【58冊目】「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版(監修:税理士 吉田信康)」

記事まとめ

  • 「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版(監修:税理士 吉田信康)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「青色申告は節税に有利であり、パソコン会計を行えば、複式簿記のような知識はほぼ不要である」ということを学んだ
  • 開業したが、青色申告をすることに迷っている人に本書をオススメしたい

 

「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版(監修:税理士 吉田信康)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「青色申告は、複式簿記のような難しい知識を知っていなくても、パソコンの会計ソフトを利用すれば、簡単に作成できるということを教えてくれる本」です。

 

本書は、勘定科目のような用語は出てきますが、初心者向けのため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、2時間41分かかりました。

 

僕は脱サラ(脱サラリーマン:会社に属さず収入を得ること)を目指しております。

まだ本格的に事業としてブログを実施しておりませんが、今後、広告収入で生活しながら、余ったお金を新しい事業に費やし、収入を大きくしていく計画です。

 

そのため、「青色申告」に興味を持っていました。

つまり、節税です。

 

事業に関して使ったお金は、申告することで、節税効果を得ることができます。

事業として使ったのであれば、法律に則って、しっかりと節税を受け、節税分を投資に回して世の中の課題を解決する事業に費やすなど、しかるべき対応をすべきだと思っています。

 

その方法の1つが「青色申告」です。

 

本書を読むまでは、
帳簿をつけたり、簿記の知識が必要だから、大変そう‥
という印象でしたが、本書を読んだあとは、
パソコン用の会計ソフトがあれば誰でもできそうだ
という印象に変わりました。

 

世の中は、困った人に対して、その解決策をビジネスにする人がたくさんいます。

会計ソフトもその一つです。

そういったものをしっかり利用することで、難しかったことが簡単にできるようになっています。

 

本書は、「青色申告のメリット」や「青色申告における注意点」、「簡単な勘定科目」の説明となっています。

 

注意点としては、会計ソフトの操作方法などは説明がありません。

ただし、会計ソフトを使うことを前提としています

 

「会計ソフトがあれば、難しい簿記の知識はなくても、勘定科目の入力ができれば大丈夫だよ」というスタンスです。

 

会計ソフトについては、それぞれの会計ソフトメーカーのマニュアルどおりに操作することが前提です。

 

本書は、会計ソフトを使う前に、青色申告における知識を深めることが目的となっています。

 

そのため、まだ青色申告を実施したことがなく、これから実施しようかどうか迷っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。


1. 「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版(監修:税理士 吉田信康)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 監修者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版(監修:税理士 吉田信康)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版」です。

 

タイトルの「はじめてでもできる」のとおり、初心者向けの本となっています。

 

僕が気に入ったのは、漢字のふりがなが多いことです。

以下のような用語にはふりがなが書かれていました。

 

ふりがなが書かれた用語の例
売掛帳(うりかけちょう)
買掛帳(かいかけちょう)
減価償却費(げんかしょうきゃくひ)
現金出納帳(げんきんすいとうちょう)
預金出納帳(よきんすいとうちょう)
損益計算書(そんえきけいさんちょう)
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)

 

初心者向けの本では、ふりがなの有無は重要だと思ってます。

「これは誰でも読めるだろう」と著者が思っている用語であっても、初心者にとっては読めないことは多いです。

 

本書は、そういった初心者の気持ちもわかっている本だと思っています。

ちょっとやりすぎるくらい初心者向けにしてもらった方が僕は良いと思ってます。

 

本書は、図もあり、ふりがなもあり、しっかりと初心者向けの本になっていると感じました。

 

1-2. 監修者について

監修者は、「吉田 信康」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

吉田信康税理士事務所

 

 

経歴

「吉田 信康」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

1960年生まれ。早稲田大学商学部卒業。野村證券勤務を経て、1998年税理士登録。
吉田信康税理士事務所を開業し、中小企業の税務顧問として税理士業務を行うかたわら、確定申告や証券税制などに関する各種研修講師としても活躍。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

本書は、税理士が監修している本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
パート1 青色申告の基本知識
メリットいっぱい
青色申告の魅力を知りつくす
パート2 青色申告を始めるときの手続き
青色申告スタート!
ソツのない申請書類の書き方
パート3 帳簿ってどんなもの?
「帳簿」は
青色申告の必須アイテム
パート4 これだけは知っておこう
帳簿入力最初のカベ
「勘定科目」をマスターする
パート5 こんなときどうする?
超カンタン帳簿の入力
ポイントガイド
パート6 事業の区切りは1年間
年に一度の
帳簿のまとめ方、決算のしかた

 

「です・ます調」

本書は、「だ・である調」ではなく、「です・ます調」です。

本ブログのような「○○です。」という文です。

 

勘定科目のような用語が出てきますが、きちんと説明があるため、初心者向けの読みやすい本となっています。

 

概要

本書は確定申告に関する本です。

その中でも、個人事業者やフリーランス向けの、青色申告に関する本となっています。

 

青色申告は節税に有利

青色申告の大きなメリットは「節税」だと思います。

 

青色申告特別控除は青色申告するだけで、所得から最大65万円も差し引けるんだ。
‥令和2年分から、65万円控除にはe-Taxまたは電子帳簿保存が必要になる(それ以外は55万円控除にダウン!)。また、基礎控除が38万円→48万円にアップする。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

節税は悪いことではありません。

事業に必要な経費は、しっかり申告して、節税により支払うお金を減らし、そのお金を投資に回して事業をもっと大きくしていくべきです。

事業が大きくなればなるほど、お客さまにメリットが生まれるなら、世間もそれを求めていると思います。

 

青色申告は、そのために必要な処理です。

こういった制度をしっかり利用することで、事業が成長するかどうかにつながることもあるのではないかと思ってます。

 

青色申告のメリットで気になったのは赤字の繰越

節税だけでなく、赤字繰越も大きなメリットの1つだと思いました。

 

ある年に赤字になってしまった場合、その赤字額を翌年以降最長3年にわたり、それぞれの年の所得から差し引ける「純損失の繰越控除」があります。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

2つの例を紹介します。

 

純損失の繰越控除
100万円の赤字

翌年の所得から、100万円を差し引ける

 

 

純損失の繰戻還付(くりもどしかんぷ)
去年は黒字だったのに、今年は赤字

今年の赤字額を去年の黒字から差し引き、税金の還付を受けることができる

 

僕はビジネスに対して甘い考えを持っており、「赤字になるのは自分が悪い、諦めるしかない」と思っていました。

 

‥が、2020年5月の僕は、そのような考えは捨て去りました。

 

新型コロナウイルスです。

 

2020年、新型コロナウイルスで、多くの会社や個人事業者、フリーランスが赤字になると思われます。

この出来事は、すべてを自分の責任にするのは厳しすぎると思ってます。

 

外部環境がこれほどまで大きく変わるとは思いませんでした。

東京オリンピックが延期するなど、2019年は誰も考えていなかったことが起こってます。

 

世の中、不確定要素が多すぎます

誰も簡単には予想できません。

 

そのため、「赤字になることは可能性としてあり得る」ということも考えておくべきだと思ってます。

その対策の1つが、青色申告だと思いました。

 

会計ソフトが必要

僕は、簿記3級の勉強をしたことがあります。

ただ、試験を受けたことはありません。

 

社会人になって11年間の間、「簿記を取ってみよう!」と思ってやめてを2回くらい繰り返しました。

脱サラ開始して、同じく1回ありました。

いまだに挑戦すらしていません。

 

本書は、青色申告について、簿記の知識がなくても、会計ソフトがあれば大丈夫だと言っています。

 

現金出納帳や預金出納帳から入力すれば、自動的に仕訳帳や総勘定元帳に、仕訳して転記される。借方、貸方、振替伝票などの知識がなくても、複式簿記を実践できる。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

家計簿をつけるような感覚で、そこに勘定科目を追加できれば、会計ソフトが必要な書類を勝手に作ってくれるようです。

 

逆にいうと、本書では、「会計ソフト」を利用することが必須となってます。

会計ソフトは1万円前後あたりで色々あるようです。

 

会計ソフトの使い方は本書では説明されません。

勘定科目の説明はありますので、その内容で入力していければ誰でもできるということです。

 

 

ちなみに、「会計事務所」にすべてをお願いする選択肢もあると思います。

 

一般に税理士や会計事務所に顧問をお願いする場合、月に2万〜3万円、多ければ5万円以上かかることもあります。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

月に2万円は少し厳しいと思う人もいると思います。

ただ、節税のポイントを聞けたり、相談もできるので、あまりにも難しい処理が必要だという人は、会計事務所にお願いする方が良いのかもしれませんね。

 

個人事業者やフリーランスを始めようと思っている人にオススメ

現在、個人事業者やフリーランスの人が白色申告から青色申告にしようと思っている、もしくは、いきなり青色申告で始めようと思っているなら、本書を1冊目にすると良いかと思います。

 

青色申告のメリットからやり方まで、豊富な図と分かりやすい優しい口調の説明で全体像がわかるからです。

 

青色申告のための処理を始めてから、「少し物足りないなぁ」と思ったら、もう少し詳しい本を読めばいいと思いました。

僕としては、そこまで複雑な処理が必要な事業ではないので、本書で十分ではないかと思っています。

 

今後、個人事業者やフリーランスとして働こうと思っており、青色申告について、ざっくりと知りたい人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①事業をすると、いろいろ税がかかる

僕はまだ個人事業者ではないです。

そのため、事業をすることで発生する税について、あまり理解できていませんでした。

 

事業税など、サラリーマン/ウーマンのときに納めていなかった税があるようです。

 

事業をしていると、所得税と住民税以外に、事業税(事業所得が290万円を超える場合)、消費税(前々年度の売上が1000万円を超えた場合)を納めるケースもあり、なかなかたいへんです。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

事業所得を払えるくらいの所得を得られれば、「個人事業者として成功してます」って友人に言おうかなと思いました。

一つの目標ですね。

個人的には事業所得290万円は、大きなハードルだと思ってます。

 

②開業とともに、青色申告も申請する

僕は現在、個人事業者になるべく、情報収集や英語の勉強などを行っており、まだ開業していません。

 

2021年1月に開業予定ですが、同時に青色申告も申請し、2021年分の確定申告分から青色申告を始めたいと思ってます。

 

独立・開業をしたら、開業1ヶ月以内に、「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出します。もっとも、この書類を提出しなければ商売ができないわけではなく、罰則もありません。確定申告もできます。
とはいえ、青色申告を希望する人は、提出しておきましょう。
‥この届出書を未提出で、「白色申告から青色申告に変えたい」という人は、「青色申告承認申請書」と一緒に提出すれば、受け付けてもらえます。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

「開業」の届出書を提出する意味がよく分かりませんね‥。

商売はできるし、罰則もなく、確定申告はできる‥。

もう少し情報収集が必要と感じました。

 

ただ、とりあえず僕は、事業を開始したら、「個人事業の開業・廃業等届出書」と「青色申告承認申請書」を同時に提出しようと思います。

 

③勘定科目は分からなければ調べ、自分でしっかりルールを作る

青色申告のための書類に不備があって、税務署から指摘があったら恐いですよね😣。

 

でも、しっかりと調べ、しっかりと説明すれば、分かってくれると思いますし、それでもダメだったのであれば、しっかりと受け止め、改善していけばいいと思います。

 

税務署の人も、「この人の事業を失敗させてやる!」なんて思っているわけではないですからね。

しっかりと法律どおり運営しているかどうかをチェックしているだけですから。

 

‥事務所用に買ったお茶は、客も自分も飲むが、消耗品費だろうか、福利厚生費だろうか。‥
結局のところ、慣れる以外ないのですが、あまり神経質に考える必要もありません。勘定科目の区分に間違いがあっても、「事業のためのお金」であることが明らかで、税額に疑問がなければ、税務署で問題になることはないからです。
自分で線引きをして、そのルール通りに入力されて入ればOKです。

はじめてでもできる 個人事業者・フリーランスの青色申告 '20年版

 

「事業のためのお金」であることをしっかり説明できるかどうかだと思います。

また、その説明を聞いて、誰でも納得できるかどうか。

いや、税務署の人が納得できるかどうかですね。

 

納得してもらえなければダメなのでしょう。

どうしてもというなら、「裁判で決着」ということもあるようですが、僕はそこまでかたくなに考えていません。

ダメなら「ダメなんだなぁ」で受け入れようと思ってます。

ただ、しっかりと説明はしますけどね。

 

④自宅が職場のときの経費の考え方

僕は自宅で事業を行う予定です。

 

つまり、家賃や電気代なども経費にできるはずです。

「事業のためのお金」ですからね。

 

こちらも税務署が納得するかどうかのようです。

当然、自宅ですからプライベートでも使います。

その割合をしっかり根拠により示すことができれば、経費として納得してもらえるようです。

 

家賃の場合は、「床面積の使用割合」で計算するのが一般的のようです。

 

家賃=床面積の使用割合
床面積50㎡・家賃10万円のうち、一室(20㎡)を仕事部屋としている場合
20㎡÷50㎡=0.4
家賃の40%を必要経費とする
10万円×0.4=4万円が必要経費

 

うーん😔

考え方は簡単ですが、僕はちょっと計算しづらいですね‥。

 

ワンルームですし、プライベートで使う机で事業をする予定ですので‥。

 

家賃も電気代も水道代も経費にするための説明ができそうにないです。

そのため、おそらく経費にしないと思います。

 

ただ、考え方は理解しておこうと思います。

 

2. 終わりに

事業を行う上で、収入と支出を管理するのは重要だと思っています。

 

これまで、ビジネス本を読んできましたが、節税という意味ではなく、経営やマーケティングという意味で、収入と支出の数字の把握は必須だと感じてます。

 

数字から学べることもたくさんあるようで、事業を成長させていくためには、数字から逃げてはいけないと思ってます。

 

会計処理を行うことは、節税だけでなく、事業のためだと思えば、楽しくできるのではないかと思っています。

 

節税で浮いたお金を考えるより、自分の事業が発展していくことを想像する方が楽しいです。

 

青色申告によるメリットを受けながら、自身の事業を詳しく分析するという意味でも、青色申告に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

本書は、青色申告のメリットからやり方まで分かりやすく学べますので、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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