【89冊目】「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?(著者:林 總)」

記事まとめ

  • 「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?(著者:林 )」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「会社経営を持続するためには、常に業務のムダを見つけようとすることが大事だ」ということを学んだ
  • 業績が落ちた会社を立て直したい人に本書をオススメしたい

 

「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?(著者:林 )」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「物語と解説の両方の形式で、会社の中にあるムダを見つける方法を教えてくれる本」です。

 

本書は、会社経営と会計の本ですが、基本は物語形式で進んでいくため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間13分かかりました。

 

本書はシリーズ化されている本で第3弾目になります。

 

  1. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
  2. 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
  3. (本書)コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

どの本も、「利益は儲けとは違う」「会計上の利益は操作ができるので、利益を目標にしない」「業務改善対象は現場にある」「業務改善は、ムダを省くこと」ということを伝えようとしています。

 

その中で本書は特に、「業務改善対象は現場にある」「業務改善は、ムダを省くこと」に重点を置いているように感じました。

 

業務のムダは、時間の経過によって変わる、ということを学びました。

 

例えば、不景気になり、お客様がモノを買わないようになると、モノが売れないようになります。

今までのやり方を継続している場合、供給が需要より多くなるため、当たり前ですが、在庫が増えますし、作業にかかる人数も多すぎるというムダが発生します。

 

このようなムダを常に意識して改善していくことが重要だと学べました。

 

そのため、業績が落ちた会社を立て直したい人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?(著者:林 )」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?(著者:林 )」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?」です。

 

タイトルに「コハダは大トロ」とありますが、物語の関係者が、寿司屋を経営しているわけではないです。

これは主人公に、会計の仕組みを教える際に出てきた、例え話です。

 

主人公の会社は、アパレル会社になります。

 

1-2. 著者について

著者は、「林 」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

公認会計士 林

 

運用しているTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「林 」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)、日本原価計算学会会員、株式会社林總アソシエイツ代表取締役

コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

本書は、公認会計士が書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
プロローグ 三度目の経営危機
第1章 見えない赤い糸なんか存在しない
第2章 何もしなくても腹は減る
第3章 決めたルールは勝手に変えてはいけない
第4章 外からでは何も見えない
第5章 工場には現金が埋まっている
第6章 キャッシュフローはウソをつかない
第7章 会計はマジシャンだ
第8章 見えない世界を可視化する
第9章 コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?
第10章 うさぎはカメよりなぜ速い
エピローグ 運命の日

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「〇〇である」という文です。

 

会計の本ですが、物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は会計と会社経営に関する本です。

物語形式と解説形式の両方が収録されています。

 

文字数が多いのは、物語の方です。

解説の方は各章4〜5ページ程度で、その物語で出てきたことを、少し詳細に解説しています。

 

以下の第一弾と第二弾の本と同様、主人公はアパレル会社の女社長です。

 

  1. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
  2. 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
  3. (本書)コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

前著と本書の違いは、今まで、同じマンションに住む、大学院で会計を教えている男に、会計と経営について教えてもらっていましたが、本書ではあまり教えてくれません。

基本的に「自分の頭で考えなさい」というスタンスで、主人公がひとり立ちしていくようなストーリーになってます。

ただ、ヒントはもらいます。

 

本書を読む読者も同じように、「いずれは本に頼ることなく、自分で考えて頑張ってください」という意味が込められているのかもしれませんね。

 

とにかくムダを見つけよう

本書で伝えたいのは、「とにかく業務のムダを見つけなさい」ということだと思ってます。

業績が落ちたからといって、一律の予算カットや被雇用社員のカットに走るのではなく、まずは業務のムダの調査です。

 

赤字を解消しようとして、人件費だけを減らすのは、体重を減らしたいためにワインとチーズだけの食事に切り替えるようなものだ。人件費だけを削れば、会社の栄養バランスが崩れてしまう。

コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

いわゆる「ハケン切り」を、本書は推奨していません。

会社の経営資源であるヒトを簡単に捨てるのはよくないということです。

 

このような「ハケン切り」を前提に経営を行うと、技術が会社に残らず、経営基盤が不安定になります。

 

人件費を減らすよりも、まずは業務のムダを探すべきです。

 

‥不景気が続いて、レストランの客が半分になったとしよう。従業員たちの働く時間も半分だ。売上が半分になっても、かかる費用は変わらない。この場合、費用はいったい何に使われたのか?

コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

不景気になれば売上が落ちるので、サービスを提供するために費やす時間も減っているはずです。

その間、さまざまな固定費(客が来ても来なくてもかかる費用)は、好景気も不景気も変わりません。

 

つまり、業務の中で、何もしていない時間が増えているということです。

このムダを探すわけです。

 

このムダは、現場に行かないと見つかりません。

また、現場の作業員でないと把握することができません。

 

「林田さん、作業現場の活動時間を集計していただけないかしら?活動には、価値を生んでいるか、全く無価値なのか、印をつけてください」

コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

本書では、主人公が現場に行って、「作業準備時間のムダ」「在庫の多さ」などを発見しました。

これらは会計データからでは分かりません。

やはり、現場に行くしかないわけです。

 

このように第三者が現場に行くことで、現場の当事者が「ムダではない」と思っているような活動に対して、ムダ、つまり、「価値を生まない活動である」と指摘することが大事だと思いました。

「作業のやり直し」は一見、必要な作業に見えますが、本来はしなくていいはずの作業であるためムダです。

そういったムダを見つけ、なくしていくことが業績回復につながるということを学びました。

 

会社の業績回復の方法を知りたい人にオススメ

業務のムダは、時期や状況によって変わると思います。

一回ムダを省いたとしても、「新しいサービスの追加」や「古いサービスの廃止」、「外部環境の変化」などによって、また新しいムダが発生します。

 

会社には常にムダがあると考えるべきだと思いました。

 

そして、そのムダを探し続け、改善することが業績回復につながります。

 

本書は、そういったムダを見つけるために、経営者や管理職としてどういう行動をすべきかを学べます。

そのため、業績回復のために、どう行動すればいいか分からない人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①業績が悪くなったのは、外部のせいではなく、内部のせいだと考える

外部のせいで業績が悪くなることはあると思います。

2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が影響を受けています。

これは外部の影響であり、内部のせいだとは言い難いです。

 

ただ、基本的には、業績悪化は、内部のせいだと考えるべきです。

外部のせいにすると、対策がとりにくいからです。

常に自社のせいだと考える方が良いと思いました。

 

会社が危機に陥ると、景気が悪いとか、売れる製品がないとか、とかく経営者たちは犯人を探したがるものだ。だが、それは間違っている。自分がまいた種が、時を経て芽を出したに過ぎない。

コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?

 

現在の状況が悪いのは、今までのやり方が悪かったと考えるべきです。

そうであれば、やり方を変えるしかありません。

そのまま続けていても変わらないでしょう。

 

そのやり方を変えるというのが、「ムダを見つける」ということにつながります。

 

おそらく外部環境のせいにすると、ムダを見つけようとしないと思います。

自社は悪くなく、外部が悪いからです。

その場合、外部環境がまた新たに変わるまで待ち続けるという選択となります。

果たしてそれで良いものか?

経営者としてどう判断するか、株主や社員に求められるでしょう。

 

本書を読んだ僕は、自社のせいにし、業務改善を行うことを選択すると思います。

 

2. 終わりに

業務のムダを見つけるためには、「ムダ」の定義を厳しくすることだと思いました。

 

「資料の見直し」「お客様の訪問回数が2回以上」「機械の故障」「対面打ち合わせのための移動時間」はすべてムダとした方がいいです。

 

どれだけ理由があってもムダだと思うべきです。

 

お客様へ価値を提供する対象以外はムダです。

コストがかかっています。

 

どうにかしてそのコストを下げることを考えるべきです。

やりすぎだと思われるくらいの方がちょうど良いのではないかと思いました。

 

これには、ムダを見つけ改善することに、全社員が肯定的であることが大事ですね。

そこはやはり、経営者や管理職の腕の見せ所になると思います。

 

本書は主人公が経営者ですので、そのような視点で物語を読み、学ぶこともできると思いますので、ぜひ本書を手にとってみてください。

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