【87冊目】「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 總)」

記事まとめ

  • 「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 )」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「不正会計を見破るためには、現場に足を運ぶ必要がある」ということを学んだ
  • コンサルティング業務をしたい人に本書をオススメしたい

 

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 )」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「物語と解説の2つの形式で、不正会計を見破る方法や、会社経営を立て直す方法を教えてくれる本」です。

 

本書は、会計の本ですが、物語形式で進んでいくため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間31分かかりました。

 

本書を読む前に、「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 」を読んでいます。

 

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 」では、会計と会社経営の関係性が学べました。

本書は、会計と会社の経営も学べますが、それよりも、コンサルティング業務とはどういうものなのかというのが学べます。

 

主人公はコンサルティング会社の社員で、さまざまな企業のコンサルティングを行うのですが、その中で、会社の不正会計を見破ったり、その会社の経営状態を救ったりします。

 

僕は、コンサルという仕事があるのは知っていましたが、実際にどのようなことをするのかよくわかっていませんでした。

サラリーパーソンとして働いていた時、コンサルタントに会ったことがなかったからです。

僕が所属する会社には、コンサルタントが来ることはなかったように思います。
(別の部署では、雇っていたかもしれませんが‥)

 

そういう人にとって、本書は、会計と会社経営の関係だけでなく、コンサルティング業務の内容を知れるためオススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 )」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 )」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編」です。

 

タイトルの「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の答えですが、本書には書いていません。

詳しく知るためには本書ではなく、「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の本を読む必要があります。

 

1-2. 著者について

著者は、「林 」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

公認会計士 林

 

運用しているTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「林 」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編

 

本書は、公認会計士が書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 ようこそ「虎の穴コンサルティング」へ
第2章 一流コンサルタントになりたければ、ワインのテイスティングを学べ
第3章 美人社員は、なぜ働き者なのか?
第4章 行列ができるスイーツ店は、本当に儲かっているのか?
第5章 「数字のマジシャン」のトリックを暴け
第6章 シャブリとシャルドネは別物か?
第7章 在庫管理にコンピュータはいらない!
第8章 新生バイオ社の化けの皮をはがせ!

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「〇〇である」という文です。

 

会計の本ですが、物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は会計に関する本です。

物語形式と解説形式の両方で、会計と会社経営の関係がわかる本です。

 

物語形式の方がページ数が多く、解説形式のページは1章で3〜4ページくらいです。

物語で語られた会計の話を、より詳しく説明するのが解説ページとなってます。

 

本書の物語は、コンサルティング会社に入社した主人公が、さまざまな会社の不正会計を見破りながら、コンサルタントとして成長していく物語です。

不正会計の見破り方や、会社経営の立て直し方については、「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」にも出てきた、大学で会計学を教えている男から学んでいきます。

 

コンサルティングを頼む理由

僕は今まで、コンサルティングにあまり良いイメージがありませんでした。

「起業経験や会社経営の経験がない人がコンサルタントを名乗っているけど、コンサルティングなんてできるのだろうか?」という疑問があったからです。

 

起業や会社経営に長けている(成功経験がある)コンサルタントでないと説得力がないと思ってました。

 

ただ、本書を読んで、なぜ会社はコンサルティングを頼むのかが分かりました。

外部の人間に見てもらう必要があるからです。

 

決算書をご覧いただいたと思いますが、ここ数年間、経費が売上以上に増加しています。私から見れば、ムダな費用など1円もないはずなんですがね。ムダを減らせば黒字になるって、税理士の先生から叱られるんですよ。でも、私には何がムダなのか、さっぱりわかりません。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編

 

上記引用文は、コンサルを頼んだ側の会社の経営者の言葉です。

 

会社の社員は、主観的な視点で仕事を見るため、すべてが大事なものだと見えているんだと思います。

ムダな仕事があるとは思いたくないのかもしれません。

 

ただ、外部の人が、客観的に見れば、すぐにムダだと思われる業務が見えてきます。

これが、コンサルを頼む理由だと分かりました。

 

小さなことかもしれませんが、「社内資料の作り直し」は必要な業務ではなく、ムダな業務です。

作り直しがなければ、その時間を別の業務に割り当てられます。

お金を払ってくれるお客様にとって、社内資料は必要ないものです。

そういったものに時間をかける(残業すると費用が増える)のはムダだという認識が必要です。

 

ただ、社員として働いていると、大事な資料を作ることは大切な業務の一部です。

「作り直し」というのは、より良い資料に仕上げるための、業務の一部です。

そういう考えになってしまいます。

 

本来はムダだと考えるべきなのです。

これがコンサルが指摘する内容になります。

 

帳簿をチェックして分からないことは、現場に聞け

帳簿をチェックすることは悪いことではないですが、帳簿でわかることには限界があります。

これは、経営者にもコンサルタントにも言えることですが、帳簿で分からないことは、現場に聞くしかありません。

 

請求書の金額と帳簿をチェックしてても、なんの解決にならないってさ。大切な点は、なぜ販売費が多いのか、その原因を突き止めることだって。それで、支払い承認をする立場にある営業部長と、実際に振り込む経理担当の中村さんから情報を聞き出してこいって。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編

 

帳簿のチェックのコツは、異常な値を見つけることです。

過去と比べて、急激に増えた値とかですね。

 

その増えた理由は、帳簿を見るだけでは分かりません。

必ず現場に聞く必要があります。

 

これは経営者も一緒だと思います。

部下から集めた帳簿を見るだけでは、限界があります。

やはり、現場に行ってみて、「在庫が多いなぁ」とか「在庫がホコリかぶってるなぁ」とか、現場でしか分からないことを確認し、そのことについて現場の人に確認することが大事です。

 

本書の物語ではそういう場面が出てきました。

 

外部から来たコンサルタントも、コンサル業務をしっかり仕上げるためには、現場に入れてもらう必要がありそうです。

 

コンサルティング業務の内容を知りたい人にオススメ

本書はタイトルに「不正会計編」とあるので、不正会計の話ばかりだと思われますが、そういったわけでもなく、不正を暴いてから、その立て直しの方法を示したり、コンサルティング業務の話も出てきます。

会社経営の健全さを取り戻す方法の提示ですね。

 

この方法は、著者の他の本と同様で、以下です。

 

  • 業務改善対象は現場にある
  • 業務改善は、ムダを省くこと

 

本書が他の著者の本と違うのは、コンサルタント目線で見ることだと思います。

僕が読んだ他の著書は、経営者目線でした。

 

そのため、コンサルタントを目指している人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①借金による規模拡大は急激な変化に弱い

会社を大きく成長させるためには、大きな投資が必要だと考えている人は多いと思います。

大企業が投資をし続けている例はいくつも確認できます。

アマゾンは、投資家に配当金を出さずに、投資に回して規模を大きくしています。

 

ただ、この投資について、借金で行うことはあまりよろしくないようです。

 

グリムは借金をテコにして規模を拡大してきた。これを財務レバレッジというんだけど、この経営手法は有利子負債比率が高くなるから財務の健全性が犠牲になる。業績が好調のときはいいんだけど、業績が悪化したり、金利が上昇したりする局面では、財務健全性は急激に悪化して、商売を維持する体力すらなくなってしまうんだ。

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編

 

「レバレッジ」というのは、FXでも聞きますね。

少ない投資金で、大きな投資を行う仕組みです。

借金をすることと同義だと思ってます。

 

成功しているときは大きな収益を得ることができますが、逆に失敗したときは大きな損益になります。

その大きさが大きすぎるため、「急激な変化」になってしまいます。

 

借金で経営する場合は、覚悟する必要があるということです。

 

著者は無借金経営を推奨しているようで、僕は著者の本に影響されてきたので、無借金で事業を開始したいと思ってます。

もし今後、借金経営を推奨する良書に出会ったら考えが変わるかもしれませんが‥。

 

2. 終わりに

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」と「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? 不正会計編(著者:林 )」は、第1巻と第2巻だと思っていたのですが、違うようです。

 

以下のように、シリーズは第5巻まであるようです。

 

  1. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
  2. 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
  3. コハダは大トロより、なぜ儲かるのか?
  4. 50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるのか?
  5. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?不正会計編

 

2〜4巻は、1巻の各章を切り出して、さらに深堀りしたもののようです。

1巻の会計と経営の内容をより詳しく知りたいのであれば、2〜4巻も読んでおくと良さそうですね。

 

ちなみに僕としては、2〜4巻を読まずとも、5巻を理解することは可能でした。

 

5巻は1巻とは違って、コンサルタントの視点で物語が進みます。

そのため、コンサルタントに興味がある人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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