【83冊目】「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?(著者:川上 徹也、石附 浩太郎)」

記事まとめ

  • 「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?(著者:川上 徹也、石附 浩太郎)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「個人事業主のような小さな店では、特定のファンに対して、プラスαの付加価値をつけることに専念すべき」ということを学んだ
  • 小さなビジネスを成功させるマーケティングの考え方とやり方を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?(著者:川上 徹也、石附 浩太郎)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「小さなビジネスにおけるマーケティング方法を教えてくれる本」です。

 

本書は、専門用語がほとんど出てきませんので、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、1時間11分かかりました。

 

本書は実在する店の話ですので、マーケティングの実例となります。

お店は、「真冬にかき氷を売る」という、本来の常識とは異なるビジネスを行なっています。

 

大型店舗やチェーン店ではなく、個人が行っている小さな店であれば、こういった常識外れのビジネスをやるべきだと学びました。

ただ、簡単にはいかない‥。

本書ではその苦労話や、店主が行なった方法が語られます。

 

そのため、個人事業主など、小さな店やビジネスを行なっている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?(著者:川上 徹也、石附 浩太郎)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?(著者:川上 徹也、石附 浩太郎)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?」です。

 

タイトルの「真冬のかき氷屋」というのは、神奈川県に実在しているお店です。

 

そのかき氷屋さんの名前は「埜庵(のあん)」。
神奈川県藤沢市鵠沼(くげぬま)海岸という場所にある。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

 

1-2. 著者について

著者は、「川上 徹也」さんと「石附 浩太郎」さんです。

 

川上 徹也さん

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

川上徹也オフィシャルサイト

 

Twitterアカウントは以下です。

川上徹也(@kawatetu)

 

石附 浩太郎さん

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

かき氷の店 埜庵

 

Twitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

 

経歴

「川上 徹也」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

湘南ストーリーブランディング研究所 代表

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

「石附 浩太郎」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

かき氷屋「埜庵」・店主

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

本書は、ストーリーブランディングの代表の川上さんが、冬でもやっているかき氷屋の店主に、話を聞いて書かれた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 リスクが大きいからこそ、先行者利益が生まれる
〜繁盛法則・その1〜
第2章 「おいしいものをつくれば、人は来る」という考えがドツボのはじまり
〜繁盛法則・その2〜
第3章 お客さんの要望に応えるだけがニーズではない
〜繁盛法則・その3〜
第4章 集客よりも、もっともっと大切なこと
〜繁盛法則・その4〜
第5章 TwitterやFacebookは商売繁盛には役立たない
〜繁盛法則・その5〜
第6章 効率的な商売に「伸びしろ」はない
〜繁盛法則・その6〜
第7章 行列はゴールではなく、スタート
〜繁盛法則・その7〜

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

難しい専門用語は出てこないため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はマーケティングに関する本です。

マーケティングでも、大企業で実施するようなマーケティングではなく、個人事業主が経営する小さな店で実施するようなマーケティングとなります。

 

プラスαの何かを見つけ出す

大きな企業でも、製品やサービスの付加価値を付ける際、ライバル企業とは違う差別化ポイントを付けようとします。

ただ、小さな企業やお店のほうこそ、差別化ポイントを付けるべきだと学びました。

 

大手と個人店では、そもそものマーケティング戦略が違う。たとえば、大手は大幅な値下げや〇〇還元セールなど、いろいろな策がとれるが、埜庵のような個人店ではそれはなかなかできない。
だから個人店では、価格は下げられない代わりに、お客さんに対して、商品やサービス以上のプラスαの「何か」を提供するしかない。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

個人店の方が大企業よりも、頭を使う必要があるということですね。

 

材料を大量購入して原価を下げたり、大量生産による効率化を図るのは、個人店では難しいです。

そのため、価格で勝負するのではなく、何かプラスαの付加価値を付ける必要があります。

 

「冬にかき氷が食べられる」というのも、1つの付加価値です。

冬にかき氷が食べられるお店は希少ですからね。

全員が冬にかき氷を食べたいと思うわけではないですが、一部の人を満足するかもしれません。

 

すべての人の満足より、特定の人への満足を考える

世界中の人々に満足を与える製品やサービスを作った方が、売り上げは大きいと思います。

ただ、そのようなモノを創り出すのは、なかなか難しいです。

 

人はそれぞれ考え方や好みが違いますからね。

 

それよりは、自分が提供できる価値を、それで満足できる特定の人だけに提供することを考えるべきだと思いました。

 

小さなお店や会社は、絶対に価格で勝負してはいけない。大手には勝てないからだ。独自の価値を提供することで、価格ではない軸で選んでもらう必要がある。
埜庵のかき氷が1杯800〜900円という値段を受け入れてもらえるように努力してきたのは正しい戦略だったといえるだろう。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

本書で出てくるかき氷屋は、ただ冬に販売しているだけでなく、氷にこだわったり、手間をかけて質を上げています。

 

「かき氷の値段を下げて!」と希望する顧客もいたようですが、それをすると、価格で勝負するかき氷屋さんになっていき、質が上がることがなかったかもしれないということでした。

 

こんな言い方をするのは少し偉そうですが、埜庵がその価格を守ってきたから、新しいかき氷の市場もできてきたのだと思っています。
たとえば、うちがかき氷を今よりも安い価格で出していたら、「質感を競う」という新しい考えにはならなかったと思います。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

顧客の中には、「価格」ではなく「質」を求める人が必ずいるはずです。

お店が「質」で勝負したいのであれば、「質」を求めるファンを大事にして、ビジネスをしていけばいいのだと学びました。

 

顧客第一に考えるのはビジネスの基本だと思いますが、顧客同士を比べて、自社が提供できる価値を受けてもらえそうな顧客の方を見るべきです。

自社が提供できない価値を求める顧客に対し価値を提供すると、結果として迷惑をかけるだけで終わる可能性がありますからね。

 

小さな企業や店で行うビジネスを成功させたいと思っている人にオススメ

大企業の方が高い価値を提供できるというわけではないと思います。

大企業でも小さな企業でも、考え方次第で高い価値を提供できます。

 

むしろ、個人事業主のような個人で判断・決断ができるお店の方が、より早く価値を提供できるのではないでしょうか?

大人数の人に承認をとったり、検証して成功の確約を得ないと進められないということがないからです。

 

縛りがない分、早く顧客に価値を提供できます。

 

本書は、そのような価値を提供するためのマーケティングの方法や考え方を学べます。

小さなお店でビジネスを成功させたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①商品やサービスの名前を変えるだけで売れることもある

商品やサービスに名前をつけるのは苦労すると思います。

ライバル企業と被っていない名前でないといけませんし、目立つ名前の方がいいです。

 

本書のかき氷屋では、いろいろ試行錯誤している時期、かき氷ではなく、温かい食べ物も売っていたようです。

 

「チゲ鍋」という名前も悪かったのだろう。韓国料理ブームもあり、今ではかなりポピュラーになったが、当時はまだ名前を聞いてもどんなものか想像がつかない。
やはり、こういう状況では、名前を聞いて商品のビジュアルが頭の中で一致しないと売れない。あわてて、「キムチ鍋」に名前を変えたという。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

「チゲ鍋」から「キムチ鍋」に変えただけで、売れるようになったようです。

 

それだけ名前が大事だと学びました。

 

名前は基本的には一度つけたら、ほぼ変えられません。

最初が肝心です。

時間をかけてでも、納得できる、顧客がイメージしやすい名前をつけるべきだと思いました。

 

②ストーリーを語ることで、味の感じ方が変わる

本書の著者が、ストーリーブランディングの専門家のため、ストーリーの話も出てきました。

 

ストーリーを語ることで、その商品の味の感じ方が変わるということです。

 

なので、氷づくりからシロップの原材料、つくり方の工夫などのストーリーをできるだけお客さまに伝えていくようにしてきました。やはり、同じかき氷を食べても、そのまま食べるのと、僕らが真剣にかき氷に向かっているストーリーを聞いて共感して食べていただくのとでは、味の感じ方が大きく違ってくると思うのです。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

ラーメン屋などにいくと、原材料の生産地やそのラーメンの作り方の紙が置いてあることがあります。

これは、ストーリーブランディングの一環だったんですね。

 

ただ、ストーリーブランディングとして実施するには、興味を持ってもらえる情報を書くことが重要のようです。

 

ストーリーを伝えるといっても「うちの店では、ああしています、こうしています」というのを、一方的に情報として押し付けるのは逆効果。
「体が冷えなかったのは、何でなんだろう?」というふうに、お客さんのほうに興味を持って問いかけてもらい、それに丁寧に答えていくことで関係性が深まるという。

なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?

 

ただ単に、作り方を示すだけでは意味がなさそうです。

お客さまが興味を持ちそうなものであることが重要です。

 

どうやったらそれがわかるのか?

 

お客さまに聞くしかありません

お客さまと仲良くなって、「知りたいことはないですか?」と尋ねるしかないと思います。

コミュニケーションはやはり大事ですね。

 

2. 終わりに

お客さまへ提供するプラスαの価値とは、本当にちょっとしたことでもいいのだと思ってます。

それを考え続け、思いついたことを試してみる。

そうすることで、いつかヒットする。

 

これを信じて、やっていくしかないですね。

 

僕はまだ経験していませんが、自分が考えたそのプラスαがヒットしたら、ものすごい高揚感が得られるのではないかと思ってます。

その高揚感を得るために考え続けるのも悪くないです。

 

本書では、その高揚感を得るためにやり続けるべきマーケティングの方法と考え方を学べます。

小さなビジネスで高揚感を得たいと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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