【1冊目】「誰のためのデザイン?」

記事まとめ

  • 「誰のためのデザイン?認知科学者のデザイン原論(著者:D.A.ノーマン)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「製品・サービスなどを作る時に、実用的なデザインを意識すること」の重要性を学んだ
  • 芸術や美術のデザインではなく、技術的なデザイン(設計)についての考え方を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「誰のためのデザイン?(認知科学者のデザイン原論)(著者:D.A.ノーマン)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「製品・サービスなどを作る時に、それを使う人たちが誤って操作しないようにデザイン(設計)することの重要性を意識させてくれる本」です。

 

本のタイトルに、「デザイン」という単語が含まれていますが、こちらは、芸術や美術で使われるデザイン(美しさ)ではなく、「設計」という意味のデザインです。

製品において、人々を魅了させて手に取ってもらうような美しさも大事ですが、その製品を扱うことにおける実用的な側面にも注意を払うべきだと主張しています。

 

例えば、機能が単純な部屋と部屋を仕切る「ドア」について、
「押して開けるのか?」
「引いて開けるのか?」
「横にスライドするのか?」
「自動ドアなのか?」
という疑問を持たなくても、見ただけで、または、ドアに手を加えて開けようとする時に、意識しないでも正解できるようなデザインにすべきだという主張です。

 

もしそこで開け方を間違えたのであれば、それは人間が悪いわけではなく、デザインが悪いというわけです。

 

本書を読んだ後の僕は、このような実用的なデザインを行うことを意識するようになりました。

これは製品やサービスだけではなく、誰かに書いた手紙やメール、メッセージ、メモ書き、ポスターなどにも意識するようになりました。

 

お客さまや相手が「勘違いした」のであれば、まずは
「自分が行った方法(デザイン)が悪いのではないか?」
と考えるべきだと思うようになりました。

 

この繰り返しにより、製品を使う人や相手に、より使いやすくわかりやすいものが作られていくのだと思っています。

 

本書を読むとこのような意識になります。

本記事では、本書についての僕のまとめを書いて、ご紹介してみたいと思います。



 

 

1. 「誰のためのデザイン?認知科学者のデザイン原論(著者:D.A.ノーマン)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

デザインに関する本である「誰のためのデザイン?認知科学者のデザイン原論(著者:D.A.ノーマン)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「誰のためのデザイン?認知科学者のデザイン原論」です。

 

「デザイン」という単語がありますが、これは芸術や美術で使われる時の美しさのようなデザインではなく、エンジニアにおける「設計」という意味のデザインです。

こうみると、「エンジニア向け」の技術的な本のように思えますが、プログラミングのような技術的な話は出てきません。

 

タイトルのその次を見てもらいたいのですが、「認知科学者の」という単語があります。

その単語のとおり、「心理学」や「認知科学」の本に近いです。

 

つまり、プログラミングのような具体的な話よりは、もっと広い範囲の説明が書かれた本です。

技術的な話ではなく、人の心の話が含まれます。

 

そのため、「エンジニア向け」ではなく、もっと幅広い分野に通用する本だと思っています。

本書には以下のような引用で説明しています。

 

これは良いデザインのためのスターターキットである。一般の人、エンジニア、デザイナー、さらにはデザイナーではない人など、誰にとっても楽しめて、多くの情報を得られるように意図している。

誰のためのデザイン?

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「The Design of Everyday Things Revised and Expanded Edition by Don Norman」です。

 

「The Design of Everyday Things 」なので、日常のモノのデザインです。

 

さらに、「Revised」とある通り、改訂版です。

元々は、「The Psychology of Everyday Things」です。

日常のモノの心理学ですね。

以前はタイトルに、「心理学」という単語が含まれていたようです。

 

本書にも書かれていますが、この「心理学」という言葉により、本書が一般の人々に広まりにくかったということで、名前を変えたようです。

一般人の人にも役立つ本であるという主張ですね。

僕は、一般人にも学べる情報が書かれていると思ってます。



 

1-2. 著者について

著者は、「D.A ノーマン」です。

以下のwebページを運営しているようです。

https://jnd.org

 

英語のサイトですが、エッセイも書かれています。

デザインに関することも書かれているかもしれませんので、英語に抵抗がない方は、読んでみると面白いかもしれません。

僕はこれから挑戦します。

 

経歴

「D.A ノーマン」の経歴については、ウェブページに以下のような記述があります。

University Professor
Company advisor and board member;
Keynote speaker;
Author of books and columns.

 

大学教授ですね。

さらに、本書には以下のような記述があります。

元の本を書いたとき、私は研究者だった。今日、私は企業の役員(アップル、ヒューレット・パッカード、その他いくつかの新興企業)を歴任し、多くの会社のコンサルタントと数社の取締役も務めてきた。

誰のためのデザイン?

 

研究者としてだけでなく、企業の中でも働いている方です。

 

そのため、本書にも出てきますが、
「デザインが大事。ただ、納期や予算も大事だろう。」
というように、デザインだけを考えることはできないという現実を理解した上で、本書を書いています。

 

そのため、ビジネスにも役立つような、実用的な本になっていると思ってます。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 毎日使う道具の精神病理学
第2章 日常場面における行為の心理学
第3章 頭の中の知識と外界にある知識
第4章 何をするかを知る - 制約、発見可能性、フィードバック
第5章 ヒューマンエラー?いや、デザインが悪い
第6章 デザイン思考
第7章 ビジネス世界におけるデザイン

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「○○である。」という文になります。

 

上記の目次を見るとわかるように難しい雰囲気の本です。

大学のデザインの授業でも教科書として使われることもあるようなので、そのような本だと思っていただくと良いかと思います。

 

読み応えがある本だということになります。

僕は1章1時間で、本書をすべて読むのに7時間くらいかかったと思います。

 

概要

心理学の教科書のようなイメージをされると思います。

確かにそのような教科書のような記述もあります。

 

ただ、本書は具体的なわかりやすい例が多く出てきます。

特に、日常生活で出会うモノのデザインの話なので、イメージがしやすいです。

 

ドアの話
はさみの話
蛍光灯のスイッチの話
ドアの鍵の話
冷蔵庫の話

 

例えば、ドアの話がわかりやすい例でした。

 

家でも学校でも会社でもデパートでも、ドアに出会うと思います。

そのドアにおいて、「どうやって開けるのだろう?」と考えたり、開け方を間違えたりしたことはないでしょうか?

 

本書では、そのように間違えるのは、その人のせいではなく、そのドアのデザインが良くないからだと主張しています。

ヒューマンエラーではないため、デザインを変えることを検討すべきだと提案しています。

 

また、説明書やマニュアルを読まなくても、ユーザーが理解し使いこなせるようなデザインで製品やサービスを作るべきではないかと提案しています。

「ただ、最初に製品に出会う時に魅了する美に関するデザインや予算や納期も考えないといけない」というように、現実的なことも書かれています。

 

良いデザインの製品やサービスを作る上で、人間の心理の話も含めて、どのようなデザインが良いものかを説明し、会社の中でどのように製品化・サービス化していくべきかを提案しています。

 

エンジニアやデザイナーだけでなく、起業家や営業担当など、多くの人が有益な情報を得ることができる本だと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①良いデザインとは実用的なデザイン

本書を読んだ後の僕は、製品やサービスの良いデザインとは、芸術的・美術的な美しさではなく、実用的な使いやすさだと考えることになりました。

 

本書にもいろいろ例が出てきます。

 

ドアのデザイン
ドアのデザイン
「押すのか」「引くのか」「スライドさせるのか」「自動ドアなのか」を考えなくても開けることができるドア

もしドアに取っ手(手で持つ部分)が付いていなければ、ドアを引くことやスライドさせることはできません。

そのため、ドアを通る人は、押そうとすると思います。

もし押して開けるドアであったなら、これは良いデザインの例となります。

 

・力を入れて引くようなことをうながす取っ手が付いており、引くドアとなっていれば、良いデザイン

・「右に」スライドさせるための取っ手が付いており、右にスライドさせるドアなら良いデザイン

・逆に「左に」スライドさせるための取っ手で、左にスライドさせるドアなら良いデザイン

 

右にも左にもスライドできるような取っ手が付いていて、右にスライドさせるドアなら、あまりよくないデザインです。

 

このように考えるようになりました。

 

はさみのデザイン
はさみのデザイン
持ち手に小さな穴と大きな穴があるはさみ

はさみについて、持ち手に小さな穴と大きな穴がついているとき、自然と、小さな穴に「親指」を入れて、残りの指を大きな穴に入れることになると思います。

 

小さな穴の方には、2本も指を入れにくいため、自然と1本の指を入れようとします。

また、人間の手の形状と、はさみで何かを切るという行為を考えると、自然に、他の指ではなく親指を小さな穴に入れようとすると思います。

 

良いデザイン

このように僕は、マニュアルや説明書を読まなくても、製品を作った側が考える持ち方をユーザーにうながしていくようなデザインを良いデザインと定義するようになりました。

 

その例がiPhoneやiPadだと思っています。

3歳くらいの姪っ子が、iPadを使ってYouTube動画を見ていたときそう感じました。

 

僕が自身のiPadのパスワード入力するのを1回見せたら、その後、教えなくてもパスワード解除できるようになりました。

また、YouTubeのアプリを起動して、自分の好きな動画を見ていました。

 

キーボードやマウスがついているパソコンは扱えないですが、iPadやiPhoneようなデバイスで楽しんでいます。

これは「いかにiPadやiPhoneが、説明書やマニュアルがなくても、誰でも操作しやすいか」を表していると感じました。

 

本書の著者はApple社に在籍していた経歴があるので、iPadやiPhoneにも著者の考えが反映されているのだろうと推測します。

 

②命を救うデザインができるようになりたい!

本書には生死を左右するようなデザインについても例を挙げていましたので紹介します。

 

デパートの階段に設置された柵

デパートの階段で、3階の駐車場から1階へ降りていく中で、ボーッとしていて、地下1階まで降りた経験がないでしょうか?

僕はあります。

このような階段についてのデザインです。

 

火事から逃れようとして階段を駆け降りてきた人々が、そのまま続けて地下まで降りて閉じ込められてしまうことを、一階に付けられた柵が防いでいる。

誰のためのデザイン?

 

火事になった時に、人々は一階から外に出ようとします。

その際、パニックになるため、階段にある階を示す「階番号」を見ずに、下へ下へと降りていき、地下まで誤って進んでいく可能性があります。

これを柵で防ぐという単純なものです。

 

これと同様に、ドアについても、
「パニックになった人はドアを押して出ようとするため、このような非常階段は、押して開けるタイプのドアになっている」
という例もありました。

 

このようなデザインは、命を救うような、重要な考え方を反映していると思います。

 

例えば、危険なことを行う製品で、スイッチのオンオフを上下で付けたいとします。

スイッチを上に上げるとオン、下に下げるとオフの方が良いデザインだと僕は思います。

スイッチを下に下げるのは、スイッチのツマミを指で掴まなくても、モノで叩いたり、足で押したり、例え手が使えない状況になってもできるからです。

 

このように、ユーザーがパニックや手が使えないなどの状況になっても、安全な方向へ舵(かじ)を切れるようなデザインを作れるようになりたいと、本書を読んで思うようになりました。

 

現代の課題(自動車の事故)

自動車のブレーキの踏み間違いの事故が減りません。

僕は「車の運転操作が難しくなってきたら運転をしないでほしい」と思ってます。

 

ただ、本書を読んで、
「高齢者やパニックになった人でも踏み間違いをしないようなデザインの車を作れないだろうか」
と考えるようになりました。

 

現時点でそのような車に乗っていないのであれば、加害者にも被害者にもなりたくないので、免許返納や車の運転を控えてもらいたいと思っています。

ただ、長い目で見ると、自分も高齢者になるわけなので、踏み間違いを起こしにくいデザインの車を作っていくべきだと感じました。

 

自動運転技術もいいですが、それよりもっと簡単に踏み間違いが起きにくいアクセルとブレーキの配置をデザインできないのかという考えです。

 

自動車ではなくバイクは、アクセルとブレーキは操作が違うので、間違えにくいと思っています。

自動車の場合は、アクセルもブレーキも、「足でふむ」という同じ動作だから間違えやすくなっていると思っています。

 

僕は自動車設計技師ではないため、実際にはそういう製品を作ろうとしません。

そのような製品を作ってくれと、車メーカーに訴えることもしません。

 

ただ、「そのような車を作るにはどうすればいいのだろうか」と考えるようになりました。

考えるようになるだけでも、そのほかの自分が関係する製品やデザインの設計の練習になると思うので、良いことだと思っています。

 

車関係の不満

僕は車を運転するのが好きです。

その中で以下のような不満を持っています。

フロントガラスが曇らない車がほしい
フロントガラスが凍らない車がほしい

 

液体をかけたり、エアコンを動作させるなどで、上記の不満を解決できます。

ただ、何もしないでも、そもそもそういうことが起きにくい素材のガラスの開発やその他素材の採用はできないのでしょうかね?

 

かっこいい車に乗りたいし、燃費の良い車に乗りたいし、走行性能や乗り心地がいい車に乗りたいですが、上記のような実用性が高い車にも乗りたいです。

ユーザーのわがままのように聞こえますが、本書を読むと、そういうことをデザインできるような設計者になりたいと思うようになると思います。

 

現代の課題(携帯電話)

携帯電話は今や、なくてはならないモノだと思っています。

僕は、電話よりもインターネットに使いますが、緊急時のための電話活用は忘れてはならないと思っています。

 

僕のiPhoneを見ると、パスワードロックを外せなくても、緊急電話ができるようになっています。

これも一種の、命を救うデザインだと思っています。

ただ、もう一歩先のことを考えたいです。

 

・携帯電話のバッテリーがなくなっても緊急電話ができる
・契約している携帯電話会社の電話網へ接続できなくっても、その他の契約会社の電話網や衛生網などで緊急電話ができる

 

緊急電話については、契約会社関係なく、電話ができるようにしてほしいです。

もし現在、すでにそのようになっていたらすみません😅。

当然、契約会社間の問題などがあることが分かった上で、上記ができるようになるために、法整備やネットワーク整備をしていくような社会になっていってほしいということです。

 

バッテリーが切れても、緊急通報用のバッテリーだけは絶対に残すような仕様にする。

 

こういうデザインができるようになりたいと思うようになりました。

 

③賢いデザイン

「頭がいいな、賢いな!」と思ったデザインの例も紹介します。

 

車を通さないようにするポール

ある道路において、工事中のため車を通さないようにポールが置いてあります。

この場合、大多数の人は、車で通らないでしょう。

ポールがあるので、ぶつかるからです。

 

ただ、このポール、実はゴム製でできており、車で押すと折れて、車が通れるようになるのです。

 

これを知っているのは、この工事現場の人たちだけです。

そのため、工事現場の人は工事車両で、そのポールを気にせずその道路を利用します。

一般人は、その道路を利用しようと思いません。

 

この例を読んだ時、「なんて賢いんだ!」と思いました。

当然、一度一般人に見られたら、その道路を通る人も出てくるかもしれません。

 

ただこの方法だと、物理的に車の侵入を止める柵などを設置して、工事車両が通る度にそれをどけたりする必要がありません。

 

こういうデザインの柵を設置することは非常に賢いやり方だと感じました。

 

難しい用語で説明された本書

上記のようなことを「反アフォーダンス」という言葉で説明しています。

 

本書は学術的な要素も含まれていますので、難しい用語が出てきます。

そういう用語が苦手な人は、難しい用語を無視して、上記のような例を読んでいくようにすると良いかと思います。

 

例を読むだけでも、本書からいろいろ学べる(自分の環境における良いデザインのアイデアが生まれる)と思います。

僕も心理学の学生ではないので、難しい用語は無視して読み進めていきました。

 

④理想論を語りすぎ!?

①〜③は理想論です。

現実的には、「予算」「納期」「ユーザーを魅了するための美的デザイン」なども考える必要があると思います。

これらについては、本書でも述べられています。

 

また、僕の意見としても、実用的なデザインだけが需要ではないと思っています。

 

例えば僕は車の運転が好きです。

かっこいい車や高級車が好きです。

 

実用的なデザインの観点からいうと、初めてその車の助手席に乗った、普段車に乗らないような人が
「窓はどうやって開けるの?」
「シートはどうやって倒すの?」
と聞かないでも説明書を読まないでも、自然と操作するようになるデザインが理想です。

 

ただ、その実用的なデザインのために、人にわかりやすいボタンがおかれ、美的デザインが損なわれると僕は嫌です。

(本書も、別に美的デザインを捨てるような提案はしていません)

 

普段運転席で乗ることが多く、かっこいい車に乗りたいという人にとっては、実用的なデザインではなく、美的デザインを重視してほしいという人もたくさんいると思います。

 

要するに、その製品とサービスの「ターゲット」をよく考えるのが重要だと感じました。

 

実用性も美的性も、価格面も納期もすべて考えて作ることは現実的に「難しいこと」だと思います。

「無理だ」とは書きません。

 

ただ、本書を読んだ僕は、実用的な良いデザインを考え続けて、それを作ろうとして、その後に、妥協していくという流れが正しいと思うようになってます。

最初から、納期と予算が限られているから妥協するのではなく、実用性を中心に考え初め、後から「仕方なく」妥協する流れです。

 

また、妥協して製品やサービスをリリースした後でも、
「あの製品はこういう風にしたらもっと実用的になっただろう」
と、常に考えるような人になりたいと思っています。

 

このような考えを常に持つことで、人々に長く受け入れられるような製品やサービスを作り出せるようになっていくと思ってます。

 

⑤その他、学んだことをざっくりとまとめます

①〜④以外にも学んだことはたくさんあります。

全部書いてまとめ、後から読めるようにしておきたいのですが、記事が長くなり、読みづらくなっていきそうです。

そのためざっくりと書いていきます。

もし気になる項目があれば、ぜひ本書をお読みになると良いかと思います。

 

 

「この人たちは何をやっているんだ?」「何で彼らはそんなことをやっているんだ?」と技術者は不思議に思う。

誰のためのデザイン?

技術者は、自分がその製品を作っているから詳しいです。

でも、ユーザーの中には、「初めて操作する人」もいるし、「予備知識がない人」もいます。

そういう人を意識して製品やサービスを作るべきだと感じました。

 

よくわかりやすい文章の書き方や話し方で、「小学生でもわかるように説明しなさい」とありますが、それと同じようなことだと思います。

 

 

言ってくることが多すぎると、人はそれを全部無視してしまうか、可能な限りその全部を無効にしてしまう。つまり、緊急で重要なものが見逃されてしまうことになる。

誰のためのデザイン?

僕も経験があります。

車の機能や携帯電話の機能はたくさんついてますが、ほとんど使ってません。

本ブログの記事も、文字数が多すぎて、何が言いたいのかわからないと思う人が出てくるかもしれませんね😅。

 

 

我々は成功よりも失敗からより多くを学ぶ。もちろん成功すれば嬉しいが、なぜ成功したのかについてはあまり考えない。失敗したときには、同じことが起きないように、なぜそうなったのかを考えられることが多いのである。

誰のためのデザイン?

失敗学の話ですね。

失敗からは多くが学べるとはよく聞きます。

また僕も経験があります。

 

僕はブログを始めて運営した時、日記ブログを作っていましたが、まったくアクセスがありませんでした。

「日記ブログはアクセスが少ない」
「芸能人や有名人以外はやらない方がいい」

 

上記のようなことを言われても、「でも、やってみないとわからないでしょう」ということでやっていきました。

ただ、実際にやってみることで、上記の意見が正しいのだと分かりました。

僕の経験では、日記ブログはダメでした。

 

どれだけ人に言われても、自分で経験しないと信じることができないと思います。

この失敗があるから次に活かせるのだと思っています。

 

また、雑記ブログという、1つのブログにさまざまなテーマを含めるブログの運営も行いました。

こちらも、僕の経験では、ダメでした。

当然、うまくいく人もいると思いますが、僕はダメでした。

 

これらの失敗の経験から、実用的なことを書き、テーマを絞ったブログを作ることで、そのブログはアクセスが増えていってます。

これは、他人のアドバイスではなく、自分が失敗した経験を活かした結果だと思っています。

 

他人にどれだけ言われても、自分がそうじゃないと思っていると、聞き入れないものです。

ただ、自分が失敗したら、それは聞き入れられます。

 

失敗は本当に重要な出来事だと思っています。

 

著者は失敗のことを「学習経験」だと言ってます。

確かに、その言葉の方が、ネガティブなイメージもないためしっくりくるかもしれませんね。

 

 

しかし私の経験では、たいていのヒューマンエラーはデザインが悪い結果として起こるのであり、システムエラーと呼ぶべきなのである

誰のためのデザイン?

僕の前職(ネットワークエンジニア)の仕事場でも、ヒューマンエラーが発生し、その対策を行う委員会が立ち上げられ、話し合いを行っていました。

 

本書を読むと、例え「うたた寝をして起こったエラー」でも、ヒューマンエラーではなく、システムが悪いと思うようになります。

いや、実際は、うたた寝が悪いとは思いますが、「うたた寝したとしても、エラーにならないようなシステムにできないか?」を考えるようになると思います。

 

現実的には予算や納期の関係で対応できないことが多いと思いますが、そういう考えで物事をとらえるクセをつけることが、エンジニアやデザイナー、いや、会社員や社会人として良い方向への成長へつながるのではないかと思ってます。

 

 

新しいものへの恐れを克服する一つの方法は、それを古いものに似せて作ることである。

誰のためのデザイン?

これも前職(ネットワークエンジニア)の仕事場で遭遇しました。

むしろ、会社の中で起こる、最大のストレスでした。

 

僕はネットワークエンジニアとして、社内のシステムを設計する部署に所属していましたが、システムを新しくするときはいつも、
「今のシステムのままで十分」
「システムを新しくしても、手順や画面表示はまったく変えないようにしてくれ」
という意見が出てきました。

 

新しいことを嫌うのです。

 

「保守的」という言葉をその時、よく使うようになりました。

当然、同じ部署の飲み会や同じような部署で働く他社との飲み会でのグチで使う言葉でしたが😅。

 

「この人たちは、火を起こす時に、マッチやライターを使わずに、石で火を起こすのかな?」と思ってました。

 

というグチはさておき、本書では、上記の引用のように提案していますね。

それが1つの解なのでしょう。

 

本書では、「例え素晴らしいものでも、世間に受け入れられるには数十年かかるものもある」と言っています。

新しくてどれだけ良いものでも、人は古いものに「慣れ」てしまえば、積極的には使おうと思わない人が多いのだと思います。

 

もし、設計担当の人がこのブログを読んでいるのであれば、
「新しいことを恐れる人の方が世間的には多い。あなたの会社だけでなく、世界的に見てそうなんだ」
ということで理解し、ストレスをためないようにして、設計業務を頑張っていただきたいと応援したいと思います。

 

2. 終わりに

本当はもっとお伝えしたい情報があるのですが、あまりにも文字数が多くなるのでここでやめておきます。

ぜひ本書を読んでみてもらいたいです。

 

よく、自動車のレンタカーにて、
「軽油を入れるのを間違えてレギュラーガソリンを入れてしまった」
というミスを聞くことがあります。

 

普段、車に乗らない人や、自分の車ではなくレンタカーであれば、起こりそうなエラーです。

 

本書を読むと、上記はヒューマンエラーではなく、デザインが悪いと思うようになると思います。

間違った人を非難することはなくなるでしょう。

 

・軽油とレギュラーガソリンでは、車のガソリン給油口の形を違うものにする
・ガソリンスタンドでレギュラーガソリンを軽油専用の自動車に入れようとすると、物理的に給油口に入らないようにする

 

というようなデザインを考えるようになるでしょう。

現実的には、全国のガソリンスタンドや車で変更が必要になるので難しいと思います。

ただ本書を読むと、そういう意識、そういう考えをするのが当たり前になると思います。

 

これがクセになれば、製品やサービスを作り出す時に、よりユーザーの実用性を考えたものを作り出せるようになるのではないかと思います。

 

それは、家族や友人に送る、メールやメッセージ、メモでも応用されると思います。

 

相手のことを考えたメッセージとなり、相手はそれを一瞬見ただけで、自分が伝えたいことを正しく理解して受け取ってくれる。

 

そういうことができるようになっていくと思っています。

そうなりたい人にとって、本書はオススメです。

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