【78冊目】「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)」

記事まとめ

  • 「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)は5つのつながりを持っており、そこを意識するだけで簡単に作れる」ということを学んだ
  • 簿記の知識なく、財務3表を作る方法を学びたい人に本書をオススメしたい

 

「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「簿記の知識がなくても、財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)が作れるということを教えてくれる本」です。

 

本書は、会計の本ですが、会計用語をやさしく説明してくれるため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間47分かかりました。

 

僕は2021年1月に個人事業主として事業を開始する予定で、現在準備中です。

その中で、会計の仕組みを理解して、事業の良し悪しを自分で判断できるようにしておきたいと思ってます。

 

会計といえば簿記ですが、サラリーパーソン時代(2007年〜2018年)、簿記3級に挑戦しようと参考書を買って読んだのですが、一度も試験を受けたことがありません。

そこまで難しく感じなかったのですが、勉強に身が入らず、やめてしまいました。

おそらく、ネットワークエンジニアという技術者として働いており、帳簿を作ることはなく、やる気がなかったからだと思います。

 

技術者として予算管理や実績管理をする際に、勘定科目の知識が必要だったため簿記に興味を持ったのですが、インターネットや社内システムを調べれば業務を進めることは可能だったので、そこまで簿記の知識は必要ではありませんでした。

 

ただ、個人事業主になるのであれば、しっかりと簿記の知識を身につけるべきだと思ってます。

いろいろ情報収集をしていると、簿記も大事ですが、会計の知識を身につけることも大事だと分かってきました。

つまり、財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)を理解することです。

 

本書は、簿記の知識がなくても、財務3表を理解できるという本です。

 

非常に読みやすく、財務3表の作り方が簡単に理解できました。

勘定科目の話は一切出てきませんが、財務3表を作れるようになります。

 

そのため、簿記の知識を学ぶ前に、財務3表の作り方やその関係性を理解したいと思っている人に本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法」です。

 

タイトルの「財務3表」というのは、以下の3つを表します。

 

  1. 損益計算書(PL)
  2. 貸借対照表(BS)
  3. キャッシュフロー計算書(CS)(直接法と間接法)

 

これら3表の作り方とつながりを理解することができるようになります。

 

1-2. 著者について

著者は、「國貞 克則」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

Bona Vita Corporation

 

運用しているTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「國貞 克則」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

経営コンサルタント。1961年生まれ。83年東北大学工学部卒業後、神戸製鋼所入社。海外プラント輸出、人事、企画などを経て、96年米クレアモント大ピーター・ドラッカー経営大学院でMBA取得。2001年、ボナ・ヴィータ コーポレーションを設立、中小企業を中心に精力的にコンサルティング活動を行っている。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

 

本書は、経営コンサルタントが書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 会計は難しくない
第2章 財務3表の構造を知ろう
第3章 財務3表一体理解法〜基礎編
第4章 決算書を読み解くツボ
第5章 新会計基準もわかる 財務3表一体理解法〜発展編

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

会計の本ですが、会計用語はやさしく説明されるため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は会計に関する本です。

会計の本でも、簿記の話は出てこず、財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の話が中心です。

 

簿記の知識がなくても、財務3表を作り、理解できることを示しています。

 

会計で作られる財務3表は会社の活動を示す

会計で作られる財務3表は、会社の活動を表しています。

そのため、会社の活動を理解しておかないと、会計を理解できません。

 

会社は3つの活動を行っています。

 

  1. お金を集める
  2. 投資する
  3. 利益を上げる

 

これらの活動が、財務3表に示されており、逆にいうと、財務3表を見ればこれらの活動を明らかにすることができます。

 

企業に投資を行う時や取引先企業の財務状況を把握したい時は、財務3表を見れば、その会社の活動状況がわかるということです。

 

財務3表は、会社が「どのようにお金を集め」、「何に投資し」、「利益をどれくらい上げたか」、という基本活動が理解できる道具です。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

 

例えば、財務3表の以下の部分を見れば状況を把握できます。

 

  • お金を集める:貸借対照表の負債の部と純資産の部、キャッシュフロー計算書の財務キャッシュフロー
  • 投資する:貸借対照表の資産の部、キャッシュフロー計算書の投資キャッシュフロー
  • 利益を上げる:損益計算書、キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフロー

 

財務3表は5つのつながりを持っている

財務3表は、5つのつながりを持っており、そのつながりを意識しながら、財務3表を作っていけば簡単に作れます。

 

5つのつながりは以下のようなものです。

 

  1. 損益計算書の当期純利益が貸借対照表の利益剰余金とつながっている
  2. 貸借対照表の右と左は一致する
  3. 貸借対照表の「現金及び預金」とキャッシュフロー計算書の「現金の残高」は一致する
  4. 損益計算書の「税引前当期純利益」をキャッシュフロー計算書(間接法)の営業キャッシュフローにもっていく
  5. キャッシュフロー計算書の直接法と間接法は計算結果が一致する

 

会社の1つ1つの活動結果は、上記5つのつながりを抑えながら、財務3表に落とし込んでいきます。

 

本書では、「会社勤めをしながら副業として、インターネットで陶器を販売する」というシナリオで財務3表を作っていき理解を深めていきます。

具体的には、以下のような活動を順番に行います。

 

  1. 資本金300万円で会社を設立する
  2. 事務用品を現金5万円で購入
  3. パソコン一式を現金50万円で購入
  4. ‥続く

 

19個の活動結果を財務3表に示していくのですが、この中で勘定科目のような簿記の話は出てきません。

そのような知識がなくても財務3表が作れることが分かっていきます。

 

財務3表の作り方と理解の仕方を学びたい人にオススメ

会計をより理解するためには簿記の知識があった方が良いかもしれません。

 

ただ、会社の中で仕分けをすることがなく、会社の状況を把握するための財務3表を作りたいだけであれば、本書の知識で十分だと分かりました。

 

本書では一切、簿記の話が出てきません。

財務3表だけ示され、各々の活動を反映していきます。

多くの人はそれだけで十分かもしれません。

 

僕は青色申告をする予定のため、簿記の知識を別途学ぶ予定ですが、まずは財務3表を作成し理解することから始める予定です。

 

会計の仕組みを理解して、財務3表を作りたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①財務3表の分析は、他社と比較したり年間推移を見る必要あり

本書の主な目的は、財務3表を作ることです。

 

ただ、作られた財務3表を分析したいと思う人もいると思います。

本書では、分析の注意点として、1枚(1社)の財務3表を見ても、分析できないと記載がありました。

 

このように、PLは図にすると一気に理解しやすくなります。ただし、1枚のPLを見ただけでは分析できる範囲は限られます。ですから、ここで説明したように他社と比較したり、何年かの推移を見たり、同業他社の標準数値と比較したりして、多角的に分析することをお勧めします。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

 

1社単独の財務3表だけを見ても、その会社の状況を正しく分析できないということです。

 

例えば、業種によって、設備が必要だったり不要だったりして、固定資産の額が大きく異なることもあります。

同じ業種であれば、似たような額になるため、同業他社と比べる方が、設備投資が多いか少ないかなどを分析することができるようになります。

 

少なくとも同業他社の財務3表はいくつか並べてみるべきだと学びました。

 

②キャッシュフロー計算書で会社の状況が推測できる

キャッシュフロー計算書の3つの数値がプラスかマイナスかで、その会社の状況を推測できるようです。

 

3つの数値は以下の数値です。

 

  1. 営業キャッシュフロー
  2. 投資キャッシュフロー
  3. 財務キャッシュフロー

 

それぞれの数値はプラスかマイナスの2パターンですので、全部の8通りのパターンがあります。

そのパターンにより、状況を推測できます。

 

調子の悪い会社の状態は、どのようなものでしょうか。まず本業の成績が良くありませんから、その現金の動きを示す営業CFはマイナスになっているでしょう。つまり、本業で現金を生み出せていません。しかし、営業CFがマイナスで現金が出ていっているので、その分を何かで埋め合わせなければなりません。銀行からの借入で埋め合わせていれば、財務CFがプラスになっているはずですし、手持ちの土地や有価証券を売却して埋め合わせている場合は投資CFがプラスになっていることでしょう。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

 

上記の引用文の例でいうと、以下の場合は、その会社の調子があまり良くないであろうという推測になります。

 

  • 営業キャッシュフロー:マイナス
  • 投資キャッシュフロー:プラス
  • 財務キャッシュフロー:プラス

 

逆に、調子が良い会社は以下のようなパターンになるようです。

 

  • 営業キャッシュフロー:プラス
  • 投資キャッシュフロー:マイナス
  • 財務キャッシュフロー:プラス

 

さらに調子の良い会社は、事業戦略が明確で、本業で稼ぎ出したお金を設備投資に使うことを考えますから、そういう会社では投資CFがマイナスになります。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

 

このように、キャッシュフロー計算書を見ることで、その会社の状況を推測できるようになりました。

 

2. 終わりに

本書を読めば、財務3表を作ることが可能になると思います。

財務3表を作ることができれば、自社の状況を把握することができます。

 

事業を継続するにあたり、自社の状況分析をすることは、必須だと思います。

同業他社と比較して、投資が少なければ、長期的には、他社に追い抜かれるかもしれません。

 

このように、自社と他社を分析するために、財務3表が役立ちます。

そして、財務3表を作るには、簿記の知識は不要です。

 

財務3表の作り方を学びたいと思っている人は、ぜひ本書を手にとってみてください。

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