【11冊目】「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(著者:アーリック・ボーザー)」

記事まとめ

  • 「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(著者:アーリック・ボーザー)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「知識やスキルの習得における、研究結果に基づいた勉強/学習のやり方」を学んだ
  • 勉強/学習方法を探している人に本書をオススメしたい

 

「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(著者:アーリック・ボーザー)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「知識やスキル習得における勉強/学習方法について、さまざまな研究結果を示しながら説明してくれる本」です。

 

本書で示された勉強方法は著者の経験上の方法というより、さまざまな研究結果に基づいた方法となります。

そのため、より多くの人に適用できる方法になるかと思われます。

 

僕は基本的に、世界の70億人に共通して合う成功方法や勉強方法は「ない」と思ってます。

国も文化も性格も性別も、違うからです。

 

その人それぞれに合った方法があり、それを探していくしかないという考えです。

 

本書は、研究結果をもとに、勉強方法を示しています。

研究は1人ではなく複数人が対象であるため、勉強方法は比較的多くの人に適用できると思われます。

 

本書は研究者が書いた本であり、研究結果や心理学の話が出てきますが、難しい用語がほとんど出てこず、読み進めやすい本でした。

ちなみに、本書を読むのに、232分(3時間52分)かかってます。

 

書店に行くと勉強方法の本がたくさんありますが、本書も同様の本で、「語呂合わせで覚えたほうがいい」「小テストをしたほうがいい」「暗記カードは枚数を多くして、忘れた頃に復習できるようにしたほうがいい(復習の期間を延ばすほうがいい)」のような方法が示されています。

 

そのため、受験勉強中で勉強方法に悩んでいる学生から資格の勉強方法に悩んでいる大人まで、多くの人に参考になる本だと思います。

 

本記事では、僕が本書から学んだことをご紹介していこうと思います。


1. 「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(著者:アーリック・ボーザー)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ(著者:アーリック・ボーザー)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ」です。

 

学びが深まる6つのステップ

タイトルの「学びが深まる6つのステップ」は、以下のとおりです。

 

①価値を見いだす
・学びたいと思わなければ学ぶことはできない
・専門知識を習得するには、そのスキルや知識に価値があるとみなさなければならない

 

②目標を設定する
・知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ
・何を学びたいのかを厳密に見きわめて、目的と目標を設定しなければならない

 

③能力を伸ばす
・練習にも、他人と差がつく力をつけられるようなものがある
・学習のこの段階では、スキルを磨き、パフォーマンスを向上させるためにそのことに特化した手段を講じる必要がある

 

④発展させる
・この段階では、基本から踏み出して、知識を応用したい
・スキルと知識に肉付けして、より意味のある形の理解を形成したい

 

⑤関係づける
・すべてがどう噛み合うかがわかるフェーズである
・私たちは結局、個別の事実や手順だけを知りたいのではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどう関わり合うかを知りたいのだ

 

⑥再考する
・学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返って、自分の学習したことから学ぶ必要がある

 

本書は、上記6つのステップそれぞれについて、さまざまな研究結果を引き合いに出して説明していく本です。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「LEARN BETTER」です。


1-2. 著者について

著者は、「アーリック・ボーザー」です。

 

以下のwebサイトを運営しているようです。

THE LEARNING AGENCY LAB

 

Twitterも運営されているようです。

Ulrich Boser(@ulrichboser)

 

経歴

「アーリック・ボーザー」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

米国先端政策研究所(Center for American Progress)シニアフェロー。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

本書は研究者が書いた本ということになります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 価値を見いだす
第2章 目標を決める
第3章 能力を伸ばす
第4章 発展させる
第5章 関係づける
第6章 再考する

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「○○である。」という文になります。

 

「だ・である調」ですが、専門用語はほとんど出てきませんので、抵抗感なく読み進めることができました。

注意点としては、翻訳本のため、研究結果や例は日本の内容ではないため、イメージしにくいこともあると思われます。

 

概要

本書は、勉強方法/学習方法に関する本です。

 

ただ単純に勉強方法が示されるのではなく、その方法がなぜ良いのかということを研究結果を根拠に説明していきます。

そのため、信用しやすい勉強方法を学べると思います。

 

単に知識/用語を覚えるのではなく、その背景(発想方法)を学ぶことが重要

著者が主張しているのは、「発想方法を学べ」ということだと感じました。

 

著者は以下のように言ってます。

 

学習に取り組む際には関係性を理解する、つまり原因と結果を見きわめ、類似性に気づくことも必要だ。とどのつまり、学習の目的はある事実や概念についての考え方を変化させることであり、学習にあたってめざすのは思考の体系を学ぶことなのだ。
だからミクロ経済学を学ぶなら、ミクロ経済学の発想法を学びたい。編み物を学ぶなら、編み物の達人の発想ができるようになることをめざしたい。スキューバダイビングに行くのなら、一流のダイバーの判断力を身につけてみよう。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

確かに、知識だけならインターネットで検索すれば出てきます。

僕はその知識(用語)を覚えていくことはムダだとは思いません。

知識が頭の中に増えることで、知識同士がつながって、新たな発想が生まれることがあるということを信じているからです。

 

ただ、クイズ大会で優勝したいわけではなく、資格に合格したいだけでもなく、学んだスキルや知識を使って、新しいことやまだ実施していないことに挑戦したい場合は、スキルや知識を応用できるようになる必要があると思います。

それは、知識だけではなく、発想方法といった、より深いところまで学習することが必要になるのでしょう。

 

深いレベルまで学習するために自問を行う

本書では勉強方法/学習方法がいろいろ提示されていますが、重要なことは自問することだと学びました。

 

著者は学習において何よりまず「学習することに意味を持つ(興味を持つ)必要がある」と言っています。

 

何であれスキルを習得するうえで、モチベーションは最初の一歩である。意味があると思えないことを学ぶのは難しい。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

この興味を持つための方法が自問です。

 

そこで解決策となるのがラーン・クラフティング、いうなれば課せられた知識の習得に意味を探す作業だ。具体的には、自分に次のような問いかけをする。
この学ぶ対象は私にとってどう価値があるのか?
どうすればもっと自分に関連性があるようにできるのか?
この知識を自分の生活にどう利用できるか?

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

また、勉強方法の中で「小テストの実施」を推奨していますが、これにも自問が含まれています。

 

学習のネットワーク化を助けるもう一つの手法が、小テストである。テストの利点は、明確化・フィードバック・判定だ。つまり、テストによって自分のわからないところが具体的に理解できる。
‥実はスキルや知識の習得が上手な人は、頭の中で頻繁にこのようなテストを行なっている。学びながら
「なぜこれが正しいのだろうか?」
「これは他の概念とどのようにつながるのだろうか?」
と自問しているのだ。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

他にも自問の例が出てきます。

 

「この概念を説明できるか?」
「このスキルを解説できるか?」
「自分の言葉で言えるか?」
「よくわからないと思えるところはないか?」
「不明な点はどこか?」
「自分が分かっていることはどうすればわかるか?」

 

勉強/学習の段階(本書でいう6つの段階)のいくつかで、自問するよう勧める箇所があります。

これが深く学習するために1番重要な行為だと思いました。

 

一般的な勉強方法の本に出るようなものも出てくる

勉強において、一般的な勉強方法の本に出てくるような方法も出てきます。

 

・小テストをしたほうがいい
・語呂合わせは覚えやすくさせる方法である
・忘却曲線のように忘れていくため、短期間で復習するより、少し期間を空けて復習したほうがいい
・誰かに教えるほうが頭に入る
・図に描くと学習しやすくなる
・学習対象を具体化する

 

すでに勉強方法の本をたくさん読んできた人は、似たような方法が出てくると思います。

本書は、「その方法がなぜ良いか」を、研究結果を示して説明していますので、根拠を知りたい人は読むと良いかと思います。

 

勉強方法/学習方法を学びたい人にオススメな本

本書は、勉強だけでなく、スキルの習得も対象になっています。

知識の勉強だけでなく、さまざまな学習に応用できると思います。

 

そのため本書は、勉強方法/学習方法を探しているすべての人に有益な本になると思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①勉強/学習する対象は小さくする

「人は短期記憶から長期記憶に情報を移動させて覚えていく」というようなことをよく聞きます。

 

この短期記憶ですが、それほど多くは記憶できないようです。(「短期」の名前のとおり)

そのため、できるだけ勉強対象を小さくするほうが良さそうです。

 

短期記憶の性質に関しては使える情報が他にもある。人は理解すべき対象に集中する必要がある。例えばマラソンタイムを短縮したい場合、「上り坂の走りを改善する」など具体的なことに的を絞ったほうが効果が上がりやすい。シナリオ作家の場合も同様だ。上達するには、「感情のこもった会話がうまく書けるようになる」など、特定の絞り込んだ要素に集中すべきだ。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

学習対象を絞り込むというのは今まであまり意識しなかった発想です。

今後何かを学ぶ際に、活用していきたいと思います。

 

②読書により深く学ぶ

本ブログは読書をすることで人生を良くしていくことが趣旨ですが、勉強/学習においても読書は良さそうです。

 

知識を覚えるだけではなく、本を読んで、その学習対象について深く学ぶほうが、本当の意味の学習ができそうだからです。

 

また、ウィキペディアの記事を読むだけで専門分野や専門領域について本当に深い知識を得ることはできない。ほとんどのウィキペディアのページには、内容の根底にある思考スキルや推論スキルの説明が十分に掲載されてはいないからだ。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

本を読むときも、知識が羅列しているような本ではなく、その知識について詳しく書かれたような本を積極的に読んでいこうと思います。

その著者の考え方も習得できるようにすべきでしょうね。

 

③ブログやSNSで知識を公開する

勉強方法の本ではよく、勉強した内容を他人に説明すること(講師になって授業する)が良いということが書かれています。

本書でも同じことが書かれており、理由は以下のとおりです。

 

そう考えると、知識領域を広げることは知識領域を説明できることに非常に近い。学びながら説明を求める質問を自分に問いかけると習得の度合いが高まることが、さまざまな研究で証明されている。具体的には「この概念を説明できるか?」、「このスキルを解説できるか?」、「自分の言葉で言えるか?」などだ。

LEARN BETTER - 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

僕はもう受験生ではないので、誰かに教える環境はありません‥いや、ありました!

ブログやSNSです!

 

未来の自分に向けてノートにまとめていくことも悪くないでしょう。

ただ、他人に公開する(インターネットに公開する)となると、慎重になります

慎重になることが深い学習につながります。

 

・わかりやすい表現になっているか
・そもそもこの用語の使い方、合っているっけ?
・この用語の意味、分かっていたと思ったけど説明できないな‥

 

これにより、より深く学んでいくことになります。

僕はブログやSNSをやっていますが、自分のためにもなるようなので続けていきたいと思います。

 

2. 終わりに

本書は子育てにも応用できそうです。

 

子どもが成績が悪かったら、知識を覚えるのが苦手なのではなく、勉強の仕方がよくわからないのかもしれません

 

「何度も手で書いたら覚えるよ」「何度も復習して繰り返し読めばいいよ」などを教えることが一般的だったと思いますが、今はいろいろな勉強方法本が出ています。

その中でも本書は、さまざまな研究結果に基づいています。

 

自分の勉強だけでなく、子どもや他人(家庭教師の先生なら教え子など)の勉強方法を検討する際に、本書を参考にしてみることをオススメします。

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