【77冊目】「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(著者:岩崎 夏海)」

記事まとめ

  • 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(著者:岩崎 夏海)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「ドラッカーの本に書かれている1つ1つの言葉は、自身の環境や状況を見ながら、行動に落とし込めるように繰り返し考え続けることが重要だ」ということを学んだ
  • ドラッカーの本の活用の仕方を物語を読みながら学びたい人に本書をオススメしたい

 

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(著者:岩崎 夏海)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「イノベーションに関するドラッカーの本の活用の仕方を、物語形式で教えてくれる本」です。

 

本書は、イノベーションの本ですが、物語形式のため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間34分かかりました。

 

本書を読む前に、前著である「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んでます。

 

前著が面白かったので、本書を手に取りました。

 

本書も前著と同様、ドラッカーの本の活用の仕方を、高校野球のマネージャーを主体とした物語を読むことで学んでいく本です。

 

ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』という本を読みながら、野球部を甲子園に連れて行こうとする女子マネージャーの物語です。

 

前著で使ったドラッカーの本は『マネジメント』ですが、本書は『イノベーションと企業家精神』です。

 

普段、「イノベーション」という言葉を気にしている人は、本書を読むといいと思います。

野球部においてイノベーションを見つけようとする物語が、企業においてイノベーションを見つけようとする行動に当てはまる可能性があるからです。

イノベーションの見つけ方を学べると思います。

 

ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』に挫折したがもう一度読もうと思っている人や、イノベーションを見つけ出したいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

なお、本書で出てくるドラッカーの『イノベーションと企業家精神』は以下の本です。



 

 

1. 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(著者:岩崎 夏海)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(著者:岩崎 夏海)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら」です。

 

タイトルの「高校野球の女子マネージャー」というとおり、高校における野球部のマネジメントの物語です。

 

前著も同じ高校野球の話でしたが、別の高校の話です。

ただ、前著の未来の話となっており、前著の登場人物が何人か出てきます。

 

そのため、できれば前著を読んでから本書を読んだ方が、物語として楽しめると思います。

 

1-2. 著者について

著者は、「岩崎 夏海」さんです。

 

運営しているウェブサイトは見つけることができませんでした。

 

Twitterアカウントは以下です。

岩崎夏海(@huckleberry2008)

 

経歴

「岩崎 夏海」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

1968年生まれ。‥大学卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。放送作家として「とんねるずのみなさんのおかげです」「ダウンタウンのごっつええ感じ」等、テレビ番組の制作に参加。その後、アイドルグループAKB48のプロデュースなどにも携わる。‥2015年から岩崎書店の社外取締役となり、児童書のプロデュースにも携わる。他に、「岩崎夏海クリエイター塾」の講師を2014年から務めている。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

 

本書は、元放送作家が書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 夢は『もしドラ』を読んだ
第2章 夢は『イノベーションと企業家精神』を読んだ
第3章 夢は野球部の民営化に取り組んだ
第4章 夢は野球部の人事に取り組んだ
第5章 夢は小さくスタートした
第6章 夢は外に出て、見て、問い、聞いた
第7章 夢は予期せぬ出来事に遭遇した
第8章 夢はイノベーションの機会に集中した
第9章 夢は居場所とは何かを考えた

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「〇〇である」という文です。

 

イノベーションの本ですが、物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はイノベーションに関する本です。

説明形式の本ではなく、物語形式の本です。

 

高校野球部が舞台となっており、女子マネージャーが野球部を甲子園に連れていくために、企業向けの経営書であるドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を活用する物語です。

 

なぜイノベーションが大事なのか?

イノベーションという言葉がビジネス書などでよく出てきますが、なぜ大事なのでしょうか?

 

それは、競争を不要にするからです。

 

「どうしてイノベーションの重要性が高まるの?」
そう聞いたのは夢だった。真実は、今度は夢の方を見ながら答えた。
「なぜなら、イノベーションこそ、競争社会を生き抜くための最良の手段だからよ」
「へえ」
「文乃先生はこう言ったの。『イノベーションとは、競争をしないことである』って」

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

 

企業の「競争」は、消費者にとって良いことです。

競争により、各企業がより良い製品やサービスを作ろうとしますし、価格競争になれば、安く製品やサービスを手に入れることができます。

 

ただ、企業から見ると、競争にはデメリットがあります。

特に価格競争です。

価格を下げれば下げるほど、利益も減っていきます。

 

こういう場合に、イノベーションを起こして、競争環境にない場所で製品やサービスを提供できれば、大きな利益を確保することができます。

 

イノベーションを起こすことは、こういったメリットがあるわけです。

 

予期せぬ成功がイノベーションかもしれない

物事に失敗したときは、反省して分析して、次に活かそうとします。

ただ、偶然成功したときは、分析せずに、「運が良かったのだろう」と放置することはないでしょうか?

 

ドラッカーは、この偶然の成功が、イノベーションの機会になりうると言ってます。

 

予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。これほどリスクが小さく苦労の少ないイノベーションはない。しかるに予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことには存在さえ否定される。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

 

特に、自社の事業とは少し外れたようなものが成功した時に、無視されるようです。

 

イノベーションとは、常識を疑ってから見つかるものです。

誰もしなかったようなことをするわけですから、今までの常識にとらわれる必要はありません。

むしろ、常識を破るようなことです。

 

「予期せぬ成功」は、分析して改善することで、大きな成功につながるかもしれません。

失敗だけでなく、小さな成功でも、分析すべきだと学びました。

 

イノベーションはうまくいかない現状を捨てること

今現在、事業がうまくいかなかったり、業績が悪いのであれば、外部環境を疑うよりも、社内を疑った方がいいかもしれません。

その方が、改善につなげやすいからです。

 

外部のせいにしていては、対策が取れませんからね。

自分たちが行動できるような原因を想定すべきです。

 

そして、現状が悪いということは、今までしてきたやり方が良くないということです。

そのため、思い切って捨てるべきだということです。

 

イノベーションを魅力的なものにするための第一の段階は、すでに活力を失ったもの、陳腐化したもの、生産的でなくなったものの廃棄を制度化することである。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

 

本書では、高校に入ってきた野球部員の、中学時代に身につけた古いフォームを捨てました。

そして、新しいフォームを身につけさせることになります。

 

このように、現状うまくいっていないのであれば、いさぎよく、それまでの方法を捨てることが重要だと思いました。

そして、新しい方法(イノベーション)を試してみるわけです。

 

この一歩を踏み出さない限り、イノベーションを成功させることはできないと思いました。

 

イノベーションの起こし方を学ぼうと思っている人にオススメ

「イノベーション」は、誰にも起こせるようなものではなく、難しいものだという印象があります。

また、電化製品とかインターネット上のサービスにしか適用されない言葉のような印象もあります。

 

本書を読むとそうではないことがわかります。

本書では、野球部の中でイノベーションを起こそうとしているわけですから。

 

今まで常識的に考えられていたこととちょっと違って、それが顧客の価値になっているのであれば、それはもうイノベーションです。

小さなことでも、新しい価値が生み出せていればイノベーションです。

 

このように、小さくとらえると、イノベーションを起こしやすくなると思いました。

 

組織や団体の中で、イノベーションを起こしたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①説得は依頼ではない

本書はイノベーションの話ですが、マネージメントの話も出てきます。

 

イノベーションを起こすには、組織に所属する人たちの協力が必要ですので、マネージメントも大事だということです。

 

その中で、「人を説得するための心得」のようなものが出てきましたので紹介します。

 

「『説得』というのは、『依頼』ではないのよ」
「どういうこと?」
そう尋ねた夢に、真実は答えて言った。
「『説得』とは、相手にとっての『得』を『説く』ということなの。相手に、『あなたにはこれだけの得がありますよ』と教えてあげること。こちらの都合に合わせてお願いしたり、頼んだりすることじゃないのよね。だから『説得』という字を書くのよ」

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

 

仕事をしていると、人を説得しないといけない場面が出てきます。

この時僕は、相手を言いくるめて、自分の主張を通そうとすることを考えていました。

これではダメですね。

 

相手に何も『得』がなければ、拒否するのは当たり前です。

 

相手にいかに『得』があるかを説くべきでした。

今まで説得がうまくいかなかった理由が分かった気がします。

 

今後はこの『説得』という漢字をよく見て、説得に当たりたいと思います。

 

2. 終わりに

前著と本書を読んで、ますますドラッカーの本を活用したいと思うようになりました。

 

ドラッカーの本は難しいという印象ですが、本書のように活用すればいいんだと分かりました。

あとは、実践あるのみです。

自分の環境でドラッカーの1つ1つの言葉を考えて、行動に落とし込みたいと思ってます。

 

ドラッカーの本に挫折したが再度挑戦したいと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

おすすめの記事