【60冊目】「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい(著者:久保 龍太郎)」

記事まとめ

  • 「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい(著者:久保 龍太郎)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「無理に節税対策をせず、利益を増やしていき、会社の信用性を上げて、銀行からお金を借りて、事業を大きくしていくべきだ」ということを学んだ
  • 節税に対する新しい考え方を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい(著者:久保 龍太郎)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「過度な節税に力を注ぐのではなく、利益を上げて資産を増やし、銀行から借金をして大きな事業に投資していくべきだということを教えてくれる本」です。

 

本書は、バランスシートなどの用語が出てきますが、専門用語ばかりではないため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、3時間27分かかりました。

 

僕は2021年1月に個人事業者になる予定であり、青色申告を行うため、節税の本をいくつか読んでいます。

事業を行う上で、節税をすることは、支出を減らすことになるため、その分、投資に使えるようになり、節税は重要だと思っていたからです。

 

ただ、それらの節税本を読んでいく中で、むりやり経費にするようなテクニックのような話が出てくるのが気になっていました。

経費は、「事業において利益を出すために必要な費用」ということが大前提ですが、そういう風に見せる(税務署に説明する)ことができればいい的な、少し良くない印象を持ってしまいました。

 

そのため、本書の、「『節税』経営はやめなさい」というタイトルに心惹かれました。

 

内容としては、純粋な節税を否定しているわけではなく、年末に税金対策として節税商品(生命保険など)を、それほど必要ないのに購入するのはやめましょうという話でした。

 

節税商品を購入するということは、損金が増え、利益が減ります。

 

そうすると、純資産が増えないため、銀行からお金を借りるための信用を得ることができません(時間がかかります)。

 

それよりは、純資産を増やしていき、利益を大きく超えるお金を銀行から借りて、事業に投資して利益をさらに増やす方が良い経営だという考えです。

 

僕はこの考えに納得しました。

 

個人事業者になったら、無理やりの節税はしない予定です。

 

節税は税務署に認められる限り、悪いことではないです。

節税を悪くいうわけではなく、会社を大きくする方法の中で、節税をしない方法があるという考えですので、そういった考え方を1つの選択肢として頭に入れておこうと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい(著者:久保 龍太郎)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい(著者:久保 龍太郎)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい」です。

 

タイトルの「節税」と「無借金」は以下のような意味です。

 

ここでいう「節税」とは、法人税を払うのを惜しんで、損金として計上できる保険商品などを年度末に経費で購入することを指しています。
また「無借金」経営とは、その名のとおり銀行から借金をせずに事業を続けることです。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

タイトルだけを見ると、「節税」を否定しているように見えますが、事業に必要な経費を否定しているわけではありません。

あくまでも、節税対策のための節税商品の購入をやめるべきだという主張です。

 

 

1-2. 著者について

著者は、「久保 龍太郎」さんです。

 

個人のウェブサイトは見つけることができませんでした。

 

Twitterアカウントは以下です。

久保 龍太郎(@sazan1216)

 

経歴

「久保 龍太郎」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

Qvou(キューボー)代表取締役。生命保険・損害保険の取り扱い、太陽光発電、リノベーションなど多岐にわたる事業を手掛けている。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

本書は、企業の代表取締役が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 「節税・無借金」が優良企業だというのは大きな間違い
第2章 中小企業を本当に脅かす12のリスク
第3章 カネは借りまくれ!
「戦略的信用創造」を目指す
第4章 法人税を払いまくれ!
可能な限り資本を増加させる
第5章 自社の「信用」をお金に換えるのが経営の本質

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

経営の本のため、「資金」「バランスシート」のような用語も多少出てきますが、そういった専門用語ばかりではないため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は経営に関する本です。

 

法人だけでなく、個人事業者やフリーランスの人にも、経営の考え方を学ぶという意味で参考になると思いました。

 

どういう節税を否定しているのか?

著者が否定しているのは、法人税を払いたくないから年度末に無理やり購入するような節税商品を買うことです。

節税屋という人がいて、節税を勧めてくるようです。

 

「節税屋」とは、節税商品を勧めて手数料を取る商売をしている人たちのことです。
節税商品としてよく使われるのは生命保険で、損金として計上できる保険商品を前倒しで契約させるというパターンです。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

法人税は所得にかかるため、損金を増やせば所得が減り、法人税も減ります。

 

  • 所得 = 益金 - 損金

 

ただ、この方法だと、利益が減ることになるため、純資産(資本)が増えないことが問題だと著者は言っています。

 

資本主義であることを忘れないこと

著者によると、資本主義は、「カネとカネのぶつけ合いのケンカ」のようです。

要は、カネを多く持っている人が勝つということです。

 

資本主義とは、端的にいえば、「カネとカネのぶつけ合いのケンカ」です。
お金がなければ、絶対に勝てません。そして、お金は多いほうが有利です。中小企業が大企業と同じ土俵(市場)でケンカしてはいけないのです。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

中小企業が大企業と戦うことは避ける方がいいというお話も出てきましたが、中小企業同士の戦いでも、お金は多い方が強いでしょうね。

同じようなサービスや商品で戦っているなら、広告費などが使える方が有利になることも多いのではないかと思います。

 

銀行から借金をして大きなお金を得る

お金を手に入れる方法はいろいろあると思います。

 

  • 利益
  • 親族から借金
  • 銀行から借金
  • 上場し株を公開

 

「利益」が多ければ良いですが、少なければ投資に使えるお金も少なくなります。

「株の公開」は、投資家から経営に口出しをされたり、証券取引所などへの書類提出コストなどもかかるので、デメリットも大きいです。

 

そのため著者は、「銀行から借金」をすることを勧めています。

 

この「銀行から借金」をするためには、「純資産」を増やして、銀行からの信用を上げる必要があります。

そのため、節税をして利益を減らすより、節税をやめて純資産を増やす方がよいと話をつなげているわけです。

 

節税と経営の関係を学びたい人にオススメ

これから個人事業者やフリーランスになる人で、事業を大きく成長させたいと思っている人には良い考え方だと思いました。

生活費を稼ぐことができれば良いという人は、節税に力を入れる方が良いかもしれません。

 

僕は、自分では手に負えないような大きな事業にしていきたいと思っているので、過度な節税をするのではなく、純資産を増やすことを考えたいと思うようになりました。

 

経営についていろいろな考えがあると思いますが、その中の1つの考えとして、節税と経営の関係性を学んでおきたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①中小企業であれば大企業とは戦わない

大企業は、投資に使えるお金も人員もたくさん保有しています。

生産力の「量」でいうと勝てないでしょう。

「質」で勝負するしかありません。

 

10人に1人ぐらいが強烈に欲しがって、あとの9人は要らないというぐらいのものが中小企業にとっては最高の商品・サービスです。今はネットがありますから、100人に1人でも構わないぐらいです。100人に1人もいれば、1万人ぐらいの強烈に欲しがる人にリーチすることはそれほど難しくなくなりました。
中小企業が取り組むのは、大企業が取り扱わないようなエッジの効いた商品がいいのです。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

大企業は、多くの社員を養うために、大きく稼げるところに投資をするはずです。

人が少ない過疎地などには、積極的には出店しないでしょう。

 

そういったところは中小企業が取り込めば、社会全体として、取りこぼしがない世の中になっていくのではないかと思ってます。

 

言うのは簡単ですけどね😅。

そういう考えもありかなと思ってます。

 

僕は、このような取り残された人たちに対するビジネスを考えていきたいと思ってます。

個人事業者なので、基本的には自分の生活費だけを稼げればいいので、大企業に比べると簡単だと思ってます。

 

②複数の銀行から借りるべき

本書は、銀行からお金を借りるためのコツのような話も出てきます。

 

銀行からお金を借りるときは、複数の銀行から借りた方が良いようです。

 

1行から5000万円借りるより、5行から1000万円ずつ借りるほうが何かと有利です。
‥銀行側も複数の銀行から借りているほうが安心できるからです。焦げ付きそうになっても銀行同士が助け合ってなんとかしてくれるものなのです。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

借主がお金を返せなくなったら困るから、銀行同士が助け合うということですね。

同じような話は、経営者の自伝で読んだような気がします。

 

もう1つ、同じく経営者の自伝で読んだことがあるのですが、銀行の支店長の貸し渋り問題です。

ナイキの創業者の本である「SHOE DOG」で似たような話が出てきたと記憶しています。

 

支店長はだいたい3〜5年で転勤します。融資の事実上の決定権を持っているのは支店長ですが、相性の悪い支店長が後任でやってくると、急に貸し渋りをするようになります。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

銀行で融資を断るのは窓口の担当者でしょうが、その後ろには支店長がいるというわけです。

 

この支店長が納得できないと、銀行はお金を融資してくれません。

つまり、支店長が変わると、考え方が変わるかもしれないということですね。

 

複数の銀行から借りていれば、別の銀行に融資額を増やしてもらうという方法も検討できそうです。

やはり、1行ではなく、複数の銀行から借りたほうがよさそうですね。

 

③税理士は経営のプロではない

事業が大きいと、税理士に決算書の作成をしてもらうこともあると思います。

その際、税理士のアドバイスをどのように捉えるか考えておかないといけないと思いました。

 

税理士はあくまで決算書という「会社の成績表」の作成支援をしてくれる人です。その道のプロフェッショナルとしてリスペクトすることはもちろんですが、経営相談をする相手だと思ってはいけません。

『節税・無借金』経営は今すぐやめなさい

 

つまり、税理士が節税の提案をしてきたとしても、それは経営のためのアドバイスではなく、節税のためのアドバイスだということです。

 

その節税対策が、経営において必要かどうかは、経営者や経営コンサルタントが検討すべきだということですね。

 

元経営者、元経営コンサルタントの肩書を持った税理士であれば、アドバイスを聞いてもいいかもしれませんが、基本的には、経営者が判断すべきだと思いました。

 

2. 終わりに

本書を読むことで、過度な節税はやめたいと思うようになりました。

節税本も、これまで読んだ本で終わりにしたいと思います。

 

個人事業者になったら、節税よりも、利益を増やすことを考えたいと思います。

支出を減らすことよりも、収入を増やすことを考える。

 

このように、節税に関する考え方を少し違った目線で読みたいと思った人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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