【27冊目】「コトラーのマーケティング・コンセプト(著者:フィリップ・コトラー)」

記事まとめ

  • 「コトラーのマーケティング・コンセプト(著者:フィリップ・コトラー)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「マーケティングにおいて使われる80の用語の意味とその用語がビジネスにおいてどのような影響を与えるものなのか」ということを学んだ
  • マーケティング関連の本をこれから読んでいこうと思っている人に本書をオススメしたい

 

「コトラーのマーケティング・コンセプト(著者:フィリップ・コトラー)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「マーケティングにおいて使われる80の用語について、著者の考えとビジネスにおける影響を教えてくれる本」です。

 

本書は、マーケティングの本でですが、データ分析など細かい話よりは、どちらかというと、マーケティングにおける考え方に主眼をおいてます。

そのため、比較的読み進めやすい本です。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、204分(3時間24分)かかりました。

 

本書は、80の用語を説明する本ですが、用語と意味が短く並べられたようなものではなく、1つの用語に対して1〜5ページ程度の文章で説明するような本です。

 

80の用語は、本記事の「1-3. 目次と概要について」を参照してください。

 

用語の意味は、著者のマーケティングの考え方を反映した説明となっています。

 

例えば、「テクノロジー」という用語については、「テクノロジーは技術という意味です」というような説明ではなく、「テクノロジーはそのコストをはるかに上回る生産性向上を望める場合もある。だが、進化しない組織に対して適用すると、金がかかるだけである」のような感じです。

 

本書を読むことで、「マーケティングにはこういう用語が出てきて、その用語はこういうことを考えないといけないのか」ということが分かります。

 

そのため、本書は、マーケティングをこれから始めるような人やマーケティング関連の本をこれから読もうと思っている人にオススメの本です。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「コトラーのマーケティング・コンセプト(著者:フィリップ・コトラー)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「コトラーのマーケティング・コンセプト(著者:フィリップ・コトラー)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「コトラーのマーケティング・コンセプト」です。

 

タイトルの「マーケティング・コンセプト」ですが、本書では、80のコンセプトをリストアップしています。

 

今日のマーケティングで最も重要と思われる80のコンセプトをリストアップしたうえで、それがどのような意味を持ち、堅実なビジネスを展開するうえでどう影響するかを、じっくりと考えてみることにした。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

80のコンセプトについて、ビジネスへの影響を含めて説明されています。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「Marketing Insights from A to Z: 80 Concepts Every Manager Needs to Know」です。



 

1-2. 著者について

著者は、「フィリップ・コトラー」です。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

PHILIP KOTLER

 

また、Twitterアカウントは以下のようです。

Philip Kotler(@kotl)

 

経歴

「フィリップ・コトラー」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

「近代マーケティングの父」と称されるフィリップ・コトラーは、現在、世界有数のマーケティング・プログラムとして名高いノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院インターナショナル・マーケティングのS・C・ジョンソン・アンド・サン・ディスティンギッシュト・プロフェッサーの職にある。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

大学教授が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書は80のコンセプトを説明していますので、以下に80のコンセプトを並べます。

マーケティング・コンセプト
1-10 広告、ブランド、B2B(対企業)マーケティング、変化、コミュニケーションとプロモーション、企業、競争優位、競合他社、コンサルタント、コーポレート・ブランディング
11-20 創造性、顧客ニーズ、顧客志向、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント、顧客、顧客満足、データベース・マーケティング、デザイン、差別化、ダイレクトメール
21-30 流通とチャネル、社員、起業家精神、経験マーケティング、財務マーケティング、集中とニッチ、将来予測、目標と目的、成長戦略、保証
31-40 イメージと感情のマーケティング、実践とコントロール、情報と情報分析、イノベーション、無形資産、国際マーケティング、インターネットとEビジネス、リーダーシップ、ロイヤルティ、マネジメント
41-50 マーケティング資産とマーケティング資源、マーケティング部門と他部門との関係、マーケティング倫理、マーケティング・ミックス、マーケティング計画、マーケティング・リサーチ、マーケティングの役割とスキル、市場、媒体、ミッション
51-60 新製品開発、機会、組織、アウトソーシング、業績評価、ポジショニング、価格、製品、利益、パブリック・リレーションズ
61-70 品質、景気後退期のマーケティング、リレーションシップ・マーケティング、小売業者とベンダー、セールス・フォース、販売促進、市場細分化、販売、サービス、スポンサーシップ
71-80 戦略、成功と失敗、供給業者、標的市場、テクノロジー、テレマーケティングとコールセンター、マーケティングの考え方と実践のトレンド、価値、クチコミ、熱意

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

本書は1つのマーケティングに関する用語を1〜5ページ程度で説明する形式をとっており、難しい話が続くことはありませんので、読み進めやすいと思います。

 

概要

本書は、日常生活ではなく、仕事に関する本です。

仕事の中でも、主にマーケティング関係の本です。

 

マーケティングを行う中で、よく目にするような用語を80個リストアップし、それぞれについて、ビジネスにおける影響などマーケティングにおける考え方を説明していきます。

 

マーケティングとは?

本書における「マーケティング」についての説明が、マーケティング初心者の僕としては分かりやすかったので2つ紹介します。

 

まずは、マーケティングの存在意義です。

 

価格に頼ることなく競争するには、どうすればよいのか。その答えを教えてくれるのがマーケティングだ。‥マーケティングは企業の顧客製造部門なのである。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

製品やサービスを売るために、価格を下げて、価格競争にもっていくことは、誰でも簡単に考えられることです。

ただこれでは、利益の減少など、メリットがそれほど多くありません

 

価格競争ではなく、別の方法で利益を上げていき、会社を成長させる方法がマーケティングだと解釈しました。

 

 

続いて、マーケティングの位置付けです。

以下の引用文のとおり、マーケティングは会社全体を動かすようなことだと解釈しました。

 

販売は製品が完成してはじめてスタートする。マーケティングは製品が存在する以前にスタートする。人々が求めているものは何か、自社は何を提供すべきか。その答えをあらかじめ探るのがマーケティングなのだ。マーケティングによって、製品やサービスなどの提供物を市場に投入する方法、価格、流通経路、プロモーションが決定される。その結果を評価し、長期にわたって提供物を向上させるのもマーケティングの役目だ。さらに、提供をやめるかどうか、やめるとしたらいつやめるかを決定するのもマーケティングである。
結局のところ、マーケティングは短期的な販売活動ではなく、長期的な投資活動なのだ。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

上記引用文の活動は、どの会社も実施していると思います。

僕の前職の会社も実施していました。

 

ただ、「マーケティング部門」ではなく、会社全体として、各部門で話し合いながら実施していました。

僕の会社には「マーケティング部門」はありませんでした。

 

つまり、「マーケティング」の考え方を学ばずに、本書でいうマーケティング活動をやっていたことになります。

 

これはあまり良くなかったことだと感じています。

その場その場で判断し、各部門が自分の都合で対応していたため、考え方が統一されておらず、長期的な予測もできていなかったと思います。

 

会社が存続し、成長し続けるよう、マーケティングの考え方を理解した上で、自社に反映させていくことが重要だと感じました。

 

これからマーケティングの考え方を学びたいと思っている人にオススメしたい

本書は、基本的な80の用語を説明する本ですので、難解な用語は出てきません。

 

そのため、これからマーケティングを学びたいと思っている人にオススメできる本だと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①広告とは、夢を見させるもの

企業が製品やサービスを世間に知ってもらうために、広告を出すことは重要だと思います。

どんなに良い製品やサービスでも、存在を知ってもらわないと、誰も使おうとは思わないからです。

 

この広告の作り方について、参考になるものがありましたので紹介します。

 

広告の目的は、製品に関する事実を伝えることではなく、ソリューションや夢を売ることである。広告は顧客の願望に向けて発するべきものだ。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

僕が広告を作るとしたら、事実を伝えそうでした。

製品の値段とか使いやすさとかですかね。

 

そうではなく、「この製品を使うと、のようなことが解決されるのか」を中心に広告を作るべきだと学びました。

 

②競合他社との差別化は、価値あると思われるものなら何でもいい

競合他社と同じような製品やサービスを提供していると、何をアピールすればいいか困ることがあります。

 

僕も前職で悩んでいました。

「自社のサービスと他社のサービスに違いはない」と思っていたからです。

ネットワークエンジニアでしたが、エンジニア目線として、まったく違いを感じていませんでした。

 

ただこれは、技術的な部分を見ていたからだと思います。

以下の引用文が非常に参考になりました。

 

マーケティングの権威、セオドア・レビット(Theodore Levitt)は次のように述べている。「新しい競争は工場で製造された製品間の競争ではなく、工場生産物に付加されたもの、すなわちパッケージング、サービス、広告、顧客への助言、資金調達、配送の手配、保管など、人々が価値があるとみなすものの競争である」。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

つまり、「自社が価値があると思っており、今後も継続できることであれば、堂々とアピールしていい」と学びました。

 

製品には直接関係なくとも、配送の手配において、環境汚染を考え、「自動車ではなく自転車で配送しています」ということでも、自社が価値があると思うなら、積極的にアピールすべきだと思いました。

 

それによって感銘を受ける顧客だっているかもしれませんからね。

 

製品やサービスの内容で差別化が難しければ、そういった「工場生産物に付加されたもの」で差別化を図ることで問題ないということです。

 

③自社のポジショニングを明確にしておく

製品やサービスがほとんど変わらない場合であっても、自社のポジショニングは明確にしておくべきだと思ってます。

 

「ポジショニングとは、製品をどこに置くかという話ではない。見込み客のマインドのなかに、どう位置づけるかという話である」。
‥企業はさまざまな観点から、自社製品の特徴や利点を訴えることができる。たとえば、より速い、より安全、より安い、より便利、より長持ち、より使いやすい、より高品質、より価値がある‥等々、あげだしたらきりがない。

コトラーのマーケティング・コンセプト

 

顧客に対して、自社と他社の違いを明確にしてもらうためには、そのポジショニングを見せておくことだと思います。

 

以下の車メーカーの例のとおり、自社が他社より誇れると思っていることを広告などで前面に出していくことが重要だと思いました。

 

車メーカーのポジショニングの例
ボルボ:最も安全な車
BMW:究極のドライビング・マシン
ポルシェ:世界最高の小型スポーツカー

 

注意点としては、理想ではなく現実を反映することでしょうかね。

 

「最も安全な車」をアピールしているのに、事故による怪我が多かったり、そもそも事故を起こすことが多い車ばかり提供していたら、まったく意味がないと思います。

 

必ず事実、つまり、自社で本当に実現できることを反映しないといけないと思ってます。

 

2. 終わりに

本書の著者である「フィリップ・コトラー」の本は、他にもレビューしていますので、興味があれば参考にしてください。

 

 

 

マーケティングというのは、経営者は必須ですが、管理職も社員も部門関係なく知っておくことだと思っています。

 

企業が成長し、存続し続ける方法ですからね。

 

細かな広告の結果分析の方法などは学ぶ必要はないと思いますが、マーケティングの考え方についてはエンジニアなども知っておく方がいいのではないかと思ってます。

 

本書は、マーケティングをまったく学んだことがない人でも読みやすい本となっていますので、これからマーケティング関連の本を読もうと思っていたり、少しでいいのでマーケティングのことを知っておこうと思っている人にオススメしたいと思います。

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