【80冊目】「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー(著者:吉田 麻子)」

記事まとめ

  • 「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー(著者:吉田 麻子)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「ドラッカーの本に書かれている1つ1つの言葉は、自身の環境や状況を見ながら、行動に落とし込めるように繰り返し考え続けることが重要だ」ということを学んだ
  • ドラッカーの本の活用の仕方を物語を読みながら学びたい人に本書をオススメしたい

 

「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー(著者:吉田 麻子)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「物語形式で、ドラッカーの本の活用の仕方を教えてくれる本」です。

 

本書は、物語形式で進んでいくため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間17分かかりました。

 

僕は2020年5月現在、ドラッカーの本にハマっています。

ドラッカーの本は、難しく哲学的な印象があるのですが、物事の本質をとらえており、誰にでも当てはまるようなことが書かれていると思うようになりました。

それは単純に、「○○せよ」と書かれているのではなく、自分の仕事環境を意識しながら、1つ1つの言葉を当てはめ、自分にしか適用できないこと(つまりアイデア)を生み出す必要があると思ってます。

 

考えるためのきっかけを与えてくれるような本ですかね。

  • 自分で考えないといけないので難しい
  • ただ、考えた先に、良いアイデアが生まれる

そんなイメージの本だと思ってます。

 

しかしながら、やはり難しい

ドラッカーの本は、大学教授が書いた専門書のような本であり、読みやすいとは言えないです。

そのため、本書のような、解説本が役に立ちます。

 

本書を読む前に、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら」を読んでます。

 

 

両者と同様、本書も、物語形式でドラッカーの本の活用の仕方を教えてくれます

違いは、舞台が、高校であるか、仕事現場であるかというところです。

 

本書の物語の中心的な登場人物は、高校生ではなく、社会人です。

仕事においてドラッカーの本を活用したい人により近い内容になってます。

 

ただ、他人をマネジメントする本ではなく、自分をマネジメントする本です。

つまり、自己啓発の本に近い内容となってます。

 

  • いかに自分をコントロールして、高い成果を上げ、人生を変えることができるか

その方法を、分かりやすく説明してくれます。

 

ドラッカーの本を挫折したことがある人や、自己管理の方法を物語形式で学びたいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

なお、本書で出てくるドラッカーの『経営者の条件』は以下の本です。



 

 

1. 「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー(著者:吉田 麻子)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー(著者:吉田 麻子)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー」です。

 

タイトルに「小説でわかる」というとおり、物語形式で話が進みます。

 

また、ドラッカーの『経営者の条件』という本について、「経営者」とあるので、社長や役員が活用する本のように思われますが、仕事を行うすべての人が対象です。

 

「ただ、タイトルを見て敬遠してしまう人も多いんですよね。もったいない。原題は、"The Effective Executive" と言うのですが、翻訳家の上田惇生先生いわく、"仕事のできる人"というニュアンスだそうです。だから、社長さんじゃなくても大丈夫なんですよ」

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

仕事のできる人になるにはどうすれば良いか、というのが主題になってます。

 

1-2. 著者について

著者は、「吉田 麻子」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

asakoの7色LOVEPOWERDAYS

また、以下のウェブサイトで本書に関する著者の連載記事がありますので参考になると思います。

Dラボ

 

Twitterアカウントは以下です。

吉田麻子(@asakocolor)

 

経歴

「吉田 麻子」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

カラーディア代表。ドラッカー研究者 佐藤等氏、ブレイントレーニングの第一人者 西田文郎氏を師と仰ぎ、ドラッカーとブレイントレーニングを色彩学に融合させる。ドラッカー読書会ファシリテーター。

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

本書は、ドラッカー読書会ファシリテーターが書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 その出会いは、いきなりやって来た
第2章 ドラッカーを学び始めたら
第3章 実践!実践!実践!
第4章 「成果」って何だろう

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「〇〇である」という文です。

 

物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は自己マネジメント(自己管理)に関する本です。

説明形式の本ではなく、物語形式の本です。

 

仕事における悩みを抱えた登場人物たちが、ドラッカー本の読書会に参加し、仕事や人生を変えていくような物語です。

その読書会において、ドラッカーの本の解説や活用方法が説明され、実際にどのように活用したのかを、各登場人物の例を確認できる本です。

 

やっぱり時間管理が大事

サラリーパーソン時代(2007年〜2018年)、仕事の効率を上げるため、自己啓発本と読んだり、仕事術の本を読んでいました。

他にも、社内教育で雇われたコンサルティングの人からも、いろいろ学んでいたと思います。

 

その中でよく言われていたのが、「時間管理」です。

 

具体的には、日々の時間を記録して、無駄だと思われる仕事や行動を減らし、効率的な時間の使い方に努めるということです。

 

本書でも同じような話が出てきました。

 

「時間管理において重要なアクションが、記録する、整理する、まとめる、の3つです。まずは現状把握です。記録してみないことには、何にどれくらい時間を使っているか、わかりませんよね。記憶はあてになりません。記憶より記録、です。だからリアルタイムに記録するのです」

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

時間を記録する作業自体が時間の無駄だ!」と思った人もいると思います。

僕もまったく同じことを思っていましたし、本書の登場人物も同じです。

 

社会人時代の僕も、エクセルで5分以上の仕事を記録して、上司に提出するという管理がありました。

上司もあまり乗り気でなく、自然となくなっていったような気がします。

 

ただ、やはり重要なんでしょうね。

必ず無駄があるのだと思います。

 

「トイレ休憩」「タバコ休憩」「雑談」が長いと無駄かもしれませんが、本書でいう無駄な時間とはそういうものではなく、「自分がやる必要があるのか?」「誰かの役に立っているのか?」というような仕事です。

 

多少の休憩(雑談も含む)がないと、息が詰まってしまうと思います。

だからそれは悪くない。

 

むしろ、仕事のように見えて、まったく誰にも役になっていないようなことが無駄な時間だと思います。

 

僕も経験があります。

仕事を前任者から引き継いだのですが、その人もさらに前任者から引き継いでいただけで、それほど重要でない業務というものがありました。

当然ですがなくしました。

 

他にも、自分ではなく、他人(他部署)がやるほうが効率的なものもありました。

逆に自部署のほうが効率的になるものもあると思います。

 

こういった業務を洗い出すためには、やはり時間の記録が必要です。

 

  • どんな業務をどれだけの時間費やしているのか?
  • 本当にこれだけの時間を費やすほどの利益を会社に与える業務なのか?

 

このようなことを考えるために、まずは時間記録をやっていきたいと思いました。

 

人の強みを探すこと

ドラッカーの本では、一貫して、強みを生かすことを強調していると思ってます。

 

強みを生かすことは、行動であるだけでなく姿勢でもある。しかしその姿勢は行動によって変えることができる。同僚、部下、上司について、「できないことは何か」でなく「できることは何か」を考えるようにするならば、強みを探し、それを使うという姿勢を身につけることができる。やがて自らについても同じ姿勢を身につけることができる。

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

一見、他人の強みを見ることは自己管理とは関係ないように見えましたが、他人を見る目が変わることは自己管理だと思います。

 

(そうか。こういうふうに、人には必ず、強みと弱みがあるんだ)
(私、みんなの弱みばかり見て、一人でイライラしていたんだわ‥)
自分の意見をもたない、のんびり屋の羊たちだと思っていたのは、夏子の思い込みだった。よく見れば一人ひとりに、その人ならではの強みがある。

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

人の強みが見つかれば、自分がやると非効率な業務を、他人にやってもらうことができるかもしれません。

それにはやはり、他人の強みを見ようとすることが必要です。

 

僕はどちらかというと他人の弱いところや欠点を見てしまう性格のようです。

仕事でもプライベートでも、ついつい嫌なところを見てしまいます。

ただこれは、自分が憧れる人に対しては別です。

そういう人には、良いところばかりみようとします。

 

これまで長い間染み込まれてきた性格をいきなり変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ意識することで、人の良いところを見れるようになりたいと思うようになりました。

 

自己管理の方法を学びたい人にオススメ

本書は作られた物語ですので、現実に絶対にそうなるとは限りません。

その答えは自分が実践してから分かるのでしょう。

 

ただ、間違っていることを言っているようにも感じません。

自己啓発の本は、どれが正しいか否かは、人によって違うので答えは出ないと思いますが、「時間管理」や「他人の強みを探すこと」は、実践する価値があると思ってます。

 

このように自己管理を行うことで仕事をうまく回していきたい人や、ドラッカーの本の解説を聞きたい人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①ドラッカーの本で出てくる肉体労働者は、指示に従う人のこと

肉体労働者と聞いたら、汗をかいて体力を削って、力仕事をする人のように感じられます。

ドラッカーの本に、「知識労働者」と「肉体労働者」という言葉が出てくるのですが、僕は上記のようにとらえていました。

 

ただ違いました。

 

肉体労働者は、パソコンでキーボードを叩いている人にも当てはまります。

 

  • 知識労働者(ナレッジワーカー):自ら、考え、行動し、成果に貢献する
  • 肉体労働者(マニュアルワーカー):指示、命令に沿ってマニュアル通り働く
小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

肉体労働者より、マニュアルワーカーの方が分かりやすいです。

上司でも同僚でもいいのですが、それらの人の指示通りに働く人が、肉体労働者です。

 

たとえ、室内で椅子に座ってパソコンを打つ人でも(資料作成者でも、プログラマーでも)、指示通りに働く人は、ドラッカーの本の中では、肉体労働者です。

 

簡単な指示だけもらい、その範囲の中で、自ら考え、成果に貢献する人は、知識労働者です。

 

この2つの違いは、ドラッカー本を読んでいる人の中に、誤って解釈している人はいるのではないかと思いました。

 

ドラッカー本の解説系の本は、こういったことを教えてくれるので、できればドラッカー本を読む前に、一読しておくと良いと思いました。

 

②仕事はプライベートの反対語じゃない

「仕事はプライベートの反対語じゃない」という言葉が出てくるのですが、「確かに!」と思ったので紹介します。

 

「仕事は、プライベートの反対語じゃない。自分を成長させる、最高に楽しい機会だよな。仕事で自分が成長できたら、人生全般に影響する。プライベートは仕事から逃げ込む場所じゃない。仕事で成長できるからこそ、プライベートも輝く。仕事でこそ、自分が生きていることが世の中に生かされる。俺はそう思っている」

小説でわかる名著『経営者の条件』 人生を変えるドラッカー

 

僕は本書の言葉を読むまで、仕事とプライベートをあたかも反意語のように使ってました。

でも、確かに、反意語ではないですね。

 

両方とも、人生の一部に過ぎませんけど、分けてとらえないといけないわけでもないと思います。

 

仕事とプライベートという分け方をするのではなく、すべてを合わせて、「人生」としてとらえてもいいように思いました。

 

仕事だけを良くするために本を読む、プライベートを充実するために本を読む、というわけではなく、それぞれの本は、人生をよくするために読んでいるという発想です。

 

とらえ方は自由ですが、僕はそういう考え方をしようと思います。

 

2. 終わりに

僕は最近、自己啓発本を読むことが、面白くありません。

おそらく、悩んでいないからです。

 

会社を辞める前と、会社を辞めた後は、自己啓発本を結構読んでいました。

会社を辞めるための準備などに対しての、行動を起こさせてくれる本としてしっかりと活用していました。

 

ただ、今はもう会社を辞めており、やりたいことをやろうとしています。

2021年1月に個人事業主として開業する予定ですが、特にまだ大きな悩みは抱えておりません。

行動も起こしています。

 

本書は自己啓発の本に部類すると思いますが、物語形式で読めるし、そもそもドラッカー本の解説本のようなものなので、楽しく読めました。

 

もしかしたら、今の気持ちのままだと、本書で活用している「経営者の条件」は楽しめないと思います。

そのため、もう少し期間を置いて、悩みが出てきたら、「経営者の条件」を読もうかなと思ってます。

 

また、「肉体労働者」という意味が、「マニュアルワーカー」と解釈した方が分かりやすいということが判明しました。

やはり英語を日本語に翻訳するには限界があるのではないかと思ってます。

 

そのため、「経営者の条件」は、原著で読むことに挑戦しようと考えてます。

 

本書は「経営者の条件」で書かれていることが理解できるように、物語形式で解説しています。

「経営者の条件」を一度挫折してもう一度読もうと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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