【23冊目】「スティーブ・ジョブズ Ⅰ(著者:ウォルター・アイザックソン)」

記事まとめ

  • 「スティーブ・ジョブズ Ⅰ(著者:ウォルター・アイザックソン)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「iPhoneやiMacなどの魅了する製品を作りあげたアップルとスティーブ・ジョブズの歴史は、順風満帆ではなく波乱万丈だった」ということを学んだ
  • スティーブ・ジョブズという、世の中を変える製品を作り続けた男の物語を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「スティーブ・ジョブズ Ⅰ(著者:ウォルター・アイザックソン)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「世の中を変えるような製品を作り続けたスティーブ・ジョブズの波乱万丈な人生について教えてくれる本」です。

 

僕はアップル製品を使ってます。

 

僕が使用しているアップル製品
電話:iPhone
ブログ用パソコン:MacBook
動画編集用パソコン:iMac
娯楽用(動画閲覧/電子書籍閲覧):iPad

 

日常生活から仕事まで、アップル製品に囲まれています。

 

僕が選んだ理由は、「使いやすいさ」「かっこよさ」の2点です。

シンプルでエレガントなデザインに惚れましたし、操作性の良さに惚れてます

 

本書はそんな魅力的な製品であるアップル製品を作りあげた、スティーブ・ジョブズの人生を語る本です。

 

テクノロジー業界の話になり、ときどきIT用語が出てくるため慣れていない人は読み進めにくいかもしれません。

ただ、基本的には物語ですので、そこまで苦労することはないと思います。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、279分(4時間39分)かかりました。

 

また、本書は1巻と2巻に分かれています。

僕はスティーブ・ジョブズの人生は3つに分かれると思っており、それぞれ1巻と2巻に以下のように含まれると思ってます。

 

スティーブ・ジョブズ ⅠとⅡ
スティーブ・ジョブズⅠ
・第一幕:成功者への道のり
幼少期からパーソナルコンピューター(マッキントッシュ)の製品化までの人生
・第二幕:成功者からどん底へ
自分が創った会社から追放され、這い上がろうとする人生
『スティーブ・ジョブズⅡ』
・第三幕:再び成功者へ
iPhoneなど、世界を変える製品を作り続ける成功者としての人生

 

本記事でレビューする本は、「スティーブ・ジョブズ Ⅰ」であり、一度成功者に上りつめ、そこから一気に叩き落とされる人生の物語となってます。

 

自分が創業した会社から追い出される

 

こんなことありますかね?

創業した会社では、自分が好きなようにやりたいと思うはずですが、他人から(共同創業者ではない人から)追い出されるわけです。

 

このような、普通では考えられないようなことがスティーブ・ジョブズには起こっているため、読み物として面白いものになっています。

 

その他、本書では、世間をアッと驚かせるような製品を作る偉人の製品へのこだわりや考え方も学べるため、起業家から社会人まで、あらゆる人にオススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「スティーブ・ジョブズ Ⅰ(著者:ウォルター・アイザックソン)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「スティーブ・ジョブズ Ⅰ(著者:ウォルター・アイザックソン)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「スティーブ・ジョブズ Ⅰ」です。

 

タイトルの「スティーブ・ジョブズ」のとおり、スティーブ・ジョブズの伝記となります。

 

また、「Ⅰ」のとおり、1巻と2巻に分かれており、本書は1巻です。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「STEVE JOBS」です。

 

原著は1巻と2巻には分かれていないようです。


1-2. 著者について

著者は、「ウォルター・アイザックソン」です。

運営しているウェブサイトは見つかりませんでした。

 

Twitterアカウントは以下のようです。

Walter Isaacson(@WalterIsaacson)

 

経歴

「ウォルター・アイザックソン」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

英国『サンデータイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであるとともに伝記作家でもある。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

作家が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 子ども時代
捨てられて、選ばれる
第2章 おかしなふたり
ふたりのスティーブ
第3章 ドロップアウト
ターンオン、チューンイン
第4章 アタリとインド
禅とゲームデザインというアート
第5章 アップルⅠ
ターンオン、ブートアップ、ジャックイン
第6章 アップルⅡ
ニューエイジの夜明け
第7章 クリスアンとリサ
捨てられた過去を持つ男
第8章 ゼロックスとリサ
グラフィカルユーザインターフェース
第9章 株式公開
富と名声を手にする
第10章 マック誕生
革命を起こしたいと君は言う‥
第11章 現実歪曲フィールド
自分のルールでプレイする
第12章 デザイン
真のアーティストはシンプルに
第13章 マックの開発力
旅こそが報い
第14章 スカリー登場
ペプシチャレンジ
第15章 発売
宇宙に衝撃を与える
第16章 ゲイツとジョブズ
軌道が絡み合うとき
第17章 イカロス
のぼりつめれば堕ちるだけ
第18章 ネクスト
プロメテウスの解放
第19章 ピクサー
テクノロジー・ミーツ・アート
第20章 レギュラー・ガイ
凡夫を取り巻く人間模様
第21章 『トイ・ストーリー』
バズとウッディの救出作戦

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

IT用語がところどころ出てくるため、慣れていない人には読み応えがある本と感じると思います。

ただ、基本的には物語であるため、読みやすい本となってます。

 

概要

本書は、日常生活でも仕事でもなく、偉人を紹介する伝記です。

ただ、偉人であるスティーブ・ジョブズは起業家であるため、起業や仕事に関する内容となっており、仕事関係でも役立つ情報はあると思います。

 

スティーブ・ジョブズは芸術家

僕は本書の1巻を読んで、スティーブ・ジョブズは芸術家であると思いました。

テクノロジー会社の起業家、創業者というよりは、芸術を追求する天才です。

 

当然、起業家として、お金を稼ぐ仕組みを作ることにも長けていたようですが、それよりも、芸術家としてのスティーブ・ジョブズの印象が強く残りました。

おそらく2巻も同様でしょう。

 

「顧客に優れた機能の製品を提供しよう」というより、「世の中に芸術作品を残そう」という想いが伝わりました。

 

スティーブ・ジョブズが作りだす製品は、単なるガジェットではなく、芸術品です。

そのような芸術品を作るには、「アートを学ぶ」、そして製品作りの際に「こだわり続けること」だと学びました。

 

スティーブ・ジョブズの人生は波乱万丈

スティーブ・ジョブズを語るには、「波乱万丈」という言葉がしっくりきます。

 

自分が創った会社を、共同創業者でもない人から追い出されるなんて、普通では考えられないと思ってます。

自分が創った会社の中で自分が意見が通らないことさえも、僕は考えられないですが、その上、追放されるわけです。

 

このような人生となっているため、本書がより面白い本に仕上がってます。

 

本書で描かれているのは、完璧を求める情熱とその猛烈な実行力とで、6つもの業界に革命を起こしたクリエイティブなアントレプレナー(起業家)の、ジェットコースターのような人生、そして、やけどをしそうなほど熱い個性である。 6つの業界とはパーソナルコンピュータ、アニメーション映画、音楽、電話、タブレットコンピュータ、デジタルパブリッシングだが、これに小売店を加えて7つとする人もいるだろう。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

1巻である本書では、パーソナルコンピュータからアニメーション映画までを語ってます。

おそらく2巻の音楽、電話、タブレットコンピュータが、1番イメージしやすい物語になると思います。

 

それでも、1巻を読んでもらいたいです。

2巻のジェットコースターの突き上げる部分(連続的に成功していくこと)が、1巻の人生の落ち込みにより、より面白いものに感じられるからです。

世の中を変えた男の物語を読みたい人にオススメ

スティーブ・ジョブズは世の中を変えた一人だと思ってます。

テクノロジーと芸術を使って。

 

そのような男/女になりたいと思っている人に本書をオススメします。

世の中を変えるような製品やサービスを作りだす男の考え方も学べるからです。

 

純粋に自分が知っている製品を作り上げた男の物語を読みたいという人にとっても、波乱万丈なストーリーが面白く構成されているため、オススメできる本だと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①消費者が気づいていないものをつくる

ビジネスにおいて、消費者の意見を確認することは重要視されています。

消費者が困っていることを解決することが、ビジネスの基本だからです。

 

そのため、アンケート調査などをして、消費者の声を聞くことが重要です。

ただ、スティーブ・ジョブズの考え方は少し違うようでした。

 

消費者が声としてあげないような、「消費者が気づいていないもの」を作るという発想です。

 

ジョブズもアップルの人々も、他人と違う考え方、"シンク・ディファレント"ができる。だから、ユーザーを集めて話を聞くフォーカスグループでそれなりに進化した製品を作るのではなく、消費者自身が「欲しい」と気づいてもいなかった、まったく新しい技術やサービスを開発できたのだ。
‥市場調査をするかとたずねられ、「いや、欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいかなんてわからないんだ」と否定する。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

僕もそうですが、人は自分が考えられる限界でしか物事を考えないと思います。

 

技術や科学において、進歩しているがそれを知らなければ、「もうそれは実現できているよ?」と言われるでしょう。

 

つまり、消費者についても、気づいていない、自分では考え付かないレベルの物事があるはずです。

 

それは、一流の最先端の技術を知っているエンジニアしかわからないこともあると思います。

そういった最先端技術をうまく使って、消費者が気づかないものを作ることが、エンジニアの腕の見せ所だと思いました。

 

②サービスと製品には「美しさ」を求めたい

僕はとにかく、スティーブ・ジョブズは芸術家だと思ってます。

また、僕はアップル製品のデザインが好きです。

 

スティーブ・ジョブズの美的感覚は生まれ持った才能もあるかもしれませんが、本書ではきちんと基礎を学んでいることが明らかにされています。

 

このときジョブズは、アートとテクノロジーの交差点に立とうとしていた。彼が作る製品は、いずれも、すばらしいデザインや外観、フィーリング、エレガンス、人間らしさ、場合によってはロマンスとテクノロジーが一体となっている。いつも彼は、ユーザーにやさしいグラフィカルユーザインタフェース(GUI アイコンやマウスを利用し、直感的な操作を可能にする情報技術)を大事にするが、その象徴とも言うべきものがカリグラフィーのコースなのだ。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

ジョブズは大学で、カリグラフィーコースという学問を学んでます。

 

これは嬉しい情報です。

なぜなら、すばらしいデザインは、才能ではなく、学ぶことから生まれる可能性があると分かったからです。

 

つまり、自分に美的感覚がないと落ち込んでいたとしても、学ぶことで美的感覚が磨かれる可能性があるということになります。

 

「セリフやサンセリフといった書体についても学びましたし、隣合う文字の組み合わせに応じて間隔を微調整するなど、すごい印刷技術がなぜすごいのかも学びました」

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

誰でも学べば、ある一定レベルまでは成長するはずです。

 

僕もデザインの教科書などを読んで、「美しさ」を学んでいきたいと思います。

 

③物事はシンプルに考えたい。ただ、ユーザーありきで考えることを忘れない。

スティーブ・ジョブズはシンプルに考える人だったようです。

それはアップル製品を見てもイメージできます。

 

ジョブズの世界観でもうひとつ特徴的なのは、なんでも二分にしてしまう点だ。人は「賢人」か「ばか野郎」しかいないし、その仕事は「最高」か「最低最悪」しかない。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

僕もシンプルに、二者択一で物事を考えたいと思います。

自分への評価もそうです。

「今日やった仕事はどっちかと言ったら良いかな」という中途半端な判断はやめます。

 

良いなら良い。

むしろ、「良い」としか思えないように、全力で成果を出すべきだと思いました。

 

「シンプル」という発想にとらわれないように注意する

ただし、「シンプルがいい」という単純な発想はやめたいと思います。

 

ユーザーの利便性を追求したら、たまたまシンプルになった」という流れが正しい発想です。

 

シンプルありきではなく、ユーザーありきの発想です。

ここは勘違いしないようにしたいと思います。

 

デザインをシンプルにする根本は、製品を直感的に使いやすくすることだとジョブズは考えた。両者は必ずしも両立しない。デザインは流麗でシンプルなのに、使うのが怖く感じたり、なにをどうしたらいいのかよくわからなかったりという場合もある。
ジョブズは大勢集まったデザインの専門家を前に語った。
「我々がデザインに主眼を据えていますのは、"直感的に物事がわかるようにする"です」

スティーブ・ジョブズ Ⅰ

 

ユーザーを無視して、シンプルにするだけなら、ただの簡素化した面白味もない作品が生まれるだけだと思います。

 

僕は日常生活でも、ミニマリスト的な考え方をしています。

 

ただこれも、ミニマリストありきで考えるのではなく、「自分の気分をすっきりさせたいから、部屋にモノを少なくする」という発想のように、自分を先に考えたいと思います。

ただ単純にモノを少なくするのは違うと思いました。

 

2. 終わりに

一巻である本書だけでも、デザインの考え方を多く学びました。

つまり、iPhoneを作る前から、スティーブ・ジョブズはデザインに主眼を置いていたということです。

 

この最初から最後までのこだわりが、世界を圧倒させるような製品作りに影響を与えたのだと思います。

 

iPhoneが機能的にスゴくても、デザインがみすぼらしかったら、もしかしたらスマートフォンがここまで流行っていなかったかもしれません。

 

テクノロジー(機能)とデザイン(美しさ)は、一体化させるべきだということです。

 

スティーブ・ジョブズの人生を語る本であるのに、ストーリーの面白さだけでなく、仕事に活かせる教訓を多く学びました。

 

これは単なる伝記ではないと思います。

 

偉人の物語を知るだけではなく、偉人の考え方を学ぶビジネス書、自己啓発書にもなりえます。

少なくとも僕はそのように感じてます。

 

スティーブ・ジョブズという偉人の物語や考え方を学びたい人はぜひ本書を手に取ってみてください。

 

(2020年2月25日追記)
「スティーブ・ジョブズ Ⅱ(著者:ウォルター・アイザックソン)」のレビューを以下の記事で書いてます。

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