能で無慈悲な神
第6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった
第7章 脳・心・性器を標的にする四騎士
第8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
第9章 NEXT GAFA
- 第五の騎士は誰なのか
第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器
第11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

大学教授の本で、テクノロジー企業の話ですので、IT用語がバンバン出てきて難しそうに思うかもしれませんが、そこまで多くのIT用語は出てこないので、苦手な人でも読み進めやすいと思います。

 

概要

本書は、日常生活ではなく、仕事に関する本です。

仕事の中でも、主にマーケティング関係の本です。

 

ただし、具体的なマーケティング手法、つまり数字やデータ分析など細かなテクニックは出てきません

そういったものではなく、マーケティングを行う際に知っておいた方がいい、「考え方」が説明されています

 

例えば、「アップルはテクノロジー路線ではなく高級路線に移ることで、偉大な創業者のスティーブ・ジョブズが去った後も、事業が継続できている」のようなものです。

 

その路線に移るやり方も説明がありますが、そういったことよりも、高級路線はなぜ人々を魅了するのかという、心理学的な話が多いです。

そのため、テクノロジー業界で働いていない人でも参考になると思います。

 

本書に書いていることをそのまま利用するのではなく、「どういう視点でマーケティングを考えればいいか」ということが参考になります。

 

自分の業界ではどのような人(消費者)が多く、その人のどういうところ(脳、心、性器)に訴えるべきか

このような考え方で応用できるようになると思います。

 

タイトルどおり、テクノロジー業界のトップ企業の4社の話が中心

基本的に、「Google(グーグル)、Apple(アップル)、Facebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)」の4社の話が中心です。

 

これらの企業が人々のどのようなところにアピールして成長していったのかが説明されています。

 

これらの企業はどうやってこれほどの力を手に入れたのだろう。感情を持たない営利企業がなぜ人間心理の奥深くにまで食い込めたのだろうか。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

上記引用文の中の、「人間心理の奥深く」というのが重要です。

本書では、その人間心理の部分を主に説明しています。

 

著者は、「脳」「心」「性器」の3つを訴えていると言ってます。

 

脳:Google検索のように、さまざまな知識欲を解決してくれるサービス
心:Facebookのように、人のコミュニケーションを支えるサービス
性器:Apple製品のように、持っていたらカッコいい/エレガント/モテると思わせる製品

 

自身が所属する業界(テクノロジー業界以外)でも、上記のような3つのどれかにアピールしていけば、もしかしたら成功するかもしれないですね。

 

現代人に向けたマーケティングの考え方を学びたいと思っている人にオススメしたい

マーケティングは時代や環境が変われば変わっていくものだと思います。

いずれ、GAFAも消えていくのかもしれません。

 

ただ、2020年現在は、GAFAの4つの企業がインターネットを支配してます。

これらの会社が廃れるまでは、本書の内容を利用できると思います。

 

小手先のマーケティングテクニックの本ではなく、考え方の本ですので、あらゆる業界の人にオススメできる本だと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①楽しい苦労ではなく、つらい苦労を楽にすることをビジネスにする

人間は楽になりたい生き物だと思います。

仕事もお金儲けも、苦労するより楽したいです。

 

ただ、楽しいことについての苦労はそれほど苦ではないのかもしれません。

 

ポルシェのスポーツカーや、ルブタンの高さ10センチのピンヒールを買うのは心躍る体験だ。しかし、おむつや歯磨き粉を買いに行くのはそれほど楽しくない。
‥アマゾンの強みは、生きるための必需品を手に入れるという退屈な作業のつらさを軽減していることにある。苦労する必要はない。狩りはしなくていい。採集する必要もほとんどない。1回クリックするだけでいい。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

確かに、山登りは辛いけど楽しい。

筋トレも辛いけど楽しいです。

 

飛行機で山の頂上に行くこともできるし、筋肉をもりもりにする薬もあるかもしれません。

 

ただ汗をかくこと自体が楽しいものです。

そういったものについては、楽にする必要はないのかもしれません。

 

それよりは、日常やっている作業的なことを楽にする方法を考えつけば、簡単にビジネスに変えることができると感じました。

 

とにかく、「面倒だなぁ」と思ったら、それが現代のテクノロジーや工夫で解決できないか考える癖をつけたいと思います。

 

当然だが、今より苦労するものはダメだ

新しいテクノロジーや機能だとしても、今より手続きが面倒になるなら(苦労することになるなら)、流行らないと思います。

ここは注意したいと思います。

 

消費者は単純じゃないと思います。

 

電気自動車も、充電に1時間くらいかかるうちは流行らないと思います。

ガソリン自動車では、ガソリンの満タンに5分もかかりません。

 

充電が5分程度で終わる仕組みを作ることが大事だと思います。

 

以下は1つの例ですが、面白い仕組みだと思ってます。

バッテリーを取り替える方法です。


このような、手続きを楽にする仕組みはどんなビジネスをするとしても考えようと思います。

 

②ダサさを排除し、美しさを追求する

とにかく重要なのは、美しさだと感じました。

また、ダサいものはどんなに便利だったり面白いものであっても、流行らないと学びました。

 

美しさを求める気持ちは、遺伝子に組み込まれているかもしれない

人間には「美」を求める遺伝子が組み込まれているのかもしれません。

 

アップルのコンピュータは美しかった。エレガントだった。
‥ぜいたく志向は人間の外部でつくられるものではなく、我々の遺伝子に組み込まれている。それは人間の枠を超越して神聖なる理想に近づきたいという本能と、自分の魅力をアピールしてよき伴侶を手に入れるという欲望を結びつける。
‥歴史を振り返ると、ぜいたくに縁がなかった大衆は教会に通って芸術品を眺めていた。宝石をちりばめた聖杯やきらめくシャンデリアと言った世界で最も美しい工芸品だ。彼らはそれを見て感じる美的な感動を、神の存在と結びつけるようになった。これがぜいたくの基本である。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

美しさは「ブランド」ということでもないと思います。

 

高級品でなくても、服やアクセサリーを買うとき、「ダサさ」を求めて買う人はいないと思います。

 

安物っぽく見えるとしても、その中でも1番見栄えがいいものを選ぶと思います。

例え、美的感覚がなかったとしても、自分なりによく見えるものを選ぶはずです。

 

つまり、「美」への追求は、人間すべてに当てはまるものだと思いました。

 

魅力的なものは、自分を高めてくれるもの

魅力的な美しいものを身につけると、気分が高揚し、性格や行動も変わっていくと思ってます。

 

認知心理学では、魅力的な物体を見ると気分がよくなり、創造的なことをしたくなることが示されている。「魅力的なもののほうが使える」と、アップルで1993年から98年までハイテク部門の副社長を務めた認知工学者ドン・ノーマンは言う。「洗車してワックスをかけたてのほうが、車はよく走るだろう?少なくとももう感じるじゃないか」。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

上記引用文に出てくる「認知工学者ドン・ノーマン」の本は以下でレビューしてますのでご参考まで。

 

ブランド品を身につけると、気分が良くなることはあります。

 

高級ブランドの服や時計を買っていたことがあるのですが、それらを身につけるときは、猫背の僕も、背筋を伸ばそうと心がけていました。

 

そうすることで、他人から見ても、容姿は変わらなくても、態度が変わり、魅力的に見えることもあるのではないかと思ってます。

ブランド品、高級品は、このようなメリットがあると思ってます。

 

美しさを見せたいなら、美しさに紛れ込ませる

「美しさ」をアピールするテクニックを学びましたので紹介します。

 

iPhoneでアップルのシェアは増加したが、ブランドイメージと利益を上げたのは店舗である。ニューヨークの5番街やシャンゼリゼを歩くと、ヴィトンがあり、カルティエがあり、エルメスがあり、そしてアップルがある。これは人の心をつかむ販売法だ。2万6000ドルのカルティエの腕時計や、5000ドルのバーバリーのトレンチコートも、ありふれた百貨店の棚にあれば輝きを失うだろう。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

「美しさ」や「高級感」を見せたいなら、すでにその価値を認められるものに紛れ込ませればいいと学びました。

 

さらに、価格を上げることも重要なのかもしれません。

アップル製品は高級路線に行くためか、iPhoneの価格が上がっていると思います。

 

ただ、これにより、高級ブランド品を買うような人しか買えないものになり、より高級感が生まれるのではないかと思います。

 

本書ではもう1つ重要なこととして、価格を上げながらコストは下げるということをアップルはしているようです。

これがスティーブ・ジョブズが去ったアップルがまだ衰えていない理由の1つのようです。

 

ダサいものは流行らない

どんなに進歩したテクノロジーであっても、「ダサかったら流行らない」と思うことにします。

 

2014年、ザッカーバーグはVRヘッドセットのトップ企業であるオキュラスリフトを20億ドルで買収した。その際、彼はこう熱弁をふるった。「VRが新しい世界を開くだろう」。それから何年かたったが - まだ開いてはいない。
‥人々は自分の外見をとても気にする。たいていの男は、女の子とキスをしたこともないようには見られたくはない。グーグルグラスを覚えているだろうか。あれは人々を打ちのめした。要は、VRのヘッドセットをつけた人はみんなばかみたいに見えるのだ。

THE FOUR GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

VRを初めて見た時、新しい世界を体験し、「これは流行る!」と思いました。

何かビジネスにできないかなぁと思ったものです。

 

ただ、本書を読んでやめました。

確かに「ダサい」。

 

家の中で誰にも見られないとしても、なんかダサくてつけたくないです。

 

仕事の現場なら問題ないと思います。

ただ、個人としては流行らないと思うようになりました。

 

今後はカッコよさやダサさで、流行り廃りを判断するようにしたいと思います。

 

2. 終わりに

僕が普段GAFAのサービスを使っており、各企業の創業者を尊敬しているのもあると思いますが、本書を読むとやる気が湧いてきます。

 

「自分もこんなビジネスをやってやろう!」

こんな気持ちになります。

 

僕にとっては自己啓発本の役割にもなっています。

 

人によって本から学ぶことは違うと思いますが、2020年現在のテクノロジー業界やそれに慣れている人々へのマーケティングの考え方について学びたい人は、ぜひ本書を読んでみてください。

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