【16冊目】「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ)」

記事まとめ

  • 「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「会社を一時的ではなく、永続的に繁栄させ続けるやり方」を学んだ
  • 起業後に自分がいなくなっても繁栄を続ける会社を作りたい人、自身が所属する会社を永続的に繁栄する会社にしたい人に本書をオススメしたい

 

「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「経営者として、自分が創業した会社や入社して経営を任されるようになった会社を問わず、自身が引退した後も、永続的に繁栄(成功)し続ける会社を作る方法を教えてくれる本」です。

 

さまざまな企業について、永続的に繁栄している会社とそうでない会社を比較しながら、繁栄している会社の共通点を見出そうとしている本です。

 

いろいろな企業の業務内容の説明なども含まれるため、読み応えのある本だと思います。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、242分(4時間2分)かかりました。

 

「ビジョナリー・カンパニー」という本はシリーズになっており、すでに6巻発売されています。

 

「ビジョナリー・カンパニー」シリーズ
①ビジョナリー・カンパニー - 時代を超える生存の原則
②ビジョナリー・カンパニー2 - 飛躍の法則
③ビジョナリー・カンパニー3 - 衰退の五段階
④ビジョナリー・カンパニー4 - 自分の意思で偉大になる
⑤ビジョナリー・カンパニー【特別編】
⑥ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則

 

「これだけシリーズが出ているということは、世間に認められた良書に違いない」と思い、本書を手に取りました。

 

第1巻を読んだ感想としては、本書は、「一時的な成功を目指すための方法を学ぶ本ではなく、自身が引退した後も、永続的に繁栄する会社を作る方法を学ぶ本」と感じました。

 

新しく会社を立ち上げようとしている起業家であっても、既存の会社の経営をすることになった経営者であっても、自身が所属している間だけの成功ではなく、引退後も成功をし続ける会社を作りたいなら本書を読むべきだと思ってます。

 

その会社の株を取得して老後生活や別の新しい会社の経営をするのであれば、永続的に繁栄し続けてもらう方がいいですからね。

 

このような会社を作りたい人はぜひ本書をオススメします。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則(著者:ジム・コリンズ)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則」です。

 

タイトルの「ビジョナリー・カンパニー」とは以下のような意味のようです。

 

ビジョナリー・カンパニーとはなんだろうか。ビジョンを持っている企業、未来志向(ビジョナリー)の企業、先見的な(ビジョナリー)企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

タイトルの「時代を超える生存の原則」が本書の特徴です。

 

本書は、一時的な成功で満足することなく、永続的、つまり経営者が変更となっても繁栄が続く会社を作り上げることに主眼をおいてます。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「Built to Last : Successful Habits of Visionary Companies」です。

 

「Visionary Company」が主題ではないようです。

 

Built:作る」「Last:続く」ということで、永続的な会社を作ることを表しているのだと思います。



1-2. 著者について

著者は、「ジム・コリンズ」です。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

JIM COLLINS

 

また、以下のTwitterアカウントを運用しているようです。

Jim Collins - Good to Great(@level5leaders)

 

経歴

「ジム・コリンズ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

スタンフォード大学ビジネススクールで研究者、教育者としてのキャリアを開始し、1988年には優れた教授として学内表彰を受けた。本書刊行後の1996年に出身地のコロラド州ボールダーに戻り、経営研究所を設立して研究を行うとともに、企業セクター、社会セクターの指導者に助言するコンサルタントとして活躍中。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

ビジネススクールの研究者が書いた本ということになります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 最高のなかの最高
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

海外の企業名が出てくることやその企業が行っている業務内容がしばしば出てきますので、そういう用語に慣れていない人に取っては、読み応えのある本に感じると思います。

 

概要

本書は、日常生活に関する本ではなく、仕事に関する本です。

特に、経営者が読む本だと思います。

 

会社を永続的に繁栄させるためには、所属する社員の協力も必要なため、本書に書いていることを実施するのであれば、その考え方を学ぶために、その社員も読む方がいいと思います。

 

経営者が読んで納得して実行するのであれば、社員に対して本書の考えを染み込ませるような教育やセミナーの実施が必要になるかと思われます。

 

本書にも触れられていますが、「カリスマ的指導者」が「俺について来い!」と言ってできるようなものじゃないと感じました。

 

重要なのは会社の繁栄が続くこと

本書はとにかく、永続的に繁栄(成功)し続ける会社を作ることに主眼をおいてます。

 

「こんなマーケティングをすれば成功します」というものではなく、会社という組織がどのような考えで事業を続けるべきかという、考え方を学ぶ本です。

 

スキルやテクニックのようなものを学ぶ本ではありません

 

永続的に繁栄するという永続的の範囲も、創業者や経営者がいる間ではなく、経営者が変わっても反映し続けるという、会社が存続し続ける限り永遠です。

 

重要な点は、ビジョナリー・カンパニーが組織であることだ。個人としても指導者は、いかにカリスマ性があっても、いかに優れたビジョンを持っていても、いつかはこの世を去る。先見的な商品やサービスといった「すばらしいアイデア」も、すべて、やがては時代遅れになる。それどころか、市場そのものが時代に取り残され、姿を消すこともある。しかし、ビジョナリー・カンパニーは、商品のライフ・サイクルを超え、優れた指導者が活躍できる期間を超えて、ずっと繁栄し続ける。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

例えば、アメリカでは「月に行く」ということを目標にして国民中を夢中にさせました。

その勢いは大統領が変わっても衰えることがなかったようです。

この場合、アメリカの大統領が経営者、国民が社員のイメージです。

 

会社の成功に向けて、社員を奮い立たせ続けるような仕組みを作る方法が学べます。

 

今までの定説(神話)は違うということを主張

本書では、50年以上繁栄を続けている企業とそうでない企業を比較してます。

そして、50年以上繁栄を続けている企業の特徴や共通点を探し出そうとしてます。

 

その結果、以下のような12個の神話は崩れたと主張してます。

もし、以下の神話が成功の秘訣だと感じるのであれば、本書を読むと新しい考え方を学べると思います。

 

12の崩れた神話(定説)
1 すばらしい会社をはじめるには、すばらしいアイデアが必要である
2 ビジョナリー・カンパニーには、ビジョンを持った偉大なカリスマ的指導者が必要である
3 とくに成功している企業は、利益の追求を最大の目的としている
4 ビジョナリー・カンパニーには、共通した「正しい」基本的価値観がある
5 変わらない点は、変わり続けることだけである
6 優良企業は、危険を冒さない
7 ビジョナリー・カンパニーは、だれにとってもすばらしい職場である
8 大きく成功している企業は、綿密で複雑な戦略を立てて、最善の動きをとる
9 根本的な変化を促すには、社外からCEOを迎えるべきだ
10 もっとも成功している企業は、競争に勝つことを第一に考えている
11 二つの相反することは、同時に獲得することはできない
12 ビジョナリー・カンパニーになるのは主に、経営者が先見的な発言をしているからだ

 

本書の内容が気になる人は、「上記の逆のことが正しい」と、さまざまな企業を例に説明していく本だと思ってください。

必ずしも上記の神話が正しいということはないということを証明していく本です。

 

永続的に反映し続ける会社(組織)を作りたい人にオススメしたい

何度も言って恐縮ですが、とにかく、永続です。

 

永続的な会社を作りたい人が読む本です。

 

永続的な会社を作るための会社としてのあるべき姿を学びたい人は、有益な情報を得られると思いますのでオススメです。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①アイデアに固執せず、成功に固執する

起業を考えている起業家はなんらかのアイデアを考え出し、それを元に、起業に挑戦すると思います。

本書を読んで、アイデアに固執しすぎるのではなく、成功(本書では企業の永続的反映)に固執すべきだと学びました。

 

ビジョナリー・カンパニーの創業者はどこまでもねばり抜き、「絶対に、絶対に、絶対にあきらめない」を座右の銘としている。しかし、何をねばり抜くのか。答えは会社である。‥そのアイデアが運よく成功した場合、そのアイデアにほれこんでしまい、会社が別の方向に進むべき時期がきても、そのアイデアに固執しすぎる可能性が高くなる。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

時代や環境は必ず変わります。

これは絶対です。

 

パソコンが最高だった時代も、今はスマートフォンが最高の時代になってます。

テレビを見ていた時代も、今はYouTube動画などの動画配信サービスを見る人も増えてます。

 

このような時代の変化は避けられないと思います。

 

この変化のときに、古いアイデアのまま変更しない経営者や会社だと、永続的に繁栄を続けることは難しいだろうと学びました。

 

アイデアは大事だと思います。

ただ、そのアイデアは会社を成功させる方法の1つに過ぎないと考えることにします。

 

他にもっと良いアイデアが思い浮かべばそちらを優先するし、そのアイデアが時代遅れになってきたら捨てていくという判断ができるようになろうと思いました。

 

②ダーウィンの進化論をビジネスにも当てはめる

ダーウィンの進化論の例が出てきますが、ビジネスにも当てはまると思ってます。

要は、「環境に合わせて生き残っていこう」ということです。

 

チャールズ・ダーウィンの偉大な進化論の核心は、だれに指図されたわけでもなく変異(「遺伝子の突然変異」)が起こり、それが自然淘汰されて種が進化していくことである。‥つまり、環境に適した変異が生き残り、適していない変異が死に絶えていく。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

今まで生きてきて、進化論のように、環境に適さないものが死に絶えていく様子を見てきました。

 

・ポケベル
・ガラパゴス携帯(ガラ携)
・ワープロ
・MDプレイヤー

 

環境に適さないという表現は少し違いますかね。

「より便利な/より楽なものが出てきたから、取って変わっていった」という表現が正しいと思います。

 

人は楽な方へ流れる生き物だと思ってます。

 

この流れに乗るようなビジネスをしないと、簡単に死に絶えてしまうことが分かりました。

 

とにかく、環境に適用できるよう日々進化したいです。

また、環境が変化したことに敏感に反応できるようになりたいです。

 

読書やネット記事を見て流行を察知し、ビジネスをしながら柔軟に進化していくことを実践していきたいと思います。

 

③文書を作るだけではダメで、文書の中身を浸透させる

当たり前のことですが、前職の会社ではできていなかったのでご紹介します。

どんなに良い経営理念や目標を作ったとしても、それが社員に浸透しておらず、社員がその文書を見て奮い立たないのであれば、まったく意味がないということです。

 

ここ10年ほど、企業がふんだんに時間をかけ、経費も使って経営理念、当社の価値観、当社の使命、経営の目的、当社の抱負、起業目標などと題したしゃれた文書をつくるのが流行となっている。どの文書もすばらしいし、本当に役に立つケースもあるが、こうした文書がビジョナリー・カンパニーの真髄であるわけではない。‥ビジョナリー・カンパニーの真髄は、基本理念と進歩への意欲を。組織のすみずみにまで浸透させていることにある。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

 

前職の会社にも当然、経営理念などはありました。

ただ、入社の時に覚えさせられたり、内容の説明を受けたりはしなかったです。

 

ただ、外部からの品質調査のようなものがあるとき、その外部の人から聞かれるかもしれないので、覚えるように指示がありました。

 

つまり、「中身をあまり理解せず、とにかく覚えた」ということです。

 

これだと意味がないですね。

 

会社のホームページで誰でも見れるようにしているため、株主や取引先へのアピールになっているかもしれません。

ただ、そこまで本気で見る人はいないでしょうね。

 

やはり、こういった経営理念は、社員に向けてアピールするものであるべきだと感じました。

しかも、社員を奮い立たせるようなものです。

 

アメリカの大統領が「月に行く」と宣言したような、アメリカの国民中を夢中にさせるようなものです。

 

こういうものを作り上げることで、経営者が変わっていっても、社員が変わっていっても、会社は変わらず繁栄をし続けることになるのだと感じました。

 

2. 終わりに

現在の僕は経営者でもなく、起業家でもありません。

 

ただ、もし会社を経営することになるのであれば、自分が去った後のことまで考えられる経営者になりたいと思いました。

 

自分が去った後に業績が激減したら、嬉しい気持ちもあるのかもしれません。

「自分の実力が凄かった証明になる」と言えばなりますからね。

 

ただ、それ以外に良いことなんてないと思います。

その会社の株を持っていたら価値が下がっていくわけですし、企業年金などにも影響するかもしれません。

 

やはり、永続的に繁栄する会社を作る方がかっこいいですね。

本書を読んでそう思うようになりました。

 

本書は、このような永続的な会社を作りたい人にとって、有益な情報を得られる本だと思います。

 

最後に、本書のシリーズを並べておこうと思います。

僕は、今後読みたい本リストに入れましたので、そのうちレビューすると思います。

 

↓ ビジョナリー・カンパニー2 - 飛躍の法則


 

 


↓ ビジョナリー・カンパニー3 - 衰退の五段階


 

 


↓ ビジョナリー・カンパニー4 - 自分の意思で偉大になる


 

 


↓ ビジョナリー・カンパニー【特別編】


 

 


↓ ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則


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