【65冊目】「100円のコーラを1000円で売る方法2(著者:永井 孝尚)」

記事まとめ

  • 「100円のコーラを1000円で売る方法2(著者:永井 孝尚)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「業界大手のライバル企業と競争する場合は、差別化戦略を行うべきである」ということを学んだ
  • マーケティングの専門書を読む前に、物語形式でマーケティングの考え方をさらっと学びたい人に本書をオススメしたい

 

「100円のコーラを1000円で売る方法2(著者:永井 孝尚)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「ヒット製品を生み出した後に、ライバル企業に同じような製品を出され、売れ行きが悪くなっていくのを、挽回する方法を物語形式で教えてくれる本」です。

 

本書は、物語形式なので、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、1時間55分かかりました。

 

前著の「100円のコーラを1000円で売る方法(著者:永井 孝尚)」と同様、2巻の本書も面白いです。

 

前著では、主人公が、ライバル企業が提供していなかった価値を付加した製品を発案し、大ヒットして終わるのですが、本書では、ライバル企業が同じような製品を販売することで、売上が落ちていくことから物語が始まります。

 

このようなことは現実でも起こっていると思います。

 

世の中の製品はほとんどが似たり寄ったりです。

新しいことを始めたとしても、すぐにライバル企業が同じようなことを始めることになります。

そして、基本的には価格競争におちいるのではないでしょうか?

 

消費者にとってはその方がありがたいですが、企業側にとっては死活問題になると思います。

 

本書はそのような状況から脱出するマーケティング理論を、物語を読み進めながら学ぶことができます。

 

競争環境に苦労している人や、マーケティングの難しい専門書を読む前に、マーケティングの基礎を物語形式でさらっと学習したいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「100円のコーラを1000円で売る方法2(著者:永井 孝尚)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「100円のコーラを1000円で売る方法2(著者:永井 孝尚)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「100円のコーラを1000円で売る方法2」です。

 

「100円のコーラを1000円で売る方法」は、本書ではまったく述べられていません

答えを詳しく知りたい場合は、前著を読む必要があります。

 

1-2. 著者について

著者は、「永井 孝尚」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

永井孝尚オフィシャル・サイト

 

Twitterアカウントは以下です。

永井孝尚(@takahisanagai)

 

経歴

「永井 孝尚」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

日本アイ・ビー・エム株式会社ソフトウェア事業部SWGイネーブルメントマネジャー。
1984年に慶應義塾大学工学部卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

前著の「100円のコーラを1000円で売る方法」ではマーケティングマネジャーでしたが、イネーブルメントマネジャーという肩書に変わっているようです。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 業績悪化の真犯人は誰だ?
- 日本型コンセンサスの落とし穴
第2章 なぜマクドナルドはリーダーであり続けるのか?
- 弱者の差別化戦略と強者の同質化戦略
第3章 実験は「結論」から始めろ
- PDCAの本質とストーリー戦略
第4章 "あらゆる事態"にそなえるな
- 網羅思考のワナ
第5章 「平等から公平へ」シフトしたパナソニック
- 仮説思考と論点思考
第6章 マツダがガソリン車でハイブリッド車に対抗できた理由
- 弱者に不可欠な「選択と集中」
第7章 ローコストキャリアが大手航空会社に勝つ方法
- 「やらないこと」を決める差別化戦略
第8章 「1+1+1=3」を超えるチームづくり
- ミンツバーグの創発戦略
第9章 撤退する勇気
- トレードオフの見きわめ方
第10章 社員14人で業界シェア80%を握るコミーの戦略
- 参入障壁の築き方

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

マーケティングの本ですが、物語形式で話が進むため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はマーケティングに関する本です。

特定のマーケティング理論を説明するような専門書ではなく、さまざまな専門書の内容を織り交ぜてマーケティングの説明をしていく、物語形式の本となってます。

 

前著から引き続き、「久美」という女性社員が主人公で、自身が企画した製品(会計クラウドソフト)がヒットしたにもかかわらず、ライバル企業が同じような製品を出してきたことにより、売り上げが落ち込んでいくとこから物語が始まります。

 

前著同様、上司の「与田」という男から、マーケティングを教わりながら、物語が進んでいきます。

 

また、本書では、「久美」と「与田」の会社のライバル会社の視点での物語も語られます。

ライバル会社は、「会計ソフト業界」のトップ企業(リーダー企業)でした。

前著で、「久美」の会社にヒット製品を出され転落していく中、「久美」の会社と同じような製品を出して、トップの座を守ろうとします。

 

ライバル会社はライバル会社としての視点で語られるため、それぞれの視点で物事を見ることで勉強になると思います。

 

マーケティング理論はさまざまなものが参考文献として紹介されていますが、以下のようなものです。

 

本書で参考としているマーケティング理論の一部
・ランチェスター戦略
・PDCA
・競争戦略
・ブルーオーシャン戦略

 

巻末に、参考としたマーケティング専門書がいくつも掲載されているので、気になった本は別途読んでみると勉強になると思います。

 

市場独占やリーダー企業となっても安泰はない

本書では業界のリーダー企業(主人公の企業のライバル企業)の視点でも物語が進んでいきます。

 

リーダー企業の社長(女性)は、以下のように述べます。

 

リーダー企業といえども安泰とはかぎらないの。革新的な技術や製品が出てきたら、あっというまにリーダーの地位から転落してしまうのがビジネスの世界。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

これは誰もが肝に銘じておくべきことだと思います。

ヒット製品に恵まれていても、長くは続かないということです。

 

そしてリーダー企業は以下のように、強者の戦略を取ります。

(駒沢商会は、主人公の企業です)

 

リーダー企業の鉄則はね、弱者である同業他社が何か差別化しようとしてきたら、その差別化ポイントを徹底的に封じて叩くこと。
‥駒沢商会さんには本当に感謝しているわ。だって、何が売れるか、ウチに教えてくれて、しかもとても大変な新市場開拓までやってくれたんだから。ウチはこのおいしい市場を、駒沢商会さんからゴッソリといただいて、売上をさらに伸ばすというわけ。それが強者の戦略よ。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

僕はサラリーパーソン時代(2007年〜2018年)、業界の弱者側の企業でした。

リーダー企業が存在し、ライバルとして頑張っていました。

 

ただ、現実は、上記の引用文とは逆でした。

弱者側の企業が、強者の企業のマネをしている状況でした。

 

そのままだと価格競争に持ち込むだけあり、リーダー企業より上に駆け上がることはできないと思われます。

もっと異なる発想で戦うべきだったと後悔してます。

 

リーダー企業は、ライバル企業が何も策を打ってこないので、のほほんとしていたかもしれませんね😣。

 

差別化戦略を行う

リーダー企業が提供する異なる価値を見つけ、そういった製品を出した企業が、リーダー企業にマネをされた場合、どうすればいいのでしょうか?

それは、差別化戦略に徹することです。

 

以下は、主人公の企業の話です。

 

では、リーダー企業ではない当社はどうすべきか?私たち弱者は差別化戦略に徹することです。強者と同じことをしていては、物量戦で必ず負けます。
‥相手がいないところ、相手が真似できないことをとことん考え抜くことです。
‥いくら自分たちで『これが差別化戦略だ』と思っていても、相手が簡単に真似できるようでは、"差別化戦略"と言えるレベルではありません。リーダー企業がどう頑張っても真似できないくらい、徹底的に差別化を図るんです。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

本書で伝えたかったことはこの「差別化戦略」でしょう。

 

とにかく、ライバル企業と同じことをし続けても勝てません。

真似されたら、また新しいものを作り出すしかないということです。

 

大ヒット製品を作って、「自分が定年するまで安泰だ」と思えるようなことはないのでしょう。

残念ながら、定年するまで考え続けるのが、仕事なのだと思います。

 

終わりがない挑戦が必要だということですね。

 

これからマーケティングの専門書を読もうと思っている人にオススメ

前著と同様、本書も、すでにマーケティングの本を何冊も読んでいる人にとっては、学ぶところが少ないかもしれません。

ただ、物語形式で話が進むため、マーケティング理論を実践でどのように活用すれば良いのかというイメージをつけることはできると思います。

 

マーケティング専門書だけを読んで、イメージがわかなかった人は、本書の物語が参考になると思います。

 

また、マーケティングの基礎がわかるので、これからマーケティングの専門書を読んでいこうと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①PDCAでは最初の仮説を作ることが大事

PDCAは、どの企業でも一度は目にしたことがある方法だと思います。

 

本書でも出てきました。

PDCAでは、最初に「こうすればいいはずだ」という仮説を作ることが大事だと言ってます。

 

PDCAで大事なことは、最初にストーリーを思い描くことです。最短距離でゴールに到達するにはどうすればいいか。仮説(Plan)を立てて、実行して(Do)、その結果を検証して(Check)、次の行動(Action)につなげる。最初に立てるのは仮説ですから、間違っているかもしれません。その場合は軌道修正すればいい。やってみて、もっといいやり方が見つかったら、すぐに改善する。そうやって一歩一歩着実によりよい方向に進んでいくのがPDCAの本来の姿です。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

とにかく始めないといけません。

時代の変化が早いため、関連部署や経営者の了解を取るのに時間をかけていては、遅れるだけだと言ってます。

叩き台を作って、始めてみるのが大事ですね。

 

もう1つ大事なこととして、PDCAを速く回転させることが挙げられてました。

 

PDCAは本来、1週間とか半月とかの短いスパンでどんどん高速回転させて、はじめて威力を発揮する方法なんです。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

サラリーパーソンの時、改善活動なるものがあり、PDCAを回すことをしてました。

ただ、1回のPDCAの期間が長く、3ヶ月とか半年とかで、1年間に2〜3回しか回していないことが多かったです。

 

その改善活動では、1年の成果を発表するのですが、PDCAを回していないため、評価が低かったです。

 

PDCAを回す対象業務の選択が悪かったということもあるのですが、「そういう業務しかないのだ」というのが、僕らの部署の言い訳でした。

 

そういう経験があるため、PDCAにあまり良いイメージがないのですが、今後、個人事業者として生活していく予定ですので、もう一度PDCAを見直してみたいと思います。

 

②マーケティング理論は万能薬ではない

僕は「この世には成功法則などない」と思っていますが、似たような話が出てきましたので紹介します。

 

マーケティング理論は万能薬じゃない。でも要所要所では役に立つ。だから、さまざまな理論を組み合わせて使うことが大事なんです。最適なタイミングで、最適な理論をあてはめる。だから、引き出しはできるだけたくさん持っていたほうがいいんです。私がマーケティング理論を学ぶのが好きなのも、そういう理由です。

100円のコーラを1000円で売る方法2

 

「引き出しはできるだけたくさん持っていたほうがいい」という言葉が分かりやすいと思いました。

 

それぞれのマーケティング理論は立証されたものもありますが、あくまでも全企業ではなく、一部の企業への適用です。

自身の会社に当てはまるかどうかは分かりません。

 

もし、世界中のどんな企業にでも当てはまるような法則があるなら、この世の全ての企業がその法則を使うはずです。

そういう話題もSNSで上がってくるはずです。

 

そのような話が出てきてない時点で、そんな法則はないと思ったほうがいいと思います。

 

そのため、いろいろなマーケティング理論を試してみるのが良いと思ってます。

読むだけでなく、試す。

 

また、時代によって使う理論を変えることも必要だと思います。

さらに、リーダー企業やそうじゃない企業のように、業界内の位置関係でもやり方は違うと思います。

 

このように、立場や時代でいろいろなやり方があるため、その引き出しが多いほうが有利になるのではないかと思います。

 

③顧客とユーザーが違う場合がある

「顧客」と「ユーザー」は同じものだと思ったのですが、違います。

 

例えば、塾や予備校で考えてみます。

 

  • 顧客:保護者
  • ユーザー:生徒

 

塾や予備校で学習するのはユーザーである生徒ですが、お金を出すのは顧客である保護者だということです。

 

ここを理解しておかないといけないと思いました。

 

企業(この場合、塾や予備校)は、「ユーザーである生徒が満足しないと、顧客である保護者はお金を出さない」ということを覚えておく必要があります。

 

「顧客」である保護者を満足させようとするのは違います。

「ユーザー」である生徒が、成績が上がらないと意味がないです。

 

製品やサービス提供をしている中で、「顧客」と「ユーザー」が同じ時も、異なる時もあると思いますので、よく考えて行動すべきだと思いました。

 

両者を満足させることも大事だと思いますが、まずはユーザーに焦点を当てたいと思ってます。

 

2. 終わりに

「100円のコーラを1000円で売る方法」は、3巻まで出ています。

本書だけでも話は完結しているのですが、3巻もマーケティングが学べて面白いです。

 

僕はマーケティングの入門書としてはベストな3冊だと思います。

とにかく読みやすいです。

 

専門書を読む前に、ぜひ本書を手にとってみてください。

おすすめの記事