偉人伝のレビュー「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下」

記事まとめ

  • 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、科学と芸術に対し、人並外れたこだわりを持って取り組んでいた」ということを学んだ
  • レオナルド・ダ・ヴィンチという、歴史的偉大な人物の物語を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、どのような考えを持って、科学と芸術に取り組んでいたのかについて教えてくれる本」です。

 

本書は「フィレンツェ」「チェーザレ」などの地名や人名が出てくるため、慣れていない人は読み応えのある本になると思います。

ちなみに僕は、本書を読むのに、3時間56分かかってます。

 

上巻に引き続き下巻を読みました。

 

下巻についても、レオナルドが作品に対して「鋭い観察力で得られた内容を反映している」ことが分かります。

解剖学などの技術的なことだけでなく、日常生活の人々の暮らしや馬の動きなどをしっかり観察しています。

しっかり観察しているというより、詳細に、他の人の限界を超えるような観察の仕方です。

 

この観察力が世の中の人々を魅了する作品を作り上げた秘訣だと分かりました。

 

そのため、レオナルド・ダ・ヴィンチのように、すばらしい芸術作品を生み出したいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下」です。

 

タイトルの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のとおり、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記となります。

 

また、「上」のとおり、上巻と下巻に分かれており、本書は下巻です。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「LEONARDO DA VINCI」です。

 

原著は上巻と下巻には分かれていないようです。


1-2. 著者について

著者は、「ウォルター・アイザックソン」です。

運営しているウェブサイトは見つかりませんでした。

 

Twitterアカウントは以下のようです。

Walter Isaacson(@WalterIsaacson)

 

経歴

「ウォルター・アイザックソン」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

1952年生まれ。ハーバード大学で歴史と文学の学位を取得。オックスフォード大学にて哲学、政治学、経済学の修士号を取得。‥現在、トゥレーン大学の歴史学教授。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

歴史学教授が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第18章 最後の晩餐
第19章 母の死、そして苦難
第20章 フィレンツェへ舞い戻る
第21章 聖アンナと聖母子
第22章 失われた作品、発見された作品
第23章 殺戮王チェーザレ・ボルジアに仕える
第24章 水力工学
第25章 ミケランジェロとの対決
第26章 またもや、ミラノへ
第27章 解剖学への情熱、ふたたび
第28章 地球と人体を満たすもの、その名は水
第29章 法王の弟に呼ばれ、新天地ローマへ
第30章 人間の姿をした天使の秘密
第31章 モナリザ、解けない微笑の謎
第32章 最期の地、フランスへ
第33章 ダ・ヴィンチとは何者だったのか
結び キツツキの舌を描写せよ

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

本書は「フィレンツェ」「チェーザレ」などの地名や人名が出てくるため、慣れていない人は読み応えのある本になると思います。

ただ、基本的には物語ですので、読み進めるのに苦労はないと思います。

 

概要

本書は、日常生活でも仕事でもなく、偉人を紹介する伝記です。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という、歴史上偉大な人物の物語です。

 

絵画にリアルさを求めるため観察しメモをする

レオナルドの観察力が、作品の価値を上げているのは間違いないです。

とにかく観察です。

日常における人々や描こうとしている対象が、どのような動きをしているのかしっかり観察することが大事です。

 

町を歩くときに携えていたノートには、テーブルを囲み、派手な手ぶりを交えて語り合う人々の様子が描かれている。
飲み物を口にしていた者は、グラスをその場に置いたまま、話し手のほうに顔を向けた。別の者は両手の指を組み、眉を寄せて仲間のほうに顔を向けている。‥

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

様子を言語化してメモしておくことが大事なのだと思います。

後からその情景を思い出せるように。

 

観察対象は人だけではありません。

レオナルドは馬の様子も観察しています。

 

速足で駆ける馬の歩幅に応じて、土煙の感覚を開けること。馬から一番遠いところにある土煙は、一番見えにくいはずである。だから一番高く、拡散して薄く見えるように描かなければならない。馬に一番近い土煙は一番くっきりと、小さく濃く見えるはずだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

いかに作品をリアルに仕上げるかが重要だと思いました。

そのためには観察とメモ。

この2つを日常的に行い、リアルな作品を作るための糧にすべきなのだと学びました。

 

絵画には光学の知識も重要

目の前のものが見えているのは、「光」が当たっているからです。

「光」がないと、何も見えない。

つまり、「光」とは、非常に大事な存在だと分かります。

 

絵画においても、光の当たり具合など、光学知識が重要だと学びました。

 

レオナルドは光学の研究から、物体は背景が明るいと、暗いときよりも大きく見えることに気づいていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

光学の研究だけでなく、観察によっても学んでいます。

 

太陽光や海に反射した光が、船体をどのような色に染めるか、じっくり観察している。「太陽光に当たっている白い壁には、ロープ、帆柱、帆桁が縁がかった影を落としていた。太陽光に直接当たっていない壁は、海の色を帯びていた」。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

光の当たり具合についてもメモを取り、作品を描くときに反映させるべきなのでしょうね。

レオナルド・ダ・ヴィンチの物語を読みたい人にオススメ

本書を読むことで、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の素晴らしさは、観察力にあると分かりました。

 

観察力が才能なのかもしれませんが、日常の物事に興味を持つことは真似できます。

それをメモすることも真似できます。

 

何か作品を作ろうと考えているならば、観察を怠ってはいけないと思いました。

自分の頭の中にある知識だけで描こうとするのではなく、しっかりと現実を観察することが大事です。

 

このように、作品を作り上げるためのヒントが得られるため、優れた芸術作品を生み出したいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①作品は見る人のことを考えて作る

作品も商品もサービスも、それを見る人/使う人のことを考えて作るべきだと学びました。

 

商品やサービスは当たり前なのですが、芸術作品はどこか「自分の満足がいくものができればよく、それが世間に評価されればいい」という感じを受けていたのですが、レオナルドは違ったようです。

 

これは作品が部屋のさまざま位置から見られることになる、という状況に対応するため、レオナルドが取り入れた工夫の一つに過ぎない。アルベルティは著作で遠近法について書いたとき、鑑賞者は常に同じ場所から絵を見ることを想定していた。だが『最後の晩餐』ほど大きな絵になると、鑑賞者は正面から、横から、あるいは歩きながら見ることもある。このためレオナルドは自然な遠近法と人工的な遠近法を組み合わせた「複合遠近法」を取り入れた。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

自身が作り出した作品を、より世間に評価されるような作品に見せるため、つまり、結果的には自分のためなのかもしれません。

でもそれは、鑑賞者のためになってます。

 

作品は自分で見るだけでなく、誰かに見せるものでもあると思います。

それが一般大衆ではなく、家族や友人だけだとしても、作品を見る人のことを考えて作ることが、素晴らしい作品を仕上げるための秘訣だと学びました。

 

②テーマ選びにより、内容が同じでも作り出される作品は変わる

風景というのは、同じ時間であれば、誰が見ても同じ風景になると思います。

また、ギリシャ神話などの物語も、誰が読んでも同じ物語です。

 

それらを芸術作品に仕上げる場合、一見、同じような作品になりそうですが、描く人のテーマにより、まったく異なる作品になることを学びました。

 

ギリシャ神話に登場するレダと白鳥の物語とは、ゼウスが白鳥に姿を変え、人間の姫である美しいレダを誘惑した、というものだ。レダは卵を二つ産み、そこから双子が二組生まれた。ヘレネー(のちに「トロイアのヘレネー」と呼ばれる)とクリュタイムネーストラー、そしてカストールとポルックスである。レオナルドの描写は、性よりも受胎に照準を合わせている。他の画家が誘惑の場面を描いたのに対し、命の誕生の瞬間を選んだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 下

 

他の人がみな同じテーマだとしても、真似する必要はないと分かりました。

世間が求めている人のテーマが自分が描くテーマと違ったとしても、自分が描きたいテーマで作品を作るのも悪くなさそうです。

 

「作品は見る人のことを考えるべき」ということを学んだのですが、テーマについては、自分が描きたい、訴えたい内容を伝えるために選びたいですね。

 

2. 終わりに

まとめ

  • 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」は、レオナルド・ダ・ヴィンチという、歴史的偉大な人物の物語を知りたい人にオススメ
  • 本書を読むことで、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、科学と芸術に対し、人並外れたこだわりを持って取り組んでいた」ということを学べる

 

レオナルド・ダ・ヴィンチは生涯にわたり、作品の完成を先送りにしたり未完のまま終わらせたりする人だったようです。

それは作品の完璧さを求めた結果、生じたものかもしれません。

 

ただ僕は、この部分だけは、真似しないようにしたいと思ってます。

やはり納期というのは無視できません。

顧客が求めているのであれば、納期を守るべきです。

 

その他の、「観察すること」「メモを取ること」というのは、真似したいです。

すばらしい芸術作品を作り上げるためには必須だと思いました。

 

このように、レオナルド・ダ・ヴィンチのような芸術作品を生み出したいと思っている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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