【94冊目】「創造する経営者(著者:P. F. ドラッカー)」

記事まとめ

  • 「創造する経営者(著者:P. F. ドラッカー)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「事業で成果を上げる方法は、顧客を満足させることである」ということを学んだ
  • 経営者や企業人としての考え方を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「創造する経営者(著者:P. F. ドラッカー)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「事業を成功させるための考え方について教えてくれる本」です。

 

本書は、大学で使われる専門書のような、哲学書のような文体のため、読み応えのある本です。

ちなみに僕は、本書を読むのに、4時間4分かかってます。

 

ビジネス書を読むと、「P. F. ドラッカー」という経営学者の名前がよく出てきます。

経営の本だけでなく、仕事関係の本にも出てくる印象です。

 

ドラッカーの本で有名な本は、「もしドラ」という本で参考にされた「マネジメント」です。

 

僕もサラリーパーソン時代(2007年〜2018年)に読んだことがあるのですが、その時は挫折し、最後まで読むことができませんでした。

哲学書のような文体で、書いていることが理解できなかったのです。

 

ただ、それだけが原因ではないと思ってます。

 

その当時の僕は、仕事術を探していました。

日々の仕事で「時間の効率化」「メモの有能さ」「勉強の仕方」などです。

仕事術の本からは、即効性がある方法を学ぼうとしていました

 

ドラッカーの本は、そういった即効性を求める本ではないと思ってます。

本を読みながら、自身の仕事の悩みを思い浮かべ、解決策を自分で考えるような本だと思います。

 

一回読んだからといって、すぐに使えるテクニックを得られるような本ではなく、何度も繰り返し読んだり、本に書いてある考え方を学び、意識をある方向へ向けておくことで、日々の仕事の中で、自分で解決策を見つけられるようになる、そういった本です。

 

そういう視点でドラッカーの本を読みましたが、今回は、最後まで読むことができました。

 

‥といっても、本書を読む前にドラッカー関係の本を何冊も読んでますので、それも助けになってます。

 

また、2021年に個人事業主として開業する予定であるため、経営者的な視点でドラッカーの本を読んだことも、最後まで読み進めた要因かもしれません。

 

とにかく、本書を含め、ドラッカーの本は、仕事における考え方を学ぶ本だと思ってます。

意識を変えるための本だと思ってます。

 

そのため、事業を成功させるための考え方を学びたい人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「創造する経営者(著者:P. F. ドラッカー)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「創造する経営者(著者:P. F. ドラッカー)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「創造する経営者」です。

 

タイトルに「経営者」とありますが、経営者だけでなく、管理職も一般職も読むべき本だと思ってます。

 

会社を成長させるためには、経営者だけでなく、社員すべての人の協力が必要です。

経営者だけで進めるものではありません。

もし経営者が本書の考えを実行するのであれば、その考え方を社員に浸透させるために、本書を読んでもらうべきだと思います。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「MANAGING FOR RESULTS」です。

 

「成果をあげる経営」という意味ですが、こちらの方が、「創造する経営者」より本書の中身を示していると思います。



 

1-2. 著者について

著者は、「P. F. ドラッカー」です。

 

2005年に亡くなられており、運営しているウェブサイトやTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「P. F. ドラッカー」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。

創造する経営者

 

経営思想家が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 企業の現実
第2章 業績をもたらす領域
第3章 利益と資源、その見通し
第4章 製品とライフサイクル
第5章 コストセンターとコスト構造
第6章 顧客が事業である
第7章 知識が事業である
第8章 これがわが社の事業である
第9章 強みを基礎とする
第10章 事業機会の発見
第11章 未来を今日築く
第12章 意思決定
第13章 事業戦略と経営計画
第14章 業績をあげる
終章 コミットメント

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

本書は、大学で使われる専門書のような、哲学書のような文体のため、読み応えのある本になってます。

 

概要

本書は、仕事に関する本です。

「仕事」といっても、日々の仕事に役立つテクニック集ではなく、考え方を学べる本です。

会社が成果をあげるために行うべきことやその考え方を学ぶことができます。

 

事業の成果は顧客が決める

ドラッカーの本で共通しているのは、おそらく、「顧客のことを考える姿勢」です。

すべてのドラッカーの本を読んだわけではないですが、必ず「顧客」のこととが書かれています。

 

「お客様は神様だ」とは言っていませんが、とにかくお客様のことを考えるように勧めてます。

 

例えば、「お客様は値段しか見ていない」と考えるのは間違っていて、悪いのはサービス提供側だと考えるべきです。

 

逆に顧客が値段ばかりいって、品質を考えてくれないとこぼすメーカーがある。しかし顧客は明確な選考基準をもっており、それに対して支払いをする。メーカーがその選考基準を満足させていないだけである。

創造する経営者

 

「値段が安い方がいい」と顧客が言うのであれば、そのサービスや製品は、価格以上の価値を感じられていないのかもしれません。

 

顧客は製品ではなく、「満足」を買うという記述もありました。

 

企業が売っていると考えているものを顧客が買っていることは稀である。もちろんその第一の原因は、顧客は製品を買っているのではないということにある。顧客は、満足を買っている。しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。

創造する経営者

 

製品やサービスは、あくまでも「手段」です。

顧客を満足させるための「手段」にすぎません。

 

そのため、満足を得るために他の手段があり、そちらの方が満足を得やすいなら、すぐにそちらに移っていきます。

 

また、「満足」は人によって違います。

 

ロールスロイスやキャデラックなどの高級車は低価格車と競争関係にあるのではない。交通手段としていかに優れていようとも、高級車を買う者が買っているものはステータスである。

創造する経営者

 

高級車もブランド品も、機能面で選ばれているというよりは、ステータス(持っているとカッコいい)で選ばれています。

人は誰しもが機能面だけで選ぶわけではない、ということです。

 

顧客は、どのような満足を求めているのか?

 

この問いを意識しながら事業を行うことが必須だと思いました。

 

企業活動には常にムダが発生している

ドラッカーがどの本でも共通して述べていることのもう1つは、「ムダの解決」です。

 

企業活動には、常にムダが存在しており、それがコストにつながるため、ムダをなくすことを勧めてます。

 

第一に、業績の90%が業績上位の10%からもたらされるのに対し、コストの90%は業績を生まない90%から発生する。業績とコストとは関係がない。すなわち業績は利益と比例し、コストは作業の量と比例する。

創造する経営者

 

10%とか90%とかの数値は、実際に分析してみて分かることであり、数字の正確性を述べているわけではないと思います。

とにかく、ムダが存在するはずであり、そのムダを取り除こうとする意識と対応が必要だということです。

 

ムダの定義ですが、業績につながっていないもの全てです。

 

いかにコストが安く効率的であっても、業績をあげないならばコストでさえない。浪費にすぎない。そしていつになっても業績をあげないならば、それは初めから正当化されざる浪費だったにすぎない。

創造する経営者

 

日々の企業活動について、厳しい視点で分析することがムダを見つけるカギです。

 

「この会議は新しい製品を作るために必要なんだ」という気持ちではなく、「新しい製品を作る過程に組み込まれているわけではないのでムダ」と考えます。

製品やサービスを作り上げる、直接的なもの以外はムダととらえるべきです。

 

当然、会議も必要なものなのですが、ムダだと認識し、いかに時間を減らしたり効率化させたりすべきかを意識的に行うためには、ムダと思った方がいいです。

 

ムダだと意識しないと、改善しようと思わないからです。

 

このように、まずは意識を変えていくことから始めるべきだと学びました。

事業の成果を上げたい人にオススメ

事業の成果を上げたいのは、経営者だけではないと思います。

社員だって、給料に反映されたり、職の継続に関わるため、事業の成果を上げたいと思っているはずです。

 

経営陣も社員も一丸となって、取り組む必要があります。

 

そのためには、考え方や意識を変え、みなが同じ方向を向くことが大事だと思いました。

 

経営者だけが意識していても会社全体が動かないと思います。

経営者が全社員を1つの方向へ向かわせることが理想ですが、そのようなカリスマ性のあるリーダーになるよりも、社員が意識的に動いてくれる方が、簡単です。

 

それには、社員自身も考え方と意識を変える必要があります。

 

このように、経営者だけでなく社員にとっても、意識を変えるための本となりますので、企業で働くすべての人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①知識が価値を作る

会社が持つ資源は、「モノ、ヒト、カネ」とよく言われます。

この中で一番大事なのは「ヒト」だと学びました。

 

「ヒト」には、「知識」が含まれています。

この知識は、他の企業とは異なる存在です。

一方、「モノ」と「カネ」は、他企業でも同じものを用意できることが多いです。

 

資金や機械設備など知識以外の資源は、いかなる企業にとっても独自の資源ではない。企業を差別化する唯一にして特有の資源は、科学技術から社会、経済、経営にいたる知識を活用する能力である。企業が市場において価値あるものをつくれるのは、知識のおかげである。

創造する経営者

 

知識やアイデアだけが、差別化を決める要因です。

同じ機械設備を使っていても、そこから生み出す価値が違うのは、知識のおかげです。

 

その知識を生み出すのは、「ヒト」です。

 

やはり「ヒト」が大事だということです。

知識やアイデアを創出できる「ヒト」が重要です。

 

こういった人材をいかに獲得し、いかに適切な場所に配置し、いかに能力を開花させるかが、事業で成果をあげるカギとなってくると思いました。

 

②本の中には知識はなく、情報があるだけ

会社や自身の成果をあげるために、本に頼ることがあります。

読書をすることが成功の秘訣だと考えることがあります。

 

ただ、やはり、本を読むだけではダメです。

それは、本に書かれているのは、ただの情報だからです。

 

知識は、本の中にはない。本の中にあるものは情報である。知識とはそれらの情報を仕事や成果に結びつける能力である。‥事業が成功するには、知識が、顧客の満足と価値において、意味あるものでなければならない。

創造する経営者

 

読書をするのは誰でもできます。

それは情報を得ることは誰でもできるということです。

インターネットにも情報はたくさんあります。

 

その「情報」を「知識」に変えて、お客様の「満足」に結びつけないといけません。

ここまでできる人が、本を活用できた人になれるわけです。

 

読書は確かに大事なのかもしれませんが、読むだけでなく、誰かの満足を満たす価値あるものを作り出すことまでに発展させる必要があると感じました。

 

③製品ではなく産業を作るのがイノベーター

「イノベーション」という言葉に惚れています。

カッコイイですよね。

なんか、先進的な、すべての人を導くようなことをやってのけた感があります。

 

このイノベーションを起こした人をイノベーターと言いますが、イノベーターは「産業」を作る人だと学びました。

 

ジーメンスは、発電機を発明した結果として電車を開発したわけではない。彼は、市内交通としての電車という産業を構想し、そのための動力源として発電機を開発した。同じようにエジソンも、実用電球を発明した結果、発電所や変電所や配電システムを完成したのではない。総合的な電力供給という産業を構想し、そこに欠落していた電球を開発した。

創造する経営者

 

「産業を構想」しているか否かが、イノベーターになれるか否かだと思いました。

 

「こんな世の中にしたいなぁ」という思いがあり、それに足りないものを作ることが、イノベーターです。

 

妄想のようなものでいいのだと思います。

自分が実現したい構想を思い浮かべることが第一歩となりそうです。

 

夢のような話であっても、妄想するのは大事そうですね。

 

2. 終わりに

僕は本書は、今すぐに活用せず、時期を置いてから再度読む予定です。

 

2021年に個人事業主として開業する予定で、それまでに、たくさんの事業の種を作る予定です。

その種の中で成長が期待できるものを2021年から本格的に実施します。

 

本書は、そういった種が少しずつ成長してから読むと良さそうな本だと感じました。

まだ事業がない僕は、学ぶことは少なく、ある程度事業が成り立ってから読む本です。

 

成長した事業と衰退した事業がボチボチ見え始めてから、本書にある分析を行い、より成果をあげるために方向性を決めていくような活用方法です。

 

このような内容ですので、すでに事業を行っており、成果を上げたいと思っている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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