【70冊目】「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』(著者:田中 道昭)」

記事まとめ

  • 「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』(著者:田中 道昭)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「アマゾンは、マーケティング本で述べられるようなことを実践してきているのだ」ということを学んだ
  • アマゾンのこれまでの戦略について知りたい人に本書をオススメしたい

 

「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』(著者:田中 道昭)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「アマゾンのこれまでの戦略について教えてくれる本」です。

 

本書は、ビジネス戦略の話が出てきますが、専門用語が頻繁に出てくるようなものではないので、比較的、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間30分かかりました。

 

アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスは、僕の憧れの人物の1人です。

憧れている理由としては、2020年現在、総資産額が世界1位(約12兆3000億円)(ForbesJAPAN記事より)であるためです。

世界一の総資産を持つ男が経営する会社ですので、真似るべきことがたくさんあると思ってます。

 

本書は、そのアマゾンの戦略について、明らかにしていく本です。

著者が経営コンサルタントであるため、マーケティングの本で見られる理論も出てきます。

つまり、マーケティング理論の実例としてアマゾンを見ていくような部分もあります。

 

「2022年」というタイトルのとおり、今後のアマゾンの戦略も語られていますが、その前に、現在までどのような戦略であったかを説明しています。

その部分が僕には参考になりました。

 

アマゾンの戦略を知りたいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』(著者:田中 道昭)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』(著者:田中 道昭)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』」です。

 

タイトルの「2022年」のとおり、2022年のアマゾンの戦略の予想もありますが、その他に、現在までの戦略を整理しています。

現在までにやってきたことから、将来が予想されるわけですので、まずは今までの戦略をよく理解することが必要ですね。

 

1-2. 著者について

著者は、「田中 道昭」さんです。

 

運営しているウェブサイトは見つけることができませんでした。

 

Twitterアカウントは以下ですが、運用してなさそうです。

田中道昭(@MichiakiTanaka)

 

経歴

「田中 道昭」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

「大学教授×上場企業取締役×経営コンサルタント」
立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。シカゴ大学経営大学院MBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

本書は、大学教授が書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
序章 なぜ今、アマゾンに注目が集まっているのか
- 日本・米国・世界で起きていること
第1章 アマゾンの大戦略を5ファクターメソッドで読み解く
第2章 なぜ、アマゾンは「現実世界」に参入するのか
第3章 アマゾンの収益源はもはや「小売り」ではない
- ビッグデータ時代の覇者・ベゾスの野望
第4章 ジェフ・ベゾスの宇宙戦略
第5章 アマゾン、驚異のリーダーシップ&マネジメント
第6章 アジアの王者「アリババの大戦略」と比較する
第7章 ベゾスは真の顧客第一主義者か、それとも利己主義者か
- アマゾンの攻略法を考える

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

ビジネス戦略の本ですが、専門用語が頻繁に出てくるわけではないので、比較的読みやすい本となっています。

 

概要

本書はビジネス戦略に関する本です。

一般論を述べるのではなく、アマゾンという企業に注目しています。

 

アマゾンは世界トップクラスの企業ですから、参考になることもあるのではないでしょうか?

 

顧客第一主義

アマゾン関係のビジネス書やインターネット記事を読むと、必ず「顧客第一主義」という言葉が出てきます。

その名のとおり、お客様を第一に考えるという意味です。

 

本書では、その「顧客第一主義」は、以下の3つの要素があると説明しています。

 

  1. 品揃え
  2. 価格
  3. 利便性

 

これらを見る限り、僕は、顧客というのは、アマゾンのサイトを利用する一般人(消費者)のことだと思っていましたが、どうも勘違いのようです。

 

ただし、ここでいう顧客とは、アマゾンで本を購入するような一般的な「消費者」に限りません。アマゾンのアニュアルレポートのなかには、消費者、販売者、デベロッパー、企業・組織、コンテンツクリエイターの5つが顧客であると書かれています。

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

上記引用文の、販売者、デベロッパー、コンテンツクリエイターは以下のような人たちです。

 

  • 販売者:アマゾンに出店しているショップ
  • デベロッパー:クラウドコンピューティング(AWS)の顧客
  • コンテンツクリエイター:「Amazonプライム・ビデオ」などの動画配信に参画しているクリエイター

 

「顧客第一主義」とは、消費者だけでなく、アマゾンのサービスに関係するさまざまな企業や人たちが対象のようですね。

 

古きを捨て新しきに移る

アマゾンの成長の秘密は、古いものをあっさり捨てて、新しいものをしっかりと取り入れる姿勢だと感じました。

 

イノベーションのジレンマという概念の説明がありましたので紹介します。

 

イノベーションのジレンマとは、ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授が提唱した概念です。‥破壊的にイノベーションを起こし、新しいビジネスを始めた会社が成長する。それはいいのですが、さらなる破壊的なイノベーションを起こそうとすると、既存のビジネスとの間にカニバリゼーションが起きるリスクが生じます。そのため破壊的イノベーションは回避されるようになり、段階的なイノベーションにとどまる。結果、別の破壊的イノベーションをもたらす会社に追いやられる。

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

ある企業が「1つのサービス」で大成功をおさめたとします。

その後、技術の進歩などで、それと対抗する新しいサービスができたとします。

その企業は、最初のサービスで利益を得ているわけなので、その新しいサービスを提供したくありません。

最初のサービスと新しいサービスで、同じお客様を取り合う形になるからです。

 

そうして、もたもたしている間に、別の企業に新しいサービスでやられてしまう、というのがイノベーションのジレンマです。

 

アマゾンでは電子書籍の例が出てきました。

 

アマゾンの電子書籍(Kindle)の販売は、既存の書籍通販ビジネスを脅かすもの(収益を減らす恐れがあるもの)のはずです。

しかし、ベゾスはそれを恐れませんでした。

 

書籍部門を任せていた幹部を、デジタル部門に移動させた上で、以下の引用文のように述べたようです。

 

「君の仕事は、いままでしてきた事業をぶちのめすことだ。物理的な本を売る人間、全員から職を奪うくらいのつもりで取り組んでほしい」(『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』)

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

ジェフ・ベゾス(アマゾン)は、良いものは良いとすぐに判断できる人なのだと思います。

どれだけ思い入れがあろうと、新しいサービスが成長すると思ったら、遠慮なく、古いサービスを捨てる決断ができるのでしょう。

 

これが、アマゾンが成長している秘密の一つです。

 

アマゾンの戦略を知りたい人にオススメ

アマゾンはインターネット企業としては、トップクラスの企業だと思います。

インターネットでサービス提供する企業は、参考になることが多いと思います。

 

また、トップクラスの企業ということで、別業界の企業に所属しているとしても、トップになるための戦略や考え方として参考にできるものがあると思います。

 

アマゾンがトップクラスの企業になるために行った戦略を知りたい人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①「しやすさ」を最優先させる

アマゾンのウェブサイトは、比較的、見やすいサイトだと思ってます。

広告がごちゃごちゃしてませんし、ワンクリックで商品を購入する仕組みもあります。

 

こういった使いやすさを意識してデザインすることは、どの企業でも必須なことだと思いました。

 

アマゾンドットコムにしても、見つけやすい、見やすい、わかりやすい、検索しやすい、選びやすい、購入しやすい、受け取りやすい、使いやすい、継続しやすいといった購買心理過程を無理なく踏めるようデザインされています‥

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

僕はブログを運営していますが、上記引用文のような「しやすさ」が実現できているか、常にチェックしたいと思いました。

 

②分析は必須

「製品の広告効果があったか否か」、「お客様がライバル企業の製品を手に取るのはなぜか」のようなことは、どの企業でも分析していると思います。

この分析は、そういった今まで常識的にやってきたものだけでなく、新しい分析手法も取り組まないといけないと感じました。

 

どの動画を視聴したかのみならず、どの場面で興味を失い視聴をやめたか、あるいは動画広告に対する反応などをリアルタイムで把握できます。こうして得たデータを新たな番組制作や広告制作に反映させれば、そのクオリティは一層高まるに違いありません。

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

データ分析ですね。

この動画データ分析は、動画配信サイトの「NETFLIX」の起業物語でも語られていました。

 

上記は動画分析の事例ですが、そのほかにも、お客様の行動を分析できるデータが存在するのではないでしょうか?

もしくは、現在はデータを取得していないが、仕組みを導入することでデータを分析できる、ということもあると思います。

 

現代はデータ分析の時代だと思っています。

さまざまな企業が、データを集め、そのデータで新しいサービスを生み出しています。

乗り遅れないようにしないと、追いつけないところまで引き離される恐れもあります。

 

まずは、顧客の行動に注目して、データとして取得できるものはないかを考えたいと思いました。

 

③利益率が低ければ独占できる

ビジネスにおいて、市場を独占していることは、最強の企業である証だと思います。

以下のような本も、独占を目指すように勧めてます。

 

本書では、「利益率が低ければ独占しやすい」と学びました。

 

‥ベゾスには「利益率が低ければ競合が減る」との勝算もあったようです。そのような利益率が低い市場にはIBMやマイクロソフト、グーグルといった競合が参入しない一方で、コスト構造に優れたアマゾンであれば生き残ることができる、ということです。
また、「利益率が高ければライバル企業が研究開発に投資して競争が激しくなるが、逆に利益率が低ければ顧客は集まるし市場を守りやすい」という見方もできそうです。

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる『ベゾスの大戦略』

 

なるほどな、と思いました。

 

利益が出ているならば、小さな利益でも企業としては重要なサービスになります。

このサービスを他社に脅かされずに継続できるなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

誰も参入しないような市場に、こういったサービスが眠っているかもしれません。

僕も今後は、大きな市場ばかり狙わず、大企業が狙わないような小さな市場を狙って、利益が出るかどうかを検討していきたいと思います。

 

2. 終わりに

本書で述べられている2022年の未来予想図は、どうなるか分かりません。

2020年現在は、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、さまざまな企業の計画が後ろにズレていると思われます。

 

そのため、本書では、アマゾンのこれまでの戦略を学ぶのが良いかと思います。

 

難しい言葉は少なく、理解しやすいですので、アマゾンの戦略を学びたい人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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