【55冊目】「スターバックス 成功物語(著者:ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング)」

記事まとめ

  • 「スターバックス 成功物語(著者:ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「会社を成功に導くのは、自分の力ではなく、社員の力が必要だ」ということを学んだ
  • 会社経営における成功の秘訣を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「スターバックス 成功物語(著者:ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「会社経営における成功の秘訣は、お客さまと従業員に真心を込めて接することだということを教えてくれる本」です。

 

本書は、コーヒーチェーン店の物語で、専門用語などは少なく、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、406分(6時間46分)かかりました。

 

「スターバックス」というコーヒーチェーン店を聞いたことがない人は少ないと思います。

 

ただ、僕は実は、3回くらいしか行ったことがありません。

 

コーヒーがもともと苦手で、カフェインのせいなのか、飲むと頭が痛くなってしまいます。

缶コーヒーでも粉のコーヒーでも一緒です。

 

そのため、会社の先輩とか同僚に、連れられて店に入った経験しかないです。

頼むとき、コーヒーの種類や容器(?)を選んだりしたのですが、まったく分からないので、他の人と同じものを頼んでましたね😅。

 

本書を手に取ったのは、成功企業として、経営者の自伝を読みたかったからです。

読んで正解でした。

本書は、経営、自己啓発、マーケティング、セールス、ブランディングなど、あらゆる要素が含まれた本です。

 

特に、自己啓発の要素が強いです。

自伝のため、著者の力強い言葉がところどころに散りばめられています。

これが、起業のやる気を奮い立たせてくれることでしょう。

 

そのため、起業を考えている人や、会社経営を行う予定の人にオススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「スターバックス 成功物語(著者:ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「スターバックス 成功物語(著者:ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「スターバックス 成功物語」です。

 

スターバックスはコーヒーチェーン店です。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「Pour Your Heart Into It: How Starbucks Built a Company One Cup at a Time」です。

 

タイトルの「Pour Your Heart Into It」は、「あなたの心に注ぎ込む」のような意味だと思いますが、本書は、単に著者の半生やスターバックスの会社遍歴を語るのではなく、「いかにお客さまの心をつかもうとしたか」、「いかにパートナー(従業員)の心をつかもうとしたか」という、人間性に訴えかける著者の取り組みが書かれています。



 

1-2. 著者について

著者は、「ハワード・シュルツ」と「ドリー・ジョーンズ・ヤング」です。

 

「ハワード・シュルツ」が運営しているウェブサイトとTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

「ドリー・ジョーンズ・ヤング」の運営しているウェブサイトとTwitterアカウントは以下です。

Dori Jones Yang

Dori Jones Yang(@dorijonesyang)

 

 

経歴

「ハワード・シュルツ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

ニューヨーク市ブルックリンに生まれる。1982年にスターバックスに入社し、1987年から同社の会長兼最高経営責任者(CEO)を務める。

スターバックス 成功物語

 

「ドリー・ジョーンズ・ヤング」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

15年間にわたり、ニューヨーク、香港、シアトルで「ビジネスウィーク」誌の通信員、記者、編集局長を歴任した。

スターバックス 成功物語

 

本書は、スターバックスの会長兼最高経営責任者が書いた自伝となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 想像力、夢見る日々、貧しい家庭に生まれて
第2章 価値ある文化的遺産があなたの未来を支える
第3章 コーヒーはイタリア人にとって音楽のような存在だ
第4章 幸運とは計画の副産物だ
第5章 悲観的な人間には大企業は築けない
第6章 会社の価値観を植え付ける
第7章 現実を見つめ、夢に挑む
第8章 あなたが引きつけられるものは、ほかの人たちも引きつける
第9章 社員は経営の道具ではない
第10章 高層ビルには強力な土台が必要
第11章 賢い人間を恐れるな
第12章 こだわりと柔軟性
第13章 ウォール街が評価するのは企業の価格であって、価値ではない
第14章 企業の改革は自分の改革から
第15章 経営者は社員の進取の精神を邪魔するな
第16章 成功しているときも自己改革を目指せ
第17章 危機を乗り越えて
第18章 一人ひとりに注ぐ真心がブランドを築く
第19章 2000万人の新規顧客を獲得する
第20章 成長しても、小さなときの心で
第21章 企業の社会的責任
第22章 月並みのチェーン店にはならない
第23章 直面する問題だけでなく、長期的展望を見失うな
第24章 真心で指導せよ

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

慣れ親しんでいるコーヒーを提供する会社の物語なので、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は自伝です。

スターバックスというコーヒーチェーン店のCEOが書いた本です。

 

自伝のため、著者目線における、経営に関する考え方がたくさん含まれています。

 

著者はスターバックスの創業者ではない

僕は著者の「ハワード・シュルツ」を、スターバックスのコーヒーを作り出した創業者だと思っていたのですが、本書を読むと違いました。

 

元々、コーヒー豆を売るスターバックス・コーヒー社という店があり、その会社は著者ではない別の人たちが創業しています。

そして、著者がその店に魅力を感じ、一流会社を辞めて入社します。

 

著者は、コーヒー豆を売るだけではなく、コーヒーを店で飲んでもらう方が良いと考えるのですが、創業者たちが乗る気ではなく、創業者たちの支援を受けながら、「イル・ジョルナーレ」というコーヒーチェーン店を創業します。

 

その後、スターバックスの創業者が、スターバックスを売却したいという話が持ち上がり、著者が買収し、現在の、スターバックス・コーポレーションが生まれたようです。

 

今日のスターバックスはイル・ジョルナーレにほかならない。1985年に創立したイル・ジョルナーレが1987年にスターバックスの資産を買収して、社名をスターバックス・コーポレーションに変更したのだ。ジェリーとゴードンが設立した会社はスターバックス・コーヒー社という名称だった。私はその商標を買ったのである。現在のジェリーの会社はピーツ社として知られている。

スターバックス 成功物語

 

本書の話を聞いて、以前読んだマクドナルドの話を思い出しました。

有名な企業は、必ずしも創業者が大きく成長させたわけではないということですね。

 

著者はとにかく従業員を大事にする人

著者は、顧客のことも大事にしていますが、それよりも、従業員を大事にする印象が強く残りました。

これほど印象が強く残った理由は、通常の経営者は顧客を大事にすることはあっても、従業員のことはそれほど大事に思っていないイメージがあるからだと思います。

 

会社を成功させるためには、従業員が同じ気持ちでないとダメだと言ってます。

 

事業計画書などは単なる紙切れに過ぎない。いかに見事な事業計画でも、社員がそれを受け入れてくれなければ、事業を継続することはおろか、軌道に乗せることすらおぼつかない。そして社員は、経営者の判断が信頼でき、なおかつ自分たちの努力が認められ、正当に評価されるのだと実感したとき、初めて計画を受け入れるのだ。

スターバックス 成功物語

 

会社で働いているのは従業員ですから、従業員にやる気がないと、会社は成功しないと思います。

良いアイデアを出そうと思わないでしょうし、非効率なことも改善しようとせず、言われたことだけやるでしょうし、作業効率も良くないと思います。

 

従業員が経営者と一緒になって会社を成功させようという気持ちがあれば、従業員が自分たちで成功のために行動を起こすようになり、経営者が伝えることができなかった部分さえも、従業員で解決してくれる可能性だってあるわけです。

 

そのため、著者の考え方は理にかなっていると思います。

 

また著者は、従業員が大事だと言葉で発しているだけではなく、行動に表しています

 

パートタイマーにも健康保険を適用したり、従業員にストックオプションという自社株を購入する権利を持たせることも実現させました。

 

これらの考えや行動には、著者の父親が貧困層であり、従業員としてあまり良い扱いを受けていなかったという過去の経験が反映されています。

 

私は、スターバックスを、父に働いてほしかったと思えるような会社にしようと努力してきた。‥スターバックスの店や焙煎工場で働いていたら、自分の価値を認めてくれなかった会社に不満を抱いたまま辞めるようなことはなかったはずだ。健康保険やストックオプションなどの特典にも恵まれ、意見や苦情を申し出れば丁寧な返事がすぐに返ってくる職場で働けたのである。

スターバックス 成功物語

 

「自分の家族がつらい思いをしたから、他の人たちにはそういう思いをさせたくない」ということを考えられる著者だということですね。

僕も見習いたいと思います。

 

著者の前向きな言葉が散りばめられた本

著者は前向きで明るい人物だと予想します。

本書を読むと、前向きな言葉が多く散りばめられているからです。

悲観的なことはほとんど書かれていません。

 

そのため、本書を読むと、前向きな気持ちになりますし、起業したい人は背中を押されるような気持ちになると思います。

経営/起業が楽しく感じられるからです。

 

自己啓発書にあるような、力強く、助けとなる言葉がいくつも載ってました。

 

最初は失敗への不安に駆り立てられたこともあった。しかし、1つ1つ挑戦しているうちに次第に物事を楽観的に見られるようになった。解決不可能と思われた障害を1つ乗り越えると、ほかの障害がそれほど苦にならなくなる。くじけることなく挑戦しつづければ、たいていの人は自分の夢よりも大きなことを達成できる。大きな夢を持つことが大事なのだ。基礎をしっかり固めて、貪欲に知識を吸収し、従来の考え方を大胆に切り換える。これまでだれもやらなかったことに挑戦するのだ。

スターバックス 成功物語

 

資金集めの苦労話も載っていました。

著者は最初からうまくできるわけではなく、経験によりうまくなっていくものだと言ってます。

 

私は1年かけて資金を集めようと頑張った。242人に呼びかけて217人に断られたのだ。
‥正直に言うと、最初のうちは自分に資金集めの才能があるとは思えなかった。目標を達成するのに時間がかかり過ぎたからである。しかし、経験を重ねているうちに、趣旨説明や質疑応答もうまくできるようになった。

スターバックス 成功物語

 

誰でも最初は失敗するし、落ち込むこともあるということです。

ただ、くじけずに何度も挑戦することで成功を勝ち取るということを著者が証明しています。

 

こちらも見習うべき行動だと思ってます。

 

会社が成長していく流れを知りたい人にオススメ

会社経営者の自伝によくある、「資金集めの話」「従業員や株主との争いの話」「急な売上減の話」も含まれています。

そのほか、著者が考える、会社経営、ブランディング、従業員への対応など、ビジネス書に書かれているようなことも含まれています。

 

スターバックスというコーヒーチェーン店が成長していく話を中心に、上記のことが述べられますので、自身の会社の成長のシミュレーションに使えることでしょう。

 

そのため、起業を考えている人や会社を経営しようとしている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①自信を持たせる教育論

著者が母親から受けた教育が、自信を持つことにつながったようなので紹介します。

偉人の話を聞かせることです。

 

‥母は大ざっぱな頑固なやり方で私に自信を植え付けようとした。何かに成功した偉大な人物の例をいくつも挙げて、同じようにやればどんな目標も達成できることを強調し、自ら求めて困難に挑戦することを奨励したのである。そのおかげで、私は苦境を克服する術を学ぶことができた。

スターバックス 成功物語

 

自分の子どもを、自信がある子どもにすべきか、自信がない子どもにすべきか、どちらが正しいか分かりませんが、僕の経験上では、自信がある子どもの方が成功する可能性が高い気がします。

自信がないと行動を起こそうと考えず、行動しないと成功することができないからです。

 

偉大な人の例を挙げるというのは、本書のように成功者の自伝を読むことも含まれると思います。

そのため、引き続き、成功者の話を本から学んでいこうと思いました。

 

②異文化の国へ旅することでアイデアが浮かぶ

バックパックを背負って、長期の海外旅行する人がいますが、異文化に触れることがいいことだという話がありましたので紹介します。

 

著者も、アメリカでコーヒーチェーン店をする前に、イタリアでアイデアを思いつきました。

 

イタリアのエスプレッソ・バーを見ているうちに私は気がついた。スターバックスは大事なことを見逃していたのだ。極めて重要な問題だ!と私は思った。顧客との絆を見逃している。
‥私にとって、それはあまりに直接的な体験だったので、まるで神の啓示を受けたように震えが止まらなかった。
‥スターバックスは質の良いコーヒー豆を売っているが、店でお客にコーヒーを飲ませていない。われわれはコーヒーを農産物として扱い、袋詰めにしてお客の家に届けているだけなのだ。これでは食料雑貨店と変わらない。

スターバックス 成功物語

 

ただ単に旅行するだけでは、アイデアは浮かばないと思います。

何か悩み事を頭に抱えたまま旅行するのが良いのだと思ってます。

 

悩んでいるときに時間をとって旅行することは難しいかもしれませんが、なんとか時間を作り出して、アイデアを手に入れるためだと思って、積極的に旅行に出かけたいと思います。

 

③ブランドは顧客の信頼から勝ち取る

テレビCMやインターネット広告により、自社のブランド名をアピールし続けるというブランディング戦略もあると思います。

今ならTwitterなどのSNSを使う方法もありますね。

 

こういった方法で、顧客にブランドを知ってもらい、ブランドの価値を高めるのも良いのかもしれませんが、やはり、サービスのよさを知ってもらうことの方が重要のようです。

 

スターバックスの成功は、全国的なブランドを確立するために広告宣伝費に何百万ドルもかける必要はないことを証明している。大企業のような巨大な資金源がなくても一度に一人の顧客、一度に一軒の店舗、一度に一つの市場と向き合っていけば必ず成功する。それどころか、これは顧客の信頼を勝ち取る最善の方法かもしれないのだ。何年もの間、忍耐と自制を重ねていれば、口コミで噂が広まり、地元で評判のブランドを全国的な大ブランドに育て上げることができる。しかも、それと同時に個々の顧客や地域との絆も深まるのだ。

スターバックス 成功物語

 

ブランドは後からついてくるということですね。

先日読んだ「ブルー・オーシャン・シフト」というビジネス戦略の本にも同じようなことが書かれていました。

 

とにかく「顧客第一にビジネスをしていれば成功する」ということを信じたいと思います。

 

2. 終わりに

僕はスターバックスで働いたことはないのですが、本書を読む限り、従業員思いの良い会社だというイメージです。

少なくとも、平均的な一般企業に比べ、従業員の満足度が高い企業だと思われます。

 

経営者と従業員が一致団結して顧客のために働く会社

 

会社の理想型ですね。

どんな会社もこのような会社を目指す必要があるのではないでしょうか?

 

「ブラック企業」とか「働き方改革」とかそういう言葉もなくなっていくと思います。

 

そのような、従業員にやさしい会社作りを目指している起業家や経営者は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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