マーケティング本のレビュー「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル」

記事まとめ

  • 「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル(著者:永井 孝尚)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「自分たちの強みを見極め、それを顧客に提供することが、新しいビジネスの第一歩となる」ということを学んだ
  • 今までに提供したことがない価値を顧客に提供する方法を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル(著者:永井 孝尚)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「新しいビジネスを成功させるための方法や考え方を物語形式で教えてくれる本」です。

 

本書は、マーケティングの本ですが、物語形式のため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、1時間59分かかりました。

 

本書を読む前に、同著者の「100円のコーラを1000円で売る方法(著者:永井 孝尚)」という本を読んでます。

 

上記の本と同様、本書も、物語形式でマーケティングのやり方を学べるようになってます。

ただ、違う点が1つあるとすれば、今回の物語は、「感動を売っている」という点です。

商品ではなく感動です。

 

「星を売ろう」というのは、本当に「星」を売買するわけではありません。

星を見たときの感動を売る物語です。

 

その感動は、登場人物たちが今まで提供したことがない価値でした。

この新しい価値を、顧客に提供するためのやり方を物語形式で教えてくれます。

つまり、マーケティングです。

 

このように、新しい価値を顧客に提供する方法を物語形式で学びたいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル(著者:永井 孝尚)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル(著者:永井 孝尚)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル」です。

 

タイトルの「星を売ろう」というのは、宇宙に存在する1つ1つの星を「1億円!」「10億円!」と言って売買するわけではありません。

「夜空に見える星の感動」を顧客に提供するサービスを創っていく物語です。

 

1-2. 著者について

著者は、「永井 孝尚」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

永井孝尚オフィシャル・サイト

 

Twitterアカウントは以下です。

永井孝尚(@takahisanagai)

 

経歴

「永井 孝尚」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

マーケティング戦略アドバイザー。

そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル

 

本書は、マーケティング戦略アドバイザーが書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
プロローグ 寂れた温泉街が、ディズニー超え?
第1章 温泉郷の強みは、温泉か?
大量生産・大量消費時代の終わり
第2章 そうだ、星を売ろう!
「当たり前のもの」が強みに変わる
第3章 星の村
コッターの企業変革力
第4章 星のガイド
ヒト・モノ・カネより大切なもの
第5章 見えない星空
リスク管理と失敗の3ステップ
第6章 星のタウンミーティング
抵抗勢力を味方につける
第7章 星の絆
「やりたいからやる」モチベーション3.0
第8章 星の特産品
1を100に育てるリーンスタートアップ
第9章 五平餅協力隊
ビジネスは合理的に判断できない
第10章 星の模倣
競争優位の終焉と終わらない変革力
エピローグ 成功体験を捨て去る勇気

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

マーケティングの本ですが、物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はマーケティングに関する本です。

マーケティングのやり方について、物語形式で説明する本となっています。

 

本書の主人公は、旅館の関係者ですが、その地域の顧客が減っていて、地域みんな困っていました。

そのような中、普段は明かりが多い街からは見えにくかった星空が、明かりが少ない場所から見ると、感動するレベルだったことから、それを観光に役立てていこうと考え、関係者とともに、ビジネスに変えていく物語です。

 

ビジネスの基本は、自分たちの強みを考えること

僕はついつい、何でもガンバレばできるはずだと考えてしまいます。

そういう考えも悪くないと思いますが、時間も人材も限られているわけなので、努力だけで世の中すべての製品やサービスを作ることは難しいです。

 

そのため、各人、各企業が、自分たちの強みを考え、その強みを活かして顧客に価値を提供し、社会全体が成り立っているのだと思っています。

つまり、基本は自分たちの強みを見極めることだと分かりました。

 

戦略を考えるうえで必要なのは、『お客様が買う理由』を創り上げることです。実は多くの地域や企業がここで順番を間違えています。最初に顧客のことを考えてしまうんです。最初に必要なのは自分たちの強みの見極めです。そのうえで、その強みを必要とするターゲット顧客を決める。強みを活かせない顧客は、場合によっては除外していい。そしてターゲット顧客が必要とすることを見極める。最後に強みを活かしてターゲット顧客が自分たちを選ぶために必要なこと、つまり商品やサービスを設計して提供する。これを首尾一貫して具体的に考えることが基本です。

そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル

 

「このビジネスは流行っているから!」「このビジネスは儲かるから!」という理由では、うまく行かない可能性が高いのでしょう。

それよりは、「このビジネスは、今やっているビジネスに近いからできそうだ!」「昔同じようなビジネスをやっていたのでできそうだ!」というような、強みが活かされる理由が必要だと思いました。

 

自分たちでできないことをやると苦労しますし、結局価値を提供できなければ顧客に迷惑をかけるだけですからね。

 

新しいことをするなら失敗やリスクは当たり前!

世の中に存在しないようなことをやる場合、マニュアルや手順がないのですから、失敗やリスクがあるのは当たり前です。

大事なのは、「失敗やリスクを回避するのではなく管理すること」だと学びました。

 

新しい挑戦にはリスクがつきものだ。何もしない段階でリスクばかり議論して、リスクを避けていたら、新しい挑戦なんてできないし、新しい価値なんて創れない。だから、『やらない』という選択肢は捨てて、まず『やる』と決めることだ。やりながら、リスクを見つけたら即座に考えて対策する。必要な意見も聞く。こうした学びの蓄積が、ライバルが真似できない差別化の源泉になるんだ。

そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル

 

当然、大きな失敗やリスクは、会社に大きな影響を与えますので、避けなければなりません。

そのため、小さく開始することが推奨されていました。

お客様が少ないときに、いろいろ試していくことです。

 

また、上記引用文の「こうした学びの蓄積が、ライバルが真似できない差別化の源泉になるんだ」も重要です。

 

新しいビジネスを開始してヒットしたとしても、必ずライバル企業が真似しだします。

そして、結果、価格競争になって、利益が減っていく‥。

 

この際に、ライバルを大きく突き放す方法が、差別化です。

ライバルが真似できない、または、真似するには時間がかかる(検証や学びなど)ものであれば、差別化要因になります。

 

こういったメリットもあるため、失敗とリスクをうまく管理しながら、進めていくことが新しいビジネスを成功させる秘訣だと分かりました。

 

これから新しいビジネスを始めようと思っている人にオススメ

今までやっていないサービスを開始するのは勇気がいることだと思います。

また、いろいろな人から反発もあるでしょうし、不安もあると思います。

 

その不安を和らげる方法の1つは、体系化だと思います。

「こういうやり方でやる」という方法があり、それを真似ていけば、ある程度不安は和らぐと思います。

何も方法がなく、がむしゃらに突き進んでいくと、ちょっとした壁にぶつかると、「一生越えられないかもしれない」とますます不安が大きくなるでしょう。

 

本書で述べられている方法が絶対ではないと思いますが、参考にはなると思います。

 

そのため、これから新しいビジネスを開始する予定がある人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①当たり前の価値からちょっとずらしてみる

「ビデオカメラ」の価値とはどういったものでしょうか?

おそらく最初に思い浮かべるのは、「綺麗な映像」ではないでしょうか?

持ち運びの良さなどもありますが、画質を気にする人が多いと思います。

 

メーカーのパンフレットも、画質が綺麗であることを推しています。

 

ただ、顧客というのは、必ずしも全員が同じ価値を求めているわけではないです。

 

僕も持っている「GoPro」というアクションカメラの話が本書に出てきました。

 

これは、これまで日本のカメラメーカーがつくれなかったカメラなんです。日本おカメラメーカーは"キレイに撮影すること"を追求してきましたけど、今やデジカメは高画質が当たり前ですよね。GoProが追求しているのは、"キレイに撮影すること"ではなく"コンテンツを通じて体験を共有すること"なんです。

そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル

 

GoProは防水ですし、コンパクトで腕に取り付けたりもできます。

これにより、サーフィン中の映像やスキーで滑っている映像が撮れるのです。

 

画質は若干劣ります。

ただ、上記のような映像を求めている人は、それよりも、今まで撮影できなかったような映像の方に価値を置いているわけです。

 

人によって価値が違うということです。

ここに新しいビジネスの発見があると思います。

 

今まで当たり前に考えていた価値を、少しずらして考えて、新しい価値を創ることが大事だと思いました。

それは、今まで当たり前に考えた価値を少し下げてもいいのでしょう。

それを下げたとしても、「欲しい」と思える価値であれば、ビジネスとして成功するのだと思います。

 

②新しい市場を創るときのライバルは仲間

新しいビジネスを始めるときは、同じようなビジネスを始めている人や企業を、仲間だと思い、一緒に盛り上げていく方が良さそうです。

 

キレイごとで言っているわけではないですよ。たしかに他の旅行会社は、販売の現場では当社のライバルです。つまり、今ある市場を分け合うときには競争相手ですが、新しい市場を創り出すときは仲間です。今は新しい市場を創り出す段階ですから、それぞれの強みを活かして協力し合うべきときなんです。

そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル

 

新しいビジネスをこっそりやろうとしているのであれば、バレないようにすべきです。

ただ、世の中の流行に乗って、新しい技術を使ってビジネスをやるときなど、これから流行っていきそうなビジネスであれば、一緒になって盛り上げていく方が良さそうですね。

 

自社と他社がコマーシャルや広告を出すことで、その新しいビジネスが世の中に広がるスピードも速くなるでしょうし、お互いにメリットが大きいはずです。

どこかでライバル関係になるでしょうけど、初めのうちは、新しい利益をお互いで得て成長していくことでしょう。

 

ライバルをいつもライバルと思わず、ときには仲間として協力していくことも大事だと学びました。

 

2. 終わりに

まとめ

  • 「そうだ、星を売ろう 『売れない時代』の新しいビジネスモデル(著者:永井 孝尚)」は、今までに提供したことがない価値を顧客に提供する方法を学びたい人にオススメ
  • 本書を読むことで、「自分たちの強みを見極め、それを顧客に提供することが、新しいビジネスの第一歩となる」ということを学べる

 

「感動を売る」というのは、一番差別化ができるビジネスだと思います。

同じ感動を売ることは、おそらくできないのではないでしょうか?

 

製品であれば、似た機能やスペックで提供することは可能です。

というより、ほとんどの製品が似ています。

 

他人や他社に真似されにくいビジネスを創りたいのであれば、「感動を売ること」を考えるのも良さそうに思いました。

 

本書はその感動を売るビジネスについてのマーケティング本です。

感動を売る方法を学びたいと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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