【61冊目】「成功は一日で捨て去れ(著者:柳井 正)」

記事まとめ

  • 「成功は一日で捨て去れ(著者:柳井 正)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「経営者は、成功に満足せず、継続的に成長を続けるために挑戦し続けるべきだ」ということを学んだ
  • 継続的に成長するための考え方を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「成功は一日で捨て去れ(著者:柳井 正)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「安定成長志向におちいった企業を、成長志向の企業に変える考え方を教えてくれる本」です。

 

本書は、ユニクロという衣服の話を中心としていますので、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、3時間28分かかりました。

 

「ユニクロ」というブランドを知らない人は少ないと思います。

フリースで一躍有名になり、現在も、ヒートテックやエアリズムなどの商品や手の届きやすい価格帯と良品質の衣服を、日本中で販売しています。

 

また、ユニクロを運営する「ファーストリテイリング」の取締役会長兼社長である柳井正さんは、総資産額が日本国内で1位です。

日本長者番付2020(ForbesJAPAN)

 

経営者としてトップクラスであるといってよいと思います。

 

僕は2021年1月に個人事業者になる予定のため、日本のトップクラスの経営者から、いろいろ学びたいと思い、本書を手に取りました。

 

本書は、成功するための本というよりは、1度成功を手にしたあとに、それに満足して安定志向におちいり、ダメになっていくことを防ぐための本という位置付けです。

 

いわゆる「大企業病」で、リスクをとらずに、安定志向となることです。

 

著者は、それが、倒産の始まりだと考えており、本書では、ユニクロがそのような会社になっていくのが分かり、一度、社長の座を譲ったにもかかわらず、復帰して、ユニクロを立て直していく物語となっています。

 

その中で、成長していく企業にはどのような考え方が必要かを学べるようになっています。

 

世の中は日々変化していますので、常に成長を考えて行動していく姿勢は重要だと思っています。

 

会社経営や事業を行う予定で、成長し続けたいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「成功は一日で捨て去れ(著者:柳井 正)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「成功は一日で捨て去れ(著者:柳井 正)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「成功は一日で捨て去れ」です。

 

著者は、成功は満足になり、それが安定志向につながり、最後には成長できなくなると考えています。

 

ちょっとした成功は満足に通じ、満足はやがて安定志向につながる。あらかじめ計画する安定成長などはありえない。さらに大きな本当の成功に向かって経営者自らが手足を動かし、もがき、挑戦し続けなければ安定成長さえおぼつかないだろう。

成功は一日で捨て去れ

 

常に成長を意識することが重要そうです。

 

1-2. 著者について

著者は、「柳井 正」さんです。

 

運営しているウェブサイトやTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「柳井 正」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

‥早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。ジャスコを経て、72年、父親の経営する小郡商事に入社。84年、カジュアルウェアの小売店「ユニクロ」の第1号店を広島市に出店し、同年社長に就任する。91年に社名をファーストリテイリングに変更。‥2002年11月に一旦は代表取締役会長となるも、05年9月、再び社長に復帰する。現在、代表取締役会長兼社長。

成功は一日で捨て去れ

 

本書は、企業の代表取締役会長が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 安定志向という病
第2章 「第二創業」の悪戦苦闘
第3章 「成功」は捨て去れ
第4章 世界を相手に戦うために
第5章 次世代の経営者へ

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「〇〇である。」という文です。

 

経営の本ですが、ユニクロという普段目にする衣服関係の話が多いため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は経営に関する本です。

 

経営の中でも、成功を勝ち取るための本というよりは、一度成功して満足せず、さらに成功を勝ち取ろうとする姿勢を学ぶための本です。

ユニクロが安定志向になった後、著者が社長の座に復帰し、成長志向の会社へと変えていく物語になってます。

 

増収減益が安定志向に気づくポイント?

著者が、ユニクロが安定志向におちいってしまっていると気づいたのは、「増収減益」でした。

 

「増収減益」というパターンは、売上は伸びるが利益があがらないどころかダウンしてしまうという、あらゆる面の効率が悪くなっているから起こるのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

革新的な挑戦をした結果として、「増収減益」になるのならよいが、そうではない場合は、安定成長志向になっているということのようです。

著者は、このような「大企業病」にかかってしまうと、会社は潰れてしまうと考えてます。

 

業界を超えた視野で考える

ユニクロは衣料品業界ですが、著者はそれより大きな視野で物事を考えているようです。

 

ぼくはそんなことではなくて、例えば携帯電話を敵と捉えれば、それよりもっと魅力があって買いたくなるような洋服とはどんな商品なのかを考える。

成功は一日で捨て去れ

 

この考え方は、マーケティングの本でも似たようなことが書いてました。

テーマパークの運営をしているが、スマホのアプリより面白いと思えるようなイベントを開催できるかどうか、というような話です。

 

消費者は、収入の中から支出をしていきますが、使い方は決まっているわけではありません。

「服に絶対○円を使う」「スマホアプリに絶対○円を使う」というように、決めているわけではなく、興味がある分野に対して、使えるお金を使っているだけだと思います。

 

つまり、支出の対象は、すべてライバルだという考えになります。

 

こういった考え方でないと、消費者を自身のサービスや製品に引きつけることが難しくなるのだろうと思いました。

 

危機感を持ち続ける

成功に満足してしまうと、危機感を失ってしまいます。

これが会社を潰してしまうようです。

 

ぼくは常日頃から会社というのは、何も努力せず、何の施策も打たず、危機感を持たずに放っておいたらつぶれる、と考えている。常に危機感を持って会社経営することが正常なのである。

成功は一日で捨て去れ

 

成功者というのは、常に危機感を持って行動しているのだと感じました。

 

また、「危機」と「不安」の違いの説明がありましたので紹介します。

 

危機、つまりリスクを裏返すとプロフィット、要するに利益に通じる。会社経営では、危機は利益と同意語なのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

危機は、利益に通じるものという考えです。

一方、不安は、利益につながらないことです。

 

たとえば店長に「店舗運営するときに、不安に思っていることを紙に書いてみてほしい」と言うと、「お客様が1人も来なかったらどうしよう」とか「アルバイトが自分の指示をちゃんと守ってくれなかったらどうしよう」など、上辺だけの現象を並べたてる。不安の原因や本質的な要因、また、もしそうであればどうすればよいかについてまったく考えていない。同じ思考回路でぐるぐる回っているだけなので、考えたとしてもなかなか結論が出ない。

成功は一日で捨て去れ

 

とにかく、不安を感じたら、「じゃあどうすればよいか」を考えろということですね。

自然に不安が取り除かれるのを待つのではなく、対策を打つことを考えること。

これが重要だということです。

 

当たり前のように思いますが、できていない人が多いから、本に書いたのだと思います。

気をつけるべき事項ですね。

 

成功法則などない

ビジネス本やマーケティング本を読みまくっている僕ですが、成功法則はないと思っています。

あくまでもそういった本は、参考にするためのもので、それを真似て必ず成功するとは思っていません。

著者も同じような考えでした。

 

経営環境が絶えず変化しているので、人真似の考え方や方法、あるいは他人任せという安易な手法を繰り返すだけでは絶対に成功などしない。自他ともに成功事例の復習は、無意味なのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

ではどうすればいいか?

分析と実践だと言ってます。

 

仮に成功の方程式のようなものがあって、あらゆる現象を分析してそれを作れたとしても、一瞬の間に周りの状況が変わるので、その方程式もすぐに使い物にならなくなる。つねに現実で起きていることを自分の感性で見て判断し、かつ論理的・分析的に進める。その2つの総和と統合が必要なのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

ビジネス本は2種類に分かれると思ってます。

「テクニックの本」と「考え方の本」の本です。

 

成功するためのやり方を細かく知りたいと思う人は、テクニックの本を求めると思いますが、そういったテクニックは、時代によって変わるため、ほとんどの場合は使えず、成功を勝ち取れないのだと思われます。

そのテクニックは、応用したり、新しいアイデアを生み出すきっかけになったりするものであり、そのまま使うものではないのだと思います。

 

一方、「考え方の本」は、どんな人にも当てはまるものです。

本書も、「考え方の本」だと思います。

成功するための意識や考え方を学び、自身に植え付け、現実に起きていることに対処していくことで、自分でアイデアを生み出していくことが大切だと感じました。

 

本に、テクニックを書かず、考え方を書く著者は、総じて、そういう考えを持っているのだと思います。

 

成功を続けたい人にオススメ

成功を継続させ続け、企業を成長させ続けることが、企業を潰さない方法だと学びました。

 

成長した企業を安定的にとどまらせることは、企業をつぶすことに繋がりそうです。

 

経営についていろいろな考えがあると思いますが、一度の成功に満足せず、常に挑戦し続けるような考え方を学びたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①利益を積み上げるべき

利益は浪費せず、積み上げておき、新たな挑戦のために確保しておくべきだと学びました。

 

たとえ減収ではあっても、しっかり利益が出て毎期連続して純資産として積み上げたおかげで、この時期にユニクロの英国と中国への進出、食品事業進出などへの挑戦が可能となった。

成功は一日で捨て去れ

 

安定志向におちいることなく、常に挑戦を続けるためには、「お金」が必要です。

そのため、利益が出たら、確保しておくことが重要だということです。

 

ユニクロはフリースブームで有名になりましたが、その名のおかげで、ビジネスチャンスが広がったため、いろいろ挑戦したそうです。

 

一度成功すると、利益だけでなく、名前も価値が上がるため、その勢いで、さまざまなビジネスに挑戦すべきだと感じました。

 

②固定観念を捨てる

固定観念は、挑戦と成長の敵だと感じました。

 

一番始末に負えないのは、最初から自分の考えや概念からはみ出したものは売りたくない、と考えている人である。ヒートテックみたいな下着類はスポーツ用品店で売ればいい。ウチのようなファッションを売る店にはふさわしくないし、イメージがダウンする。そう考えるから商売に広がりがなくなるのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

広い視野で捉えろということですね。

「常識に囚われるな!」という言葉は、経営者の本でよく目にします。

 

常識から逸脱した方法で成功した人が多い気がします。

おそらく他社が常識内で争っている中で、全然違う新しい領域を作り出すため、敵がいないからだと思います。

 

敵がいなければ独占できますからね。

ライバルが来るまでの間、消費者を確保できます。

 

固定観念や常識に囚われすぎるのは良くないと感じました。

 

③試行錯誤を繰り返す

 

  • 改善・改良を続ける
  • 試行錯誤を繰り返す

 

このような言葉は、ビジネス本で出ないことはないですね。

本書も同様です。

 

「この商品は売れないなぁ‥」で会話が止まってしまう。爆発的に売れるずっと以前のヒートテックもそうだし、ブラトップもそうだった。どうしたら売れるようになるのか、商品と売り方について改善・改良の余地はいくらでもあるはずだ。売れるようになるまで試行錯誤を繰り返すべきなのだ。

成功は一日で捨て去れ

 

過去の経験により、「これはダメだよ」というアドバイスをして終わるような人もいますが、そうではダメだということですね。

 

「どうしたら良くなるのか」を考え続けて、実践してダメだった時に初めて、「ダメだった」と判断すべきなのでしょう。

 

著者が起業に関して述べている中でも同じような話が出てきましたので紹介します。

 

起業したばかりのころは、とにかく儲けなければいけないから、ひたすら懸命に走る。何がなんでも実践することばかりに忙しく、ほとんど何も考えずに実践していることが多い。でもそれではいけない。会社が小さいうちからでも、一流企業になるように考えながら実践していかなくてはならない。
失敗した時は、なぜどのようにして失敗したのか。成功した時には、どんなことが原因で成功するに至ったのか。そういうことを考えつつ実践に結びつけていかなくては、いつでも同じように失敗するし、成長することはできないだろう。

成功は一日で捨て去れ

 

成功分析もしっかりやるべきですね。

そしてその成功を、新しいビジネスにも応用して使ってみる。

こういう姿勢が大事なのだと感じました。

 

試行錯誤は今後も続けていきたいと思います。

 

2. 終わりに

柳生さんの本は、他にも読んだことがあるのですが、起業家にとって、喝を入れてくれるような、背中を押してくれるような本になっていると感じました。

 

読むと、やる気がみなぎってくるような感じです。

行動を起こしたくなります。

 

自己啓発の要素が強い本だということです。

 

ユニクロは生活に溶け込んでおり、イメージしやすいというのも良いのでしょう。

今後も、柳生さんの本は読み続けたいと思ってます。

 

本書は、成功を続け企業を衰退させない考え方を学べる本です。

成功に満足せず、成長し続ける企業を築きたい人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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