【14冊目】「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き(著者:コスタンティーノ・ドラッツィオ)」

記事まとめ

  • 「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き(著者:コスタンティーノ・ドラッツィオ)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「どんなに天才と呼ばれている人でも挫折や失敗があったということと天才の一人と言われるレオナルド・ダ・ヴィンチの出生から死までの人生」を学んだ
  • レオナルド・ダ・ヴィンチの人生や作品を学びたいと思っている人やレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見に観光に行く予定がある人に本書をオススメしたい

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き(著者:コスタンティーノ・ドラッツィオ)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「天才と呼ばれているレオナルド・ダ・ヴィンチが挫折や苦労を乗り越えながら人々を魅了する作品を生み出していったことを教えてくれる本」です。

 

僕は絵画専攻の学生ではなく、幼少期から美術や絵を描くことが苦手で、有名な画家が描いた絵についてその良さを理解できていない人です。

 

なぜ本書を読んだのかというと、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が、絵の才能だけでなく、解剖学や幾何学など、多様な学問に精通していた万能型の天才だと聞いてきており、「どうすれば同じようになれるのか」ということを学びたかったからです。

 

他にも、「メモ魔」ということもよく聞き、サラリーマン時代にはメモを取ることを真似たこともありました。

モレスキンという2千円程の高級ノートを買って、モンブランという4万円程のボールペンを使い、仕事の内容をメモしまくってました。




これらすべて、自分を成功させるために、天才に近づきたいという思いから実施していました。

 

ただ、よくよく考えると、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の人生を学んだことはありませんでした。

 

「彼がどのような幼少期を過ごして、どのような生き方をしていったのか?」

 

本書は、そのような「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という天才の人生を学べます。

 

本書を読む限り、すべてのことが事実として確信できているわけではなく、今もなお、研究者が研究中の謎がいっぱいあるようです。

そのため、本の一部は著者の思いや考えも含まれていると思います。

 

それでも、幼少期から死までの人生を学ぶことは可能でした。

 

本書は「アントニオ」「フランチェスコ」などの人名や地名が頻発するため、慣れていない人は読み応えのある本だと思います。

ちなみに僕は、本書を読むのに、432分(7時間12分)かかってます。

 

以上のように、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の人生を学びたい人にはオススメできる本です。

 

また、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が作られた背景やその作品の良さ(芸術的な観点での説明)も語られています。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品を見るために、観光旅行を計画している人は、本書を読むことで、より一層作品を楽しめることになるだろうと思います。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



1. 「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き(著者:コスタンティーノ・ドラッツィオ)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き(著者:コスタンティーノ・ドラッツィオ)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」です。

 

タイトルの「天才の挫折」に注目してほしいです。

僕は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が生まれながら天才的な才能を発揮し、順風満帆な人生を送ってきたと思っていました。

しかし、実際はそうではなく、挫折や苦労や失敗をいくつか乗り越えてきています。

 

本書を読むと「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を、「手の届かない天才ではなく同じ人間である」というように、身近に感じるようになると思います。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「Leonardo segreto - Gli enigmi nascosti nei suoi capolavori」です。

イタリアの本のようです。



1-2. 著者について

著者は、「コスタンティーノ・ドラッツィオ」です。

 

Wikipediaの紹介ページは以下です。

Costantino D'Orazio

 

運営されているウェブページやTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「コスタンティーノ・ドラッツィオ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

美術史家&随筆家。ローマ現代アート美術館(MACRO)の展覧会キュレーターを務めるほか、イタリア国営放送で国内の芸術作品を紹介する番組を担当するなど、多方面で活躍している。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

著者は美術史家のため、本書でもレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の詳細な説明が随所で出てきます。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 家庭の秘密
第2章 最先端の向こう
第3章 大胆な弟子
第4章 リアルさを求めて
第5章 何でもする覚悟
第6章 画家、それとも吟遊楽人?
第7章 人体への飽くなき興味
第8章 ついに宮廷へ
第9章 逆転劇、息をのむ名作
第10章 感情豊かな聖画
第11章 新たな挑戦
第12章 奇跡の名画
第13章 確立されたスタイル
第14章 ローマの異邦人
第15章 終焉

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

芸術的/美術的な専門用語も多少出てきますが、それよりは、「アントニオ」「ロレンツォ」「フィレンツェ」のような人名や地名が頻繁に出てきますので、慣れていない場合は、読み応えのある本に感じると思います。

 

概要

本書は、日常生活や仕事に関する本ではなく、偉人伝です。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という、人々を魅了する作品を生み出した天才と呼ばれる人物の人生が語られています。

 

本書の訳者あとがきに本書の概要が書かれています。

 

難しい学術書ではなく、軽い読み物でもない。これは、物語のように綴られた美術エッセーである。レオナルド・ダ・ヴィンチの出生から死までの複雑な人生、挫折と栄光、あまり知られていないエピソードまでが、彼の作品と共に、分かりやすく、生き生きと語られている。一言で言うなら、読むことの楽しさをとおして、「人間、レオナルド」のすべてが分かる本だ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

本書はレオナルド・ダ・ヴィンチという人物の説明だけでなく、作品についても詳しく説明されています。

 

僕は芸術や美術にあまり詳しくなく、作品の魅力を理解できていなかったのですが、本書では、「その作品がどういうところがすごいのか」ということを、作品が作られた背景から作品の色使いや構図などもところどころ説明されています。

 

今後、作品を見にいく機会がある方は、一度お読みになると、より一層作品の魅力を感じることができると思います。

 

13,000枚の手稿から導き出したレオナルド・ダ・ヴィンチの人生

レオナルド・ダ・ヴィンチの人生は、13,000枚の手稿(手書きの原稿)から導かれています。

 

鏡文字で書かれた考察、覚え書き、デッサン、スケッチ、なぞなぞ、設計図、肖像画、それらがごちゃまぜになって約13000枚の手稿として残っている。‥家計簿のような日々の買い物の記録の中に、カリカチュアの肖像画や驚くような機械の設計図、ユークリッドの図表が混在するものさえある。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

そもそも手稿が残っていることがすごいですね。

僕なんか、メモを書いて、そのメモの内容を実行したり活用したら、すぐにゴミ箱に捨ててしまいますからね。

 

13,000枚の手稿にはいろいろな情報が含まれており、今もなお、研究者たちが研究していることもあるようです。

つまり、レオナルド・ダ・ヴィンチとその作品にはまだ解き明かされていない謎(人物が誰なのかなど)が残っているということです。

 

そのため、本書で書かれていることが必ずしも正しいとは言えないと思ってます。

いや、本書以外のレオナルド・ダ・ヴィンチ関連本も同様だと思います。

今後の研究で解き明かされていくことがまだまだ残っているということです。

 

天才にも挫折や失敗があり、より人間性を感じられた

僕の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のイメージは、天才であり、幼少期から死ぬまで才能を発揮し続けてきたようなイメージです。

 

ただ本書を読んで変わりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、「普通の人間だったんだ」と思うようになりました。

 

・幼少期に文学的教養が得られなくて、劣等感を持っていた
・仕事が遅いため、仕事の依頼主に急かされることがしばしばあった
・空を飛ぶための作品の実験で、関係者を怪我させた

 

「何でもこなす万能で天才」というイメージがありましたが、実際は数々の挫折や失敗を経験している人のようです。

 

また、仕事が遅いという記述が多く見られました。

 

2020年現在のレオナルド・ダ・ヴィンチは天才といわれているため、仕事が遅くても、「天才だから細部まで気にして最高の作品にしようとしているのだろう」というポジティブに捉えるでしょう。

ただ、当時の仕事の依頼主、特に、レオナルド・ダ・ヴィンチがまだ駆け出しの芸術家の頃は、「早く作品を仕上げろ!」って思ったことでしょう。

 

現代でいう、仕事をバリバリこなしていくようなタイプではなかったようです。

興味に惹きよさられるとその興味対象に没頭し、今までやっていたことを一旦放置するようなタイプです。

サラリーマン/ウーマンとしては、上司から見ると管理しにくい社員でしょうね。

 

ただ、最終的には人びとを魅了する作品を作り上げていますので、すべてが帳消しになるのだと思われます。

 

絵描きがメインか、学問の探究がメインか

レオナルド・ダ・ヴィンチは絵の才能だけでなく、解剖学などでも才能を発揮していたようでした。

 

絵を描くことをメインにしていたのか、解剖学のような学問をメインにしていたのか、本書を読む限りでは僕は結論づけることはできませんでした。

もしかしたらどちらにも同じくらいの興味を持っていたのかもしれません。

 

有名どころを挙げれば、「最後の晩餐」、「ラ・ジョコンダ」(モナ・リザ)、「白貂を抱く貴婦人」など、彼の絵は機械光学、解剖学、自然哲学などの学問的探究の成果と切り離して考えることはできない。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

人を解剖することに対する欲の方が絵描きよりも強いような説明もあり、絵描きはただ単純に生活費を稼ぐためにやっていたように思える部分もありました。

ただ、その解剖により、「人間」の詳細な部分(筋肉の仕組みなど)が分かり、それが絵に反映されていたという事実もあるようです。

 

絵と解剖(学問)、両方の知識が合わさったからこそ、何百年も語り継がれる作品を生み出せたのかもしれません。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ本人に聞かないと答えは分かりませんが、学問に対する知識欲は強く、それが作品に強いエネルギーを与えていったことは間違いなさそうです。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの人生や作品の凄さを知りたい人にオススメしたい

本書はレオナルド・ダ・ヴィンチの出生から死までの人生だけでなく、作品の作られた背景やその凄さを知りたい人にオススメしたいです。

 

今後、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を見にいく予定がある人にも、その作品の魅力や見かたを学べるため、絵画などが専攻でない人にも、有益な情報を得られる本になると思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①自分を知って、勉学に励んで、成長させる

レオナルド・ダ・ヴィンチは幼少の頃より絵の才能はあったようですが、本人はいわゆる劣等感を持っていたようです。

絵ではなく、文学的教養の少なさについてです。

 

ダ・ヴィンチ家では、私生児には基本的な勉強だけで十分だとし、古典文学やラテン語、哲学などの教養は必要ないと考える。レオナルドの初期の手稿に記された文章にはあいまいな文法が見てとれる。そして、悔しい気持ちで次のように述べている。「わたしに文学的教養がないから、ある者は、わたしのことを文学を知らない人間だと断じればそれだけでわたしをもっともらしく非難できると思っていることを、わたしは十分承知している。‥彼らは、わたしが文学を知らないから自分の取り扱おうとするものを十分表現できないと言うだろう」。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

劣等感は誰にでもあると思います。

天才もまた同じだったのだと分かり、安心しました。

 

劣等感
・学歴
・家族
・職業
・身長
・容姿

 

これらの劣等感を感じ、次にどういう行動を起こすかは、人それぞれの自由だと思います。

僕は、劣等感を認め、それを補う行動を取りたいと思います。

 

過去と現在は変えられなくても、未来は変えられると信じているからです。

 

天才と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチも同じ行動をとったようです。

 

レオナルドは、自分が他の芸術家よりも教養がないことを知っていた。そして、長い年月をかけて、素人まがいの教育しか与えられなかった穴を埋めるために死に物狂いで学んでいくのである。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

どんなに天才だと言われている人も、陰で努力をしているということがよく分かりました。

自分も近づくためには、陰で努力するしかないと感じました。

 

②世間体を保ちつつ、他人と違うことをする

僕は何かに成功するためには、他人と同じことをしてもダメだと思っています。

他人と同じであれば、同じような結果しか生まれないからです。

 

世の中の成功者やイノベーション(革命)を起こした人は、他人と違うことをしている人が多いです。

 

ただ本書を読んで、世間体を完全に無視するのではなく、少し保ちつつ、新しいものを取り入れる方法が良いと思うようになりました。

 

ダ・ヴィンチは、起こり得る異論から身を守るため、修道士やミラノ公が見慣れている最後の晩餐の伝統的な型を維持する。つまり、食卓の準備がされたテーブル、装飾された晩餐室、いつものようにテーブルの中央に座るキリストの横に配置された使徒たちである。
しかしながら、よく見ると、レオナルドの「最後の晩餐」はまったく新しいものとなっている。どの人物も、どのディテールも、どの筆さばきも、彼は伝統的な図像学を大混乱させており、これから先の画家たちがインスピレーションを得るような新しいモデルを提示する絵を作り上げている。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

レオナルド・ダ・ヴィンチが生きていた当時(15世紀〜16世紀)は、世間に反したら罰せされて、死を選択するしかないような時代ですから、今とは状況が違うと思います。

 

ただ、2020年の今(21世紀)も、世間に反したら、バッシングを起こされるような時代だと思います。

 

イノベーション(革命)は、通常、今までとは異なる動きを行います。

そのため、今までの動きに慣れている人から見ると、異端に見えます。

 

ただ、それを乗り越え、新しい動きが世間に認められると、イノベーター(革命家)になり、場合によって成功者になると思ってます。

 

そのときのコツとして、世間に合わせることを一部取り入れておくということが重要だと感じました。

 

③何度失敗しても気にせず、改善を続けたい

失敗しても、最終的に成功すればいいと思ってきました。

成功者は何度も失敗しているとわかっています。

 

才能があると言われる天才についても同様だと分かりました。

また、どんなに気をつけても、ミスを繰り返すことがあるということも分かりました。

 

またしても、ダ・ヴィンチは、不測の事態が起こる可能性を考慮せずに大事業に臨んでしまう。壁画の中央部分を描きあげてから、火ばちの熱で乾かそうとしている時に、とてつもない大惨事が起こる。熱を生む火ばちからの距離によって、壁面の反応が変化するのだ。「壁画の下部には熱が届いて絵を乾かしたが、その上のほうは距離がありすぎて熱が届かず、絵の具が溶けてしまった」。

レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

 

上記引用文の前に以下のような大事件がありました。

 

・フィレンツェの大聖堂のクーポラ(丸屋根)の頂上に直径3mの球体を乗せる仕事があった
・球体が避雷針となって、雷が落ち、崩れた

 

上記のような事件があり、「今後は綿密に計算して仕事を進めよう」と決心するのに、上記引用文のような事態を引き起こしました。

 

つまり、どんなに天才であっても、どんなに決意したとしても、失敗することはあるということです。

当然、失敗しないように注意しながら実施するのは重要ですが、新しいことをする場合、どうしても計算できないことが出てくるのだと思われます。

 

過去に実施したことを繰り返し失敗するのは良くないことだと思います。

ただ、新しいことを挑戦することに対しては、失敗することは避けられないのではないかと感じました。

 

「失敗してもいいや」という軽い気持ちでは実施しませんが、失敗したあとにクヨクヨするのはやめようと思います。

 

2. 終わりに

本書を読むと、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を近い存在に感じられると思います。

同じ人間であり、到達できない目標の人ではないということです。

 

当然、本書から、レオナルド・ダ・ヴィンチの人間離れしたような観察力や解剖における好奇心なども学びました。

それらが天才と呼ばれる人物を作っていったことは否定できません。

 

ただ、そういった天才も、劣等感を感じることがあったり、挫折や失敗を経験しているということで、同じようなことを感じている人は、少し安心するのではないかと思ってます。

 

そして、今やっていることに、再度全力で立ち向かうことができれば、成功する確率が少しでも上がると思ってます。

 

このように、レオナルド・ダ・ヴィンチの人生や作品の説明だけでなく、自身の自己啓発においても、本書はオススメできる本だと思います。

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