偉人伝のレビュー「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上」

記事まとめ

  • 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上(著者:ウォルター・アイザックソン)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、科学と芸術に対し、人並外れたこだわりを持って取り組んでいた」ということを学んだ
  • レオナルド・ダ・ヴィンチという、歴史的偉大な人物の物語を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上(著者:ウォルター・アイザックソン)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、どのような考えを持って、科学と芸術に取り組んでいたのかについて教えてくれる本」です。

 

本書は「フィレンツェ」「アルベルティ」などの地名や人名が出てくるため、慣れていない人は読み応えのある本になると思います。

ちなみに僕は、本書を読むのに、5時間16分かかってます。

 

僕はレオナルド・ダ・ヴィンチに憧れています。

これまで生きてきた中で、レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージが、僕の理想とするイメージに近いからです。

それは、科学と芸術の両方に卓越している点です。

 

僕は数学が得意で、理系の大学に進み、ネットワークエンジニア(通信技術者)として、10年間ほど働いていました。

どちらかというと科学よりです。

 

ただ、30数年生きてきて、科学だけでなく、芸術も大事にしていきたいと思うようになりました。

 

その代表例が、iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズだと思います。

 

ジョブズも、科学と芸術に卓越している人物だと思っています。

iPhoneなどのアップル製品は美しいです。

持っているというだけで、自分も芸術家(クリエイター)の仲間入りを果たしたかのように錯覚させてくれます。

使っていると、なんだか、芸術的なものが作れるように感じてしまいます。

 

iPhoneやiMacなどのアップル製品はそういった芸術品に感じられるのです。

 

製品やサービスには、そういった芸術的な側面も必要なのではないかと思うようになりました。

科学技術という側面だけでは、人は満足せず、芸術を求めているのではないかと。

 

そういった意味で、「スティーブ・ジョブズ」と「レオナルド・ダ・ヴィンチ」について、詳しく知りたいと思ったのが、本書を手にとった理由です。

 

本書は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」について、著者が調べ上げたすべてが書かれているはずです。

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という歴史上偉大な人物の物語を知りたい人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上(著者:ウォルター・アイザックソン)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上(著者:ウォルター・アイザックソン)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上」です。

 

タイトルの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のとおり、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記となります。

 

また、「上」のとおり、上巻と下巻に分かれており、本書は上巻です。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「LEONARDO DA VINCI」です。

 

原著は上巻と下巻には分かれていないようです。



 

1-2. 著者について

著者は、「ウォルター・アイザックソン」です。

運営しているウェブサイトは見つかりませんでした。

 

Twitterアカウントは以下のようです。

Walter Isaacson(@WalterIsaacson)

 

経歴

「ウォルター・アイザックソン」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

1952年生まれ。ハーバード大学で歴史と文学の学位を取得。オックスフォード大学にて哲学、政治学、経済学の修士号を取得。‥現在、トゥレーン大学の歴史学教授。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

歴史学教授が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
序章 「絵も描けます」
第1章 非嫡出子に生まれた幸運
第2章 師に就き、師を超える
第3章 才能あふれる画家として
第4章 レオナルド、ミラノへ"贈与"される
第5章 生涯を通じて、記録魔だった
第6章 宮廷付きの演劇プロデューサーに
第7章 同性愛者であり、その人生を楽しむ
第8章 ウィトルウィウス的人体図
第9章 未完の騎馬像
第10章 科学者レオナルド
第11章 人間が鳥のように空を飛ぶ方法
第12章 機械工学の研究者
第13章 すべては数学であらわせる
第14章 解剖学に熱中する
第15章 岩窟の聖母
第16章 白貂を抱く貴婦人
第17章 芸術と科学を結びつける

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

本書は「フィレンツェ」「アルベルティ」などの地名や人名が出てくるため、慣れていない人は読み応えのある本になると思います。

ただ、基本的には物語ですので、読み進めるのに苦労はないと思います。

 

概要

本書は、日常生活でも仕事でもなく、偉人を紹介する伝記です。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という、歴史上偉大な人物の物語です。

 

芸術の中に科学がある

レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、誰もが、「偉大な芸術家(画家)である」と言うと思います。

僕もそう言います。

 

ただ、その芸術作品は、科学の探究により実現しています。

本書ではそのような記述がところどころに現れます。

 

科学を探究することが、彼の芸術を豊かにした。遺体の顔面の皮膚をはいで、唇を動かす筋肉を徹底的に調べあげ、世界が記憶することになるあのモナリザの微笑みを描いた。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

基本的には「解剖」することが多いです。

それはレオナルドの好奇心もあるかもしれませんが、やはり芸術作品のためでもあります。

 

レオナルドは口から炎と毒を吐き出す龍のような恐ろしい怪物をデザインし、リアリティを持たせるためトカゲ、コオロギ、ヘビ、蝶、バッタ、こうもりなどを集めてきた。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

小さな昆虫だけでなく、馬を解剖することもあったようです。

 

制作の準備として、レオナルドは次第に馬の解剖学的研究にのめり込み、さまざまな部位の綿密な測定に始まり、やがて本格的な解剖もした。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

解剖といえば、理系の最高峰である、医学部でしょう。

レオナルドは、医学部と美術部の両方に長けているような人物ということになります。

 

2020年の現代は、軽々しく解剖を行うことはできません。

ただ、芸術作品を生むためには、解剖を行うくらいの、研究をすべきだということでしょう。

解剖ができなくても、その芸術作品の実物を見に行ったり、本で学んだり、動画で確認したり、いろいろ方法はあるはずです。

 

そういうことを面倒と思わずにのめり込むことが、歴史的に名を残す芸術家になる方法なのだと思いました。

 

孤独より、人々から刺激を受けるべき

芸術家は孤独であり、他人とは交わらず、ひたすら芸術作品を作り続ける、というようなイメージがあり、レオナルドも同じかと思ったのですが、実際は違ったようです。

 

レオナルドのノートには、田舎暮らしや孤独を礼賛する寓話が他にもたくさんある。画家を目指す若者には、こんなアドバイスもしている。「家族や友人から離れ、田舎へ、山や谷へ出かけよう。一人になれば真の自分でいられる」。‥しかしレオナルドの場合、これもほとんど空想である。キャリアの大半はフィレンツェ、ミラノ、ローマなど芸術と商業の中心地である大都市で過ごし、いつも弟子、仲間、そしてパトロンに囲まれていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

上記の他にもノートには、「絵は一人でより大勢で描くほうがずっといい」とも書いていたようです。

 

孤独に一人で考え続けても、答えが見つからないような、限界があるのかもしれません。

それよりは、多くの人と一緒に働き、それぞれの得意分野を尊重し、お互いが学ぶほうが良いのでしょうね。

 

画家としての考え

僕は画家を目指しているわけではありませんが、ブログに写真を載せたり、動画を載せたりしよう思っています。

 

絵画と写真(動画)は違うかもしれませんが、レオナルドの画家としての考え方を参考にしたいと思ってます。

 

3つほど紹介したいと思います。

 

1つ目は幾何学です。

幾何学は、数学の一種で、画家には関係ないと思っていたのですが、その「美しさ」が参考になるようです。

 

そろばん学校では商売用の算術しか学ばなかったレオナルドだが、ヴェロッキオからは幾何学の美しさを学んだ。‥プロポーション(比例)が調和的美しさをもたらすこと、数学はそこに到るための自然が与えた手がかりであることをレオナルドは知った。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

数学の「方程式が美しい」というのも聞きますね。

今まで数学を「美しさ」で評価したことなどなかったのですが、ちょっと視点を変えて、数学を学び直してみたいと思いました。

 

2つ目は、すっきりさせて、見せたいものを際立たせることです。

 

しかしレオナルドの戦士像では、ヴェロッキオが兜のてっぺんに飾った大きく口を開けた動物は姿を消し、龍の部分は渦を描く植物に変わるなど、全体的にすっきりとしたデザインになっている。「レオナルドは細部をすっきりさせることで、見る者の目が戦士の横顔とライオン、すなわち人間と動物の関係に自然と集中するようにした」とマーティン・ケンプとジュリアナ・バローネは指摘する。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

この考えは、どのようなことにも当てはまると思います。

 

  • ブログの構成
  • 製品マニュアル
  • リモコンのボタン配置
  • メールの本文

 

僕も、ごちゃごちゃさせてしまい、どれを主張したいのか分かりにくくなってしまうことがよくあります。

本当に伝えたいものや見せたいものがあるのであれば、それ以外を消すか小さくすることで、デザインをすっきりさせるべきだと思いました。

 

そして3つ目がコントラストです。

 

「物語絵画では正反対の要素を絡み合わせるように描くと、すばらしいコントラストが生まれる。とりわけ隣り合わせて描くと、その効果は絶大だ。だから醜いものは美しいもの、大きいものは小さいもの、老人は若者の隣に描くこと」

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

このコントラストはすぐに真似できそうに思いました。

 

写真や動画では、なるべくコントラストがはっきりするように撮りたいと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチの物語を読みたい人にオススメ

レオナルド・ダ・ヴィンチは、天才的な画家という才能だけでなく、科学(解剖学など)の知識にも長けています。

 

1つの分野を極めることも素晴らしいことです。

ただ、2つの分野を融合させることで、新しい何かが生まれる可能性があるかもしれません。

 

他人とは違うものを生み出して、世間を圧倒させるには、2つや3つの事柄を組み合わせることの方が、1つのことを極めることより簡単かもしれないです。

 

僕はこの2つの融合にかけてみたいと思ってます。

 

このように、科学と芸術という2つの分野に長けていた歴史上の人物の物語を読みたい人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①ビジネスを現場で見つける

レオナルドは、人物を描こうとしたとき、その人物の感情を表現するため、そういう人が集まる場所へ出向いたようです。

 

レオナルドは人物を描こうとするとき、まずどのような社会的立場や感情を表現するかを考えた。高貴な人か平民か、陽気なのかまじめなのか、動揺しているのか落ち着いているのか、老いているのか若いのか、怒っているのか冷静なのか、善良なのか邪悪なのか。それが決まると、そういう人間が集まる場所に出かけていき、表情、立ち居振る舞い、身なり、しぐさを観察した。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

上記引用文は、絵画の話ですが、ビジネスにも応用できると思いました。

 

インターネットの情報や本によりビジネスが決まったとして、それが本当にうまくいくかどうかを確かめるために、実際に現場に行って確かめるべきだということです。

 

現場に行かないと分からないことや気づくことが必ずあると思います。

室内にこもってばかりではよくないと思うようになりました。

もっと外に出て観察しようと思います。

 

②観察は細部から行う

読書をするときは目次から読むように勧める人が多いです。

「木よりも森をみよ」というような、全体を見ることをアドバイスする人も多いと思います。

 

レオナルドは、観察については、細かい部分を注意深く見るように勧めています。

 

レオナルドのノートには、まるで観察のコツを教えるかのように、状況や物体を細かく見る方法が書かれている。細かい部分を一つひとつ、個別に注意深く観察せよ、と。本を読むことを例に、ページ全体を眺めても何もわからないが、一語一句読んでいくと初めて意味がわかるのと同じである、と述べている。徹底した観察は、段階的に行うものである。「物体のかたちを良く理解したいと思えば、まず細部から始めること。この最初の段階をしっかりと記憶に刻み込むまで、二つめの段階に進んではならない」。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

 

全体を見るようなアドバイスが多いため、観察するためのスキル、つまり、細部を見るためのスキルが弱くなっているような気がします。

 

細部を見ようとせず、細部が理解できていない状況です。

 

もしそういうことに気づいたら、細部を見ることに集中した方が良さそうですね。

僕も概要がわかればいいという判断で、細部を見ずに、ざっと全体を見る癖があります。

当然ですが、中身をうまくとらえられないこともあります。

 

時間がないという理由でそのような行動をとることが多いですが、中身を把握できないと意味がありません。

今後は、細部を見ることも実施していきたいと思います。

 

2. 終わりに

まとめ

  • 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上(著者:ウォルター・アイザックソン)」は、レオナルド・ダ・ヴィンチという、歴史的偉大な人物の物語を知りたい人にオススメ
  • 本書を読むことで、「レオナルド・ダ・ヴィンチが、科学と芸術に対し、人並外れたこだわりを持って取り組んでいた」ということを学べる

 

本書で語られる物語は、著者が膨大なメモを確認して書いたものです。

 

一部については、著者の想像もあります。

専門家の中で意見が割れるようなものも多数あるようです。

 

今後の技術の発展や、新しいメモの発見で、明らかになっていくものもあると思います。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ本人に確認できませんから、永遠に謎のものもあると思います。

 

僕はレオナルド・ダ・ヴィンチという人物とまったく同じことをしたいというわけではなく、僕が思い描くイメージ像に近いため、参考にしたいという程度の思いです。

そのため、謎が確認できなくても問題ないです。

人物イメージがなんとなく理解できれば、僕は理想像に向けて行動するだけです。

 

このように、レオナルド・ダ・ヴィンチに憧れを持っている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

 

(2020年5月24日追記)
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 下(著者:ウォルター・アイザックソン)」のレビューを以下の記事で書いてます。

 

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