【71冊目】「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」

記事まとめ

  • 「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「新たな顧客を創造し、新規市場を創出すれば、競争を避けられる」ということを学んだ
  • 価格競争をせず、新しい市場を作り出す方法を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「ビジネスにおける新しい市場を開拓する方法を1つ1つの手順として教えてくれる本」です。

 

本書は、専門用語などは少なく、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、4時間32分かかりました。

 

これまでいろいろなビジネス戦略の本を読んできましたが、この「ブルー・オーシャン戦略」が一番好きです。

 

ブルー・オーシャン戦略とは、ライバル企業同士が争っている既存の市場(レッド・オーシャン)ではなく、競争がまったくなくライバル企業が入ってきていない市場(ブルー・オーシャン)を創り出すことです。

 

新しい市場を創り出すという行為は、起業家にとって、一番面白い挑戦ではないでしょうか?

僕も、その行為について考えると、ワクワクします。

 

当然、新しい市場を創り出すのは簡単なことではないです。

難しいから、やり方を教えてくれる人がいたら助かりますね。

それが本書です。

 

既存の市場の分析の仕方や、そこから新しい市場を創り出す取り組み方を教えてくれます。

 

そのため、価格競争市場から抜け出し、新たな市場を創出して、独占的に利益を確保したい人にオススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」です。

 

タイトルの「ブルー・オーシャン」とは、競合がひしめき合っていない、新しい市場のことです。

 

  • ブルー・オーシャン:いまはまだ生まれていない市場
  • レッド・オーシャン:今日の産業すべて。既知の市場空間

 

レッド・オーシャンは、競争が激化して、顧客を奪い合っているような市場です。

 

レッド・オーシャンでは各産業の境界はすでに引かれていて、誰もがそれを受け入れている。競争のルールも広く知られており、各社ともライバルをしのいで、限られたパイのうちできるだけ多くを奪い取ろうとする。競争相手が増えるにつれて、利益や成長の見通しは厳しくなっていく。製品のコモディティ化が進み、競争が激しさを極めるため、レッド・オーシャンは赤い血潮に染まっていく。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

「赤い血潮に染まっている」ように感じるから「レッド」オーシャンですね。

 

また、ブルー・オーシャンは、まったく新規の市場だけだというわけではなく、レッド・オーシャンの延長でもあります。

 

ブルー・オーシャンの中には、これまでの産業の枠組みを越えて、その外に新しく想像されるものもあるが、大多数はレッド・オーシャンの延長として、つまり既存の産業を拡張することによって生み出される。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

既存の市場から拡張することを考えるのであれば、できないこともないと思います。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「Blue Ocean Strategy, Expanded Edition: How to Create Uncontested Market Space and Make the Competition Irrelevant」です。

 

タイトルの「How to Create Uncontested Market Space and Make the Competition Irrelevant」は、「競合しない市場空間を作り、競争を無意味にする方法」というような意味です。



 

1-2. 著者について

著者は、「W・チャン・キム」と「レネ・モボルニュ」です。

 

両者とも、INSEADというビジネススクールの教授のようです。

INSEAD

 

両者のTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

ブルー・オーシャン戦略のアカウントは以下です。

Blue Ocean Strategy(@BlueOceanStrtgy)

 

経歴

「W・チャン・キム」と「レネ・モボルニュ」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

「W・チャン・キム」の経歴

 

INSEADブルー・オーシャン戦略研究所(IBOSI)の共同ディレクターであり、同校ボストン・コンサルティング・グループ・ブルース・D・ヘンダーソン講座教授(戦略論および国際経営)を兼ねる(フランスに本拠を置くINSEADは世界第2の規模を誇るビジネススクールである)。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

「レネ・モボルニュ」の経歴

 

INSEADの特別フェロー兼教授(戦略論)であり、同校ブルー・オーシャン戦略研究所の共同ディレクターも務める。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

 

本書は、教授が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 ブルー・オーシャン戦略を生み出す
第2章 分析のためのツールとフレームワーク
第3章 市場の境界を引き直す
第4章 細かい数字は忘れ、森を見る
第5章 新たな需要を掘り起こす
第6章 正しい順序で戦略を考える
第7章 組織面のハードルを乗り越える
第8章 実行を見据えて戦略を立てる
第9章 価値、利益、人材についての提案を整合させる
第10章 ブルー・オーシャン戦略を刷新する
第11章 レッド・オーシャンの罠を避ける

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

「コモディティ」のような用語は出てきますが、専門用語が多いわけではないため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書はビジネスに関する本です。

ビジネスの中でも、戦略を作ることに特化しています。

 

ブルー・オーシャンという、まだ競合企業が争っていないような市場を開拓するための戦略です。

 

ブルー・オーシャン戦略は、顧客に新しい価値を提供すること

「顧客に価値を提供することがビジネスである」というようなことは、どのビジネス書にも書かれています。

本書でも同様です。

 

顧客に新しい価値を提供し、新しい市場を切り開くことこそが真の革新だ(=すなわち、ブルー・オーシャン戦略そのものである)。技術はその一手段でしかない。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

最新技術を使ったサービスや製品ができたとしても、顧客に価値を提供しないのであれば、革新的なものではないということですね。

 

顧客に対して、「価値(バリュー)」を与えているか否か。

これしか考えなくていいのだと思います。

 

そして、その価値が、今までにない新しいものであれば、競争から抜け出すことができます。

 

ブルー・オーシャン戦略は競争という足枷(あしかせ)から自由である。本書の核心をなす考え方は、「競争よりも新規市場の創出を重視して、競争を無意味にしよう」というものだ。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

競争は、結局は価格競争におちいってしまいます。

そうすると、利益が減る一方で、魅力的な市場ではなくなっていくでしょう。

 

もしかしたら、利益率を上げるために、顧客に対するサービスが悪くなっていくかもしれません。

競争はなるべく避けたいと思うのが一般的だと思います。

 

ブルー・オーシャン戦略の実例

本書の最初に、日本のブルー・オーシャンの事例が紹介されていました。

ブルー・オーシャン戦略のイメージがつくと思うので紹介します。

 

  • 受験サプリ:「受験勉強は予備校の教室で講師から学ぶもの」という従来の考えを捨てた。家庭の経済状況や地理的な条件のために、予備校に通えなかった受験生を取り込んだ
  • JINSメガネ:「メガネは視力が悪くない人のためのものでもある」という考えで視力が悪くない人も取り込んだ
  • オフィスグリコ:コンビニまで行かず、オフィスで手軽に間食したい人、お菓子を買うのが恥ずかしい男性を取り込んだ

 

それぞれが、今まで興味を持ってくれていなかった、もしくは、興味があったが理由があり購入しなかった、ような顧客を取り込んでいます。

 

ポイントは、「今までの常識を疑うこと」と「新しい技術を手段として使えないか考えること」だと思います。

 

前者は、「メガネは視力が悪い人のもの」という常識を疑ったこと、後者は、受験サプリで、スマホアプリや動画配信ができるようになった世の中を利用したことです。

 

分析をして考えること

ブルー・オーシャン戦略といっても、新しいことをやるわけではないです。

基本は、分析をして新しい価値を考えることです。

 

第1に、既存の市場空間について現状を把握することだ。これを通して第2に、競合他社が何に投資しているか、各社が製品、サービス、配送などの何を売りにしているのか、さらには、顧客はどのようなメリットを享受しているのか、などが理解できる。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

上記をするために、「戦略キャンバス」というツールが出てきました。

このように本書では、分析や新しい価値を考えるときに助けとなるツールを紹介してくれます。

 

ブルー・オーシャン戦略を考えるときに、どうやったら良いかわからない人が、順番に何をやったらいいか、そのときにどんなツール(図とか)を作ればいいかを教えてくれる本です。

 

その順番通りにやれば、ブルー・オーシャンを開拓できるということで、初心者にもやりやすい戦略本となってます。

 

競争市場から抜け出し、新しい市場を創り出す方法を知りたい人にオススメ

日々生活や仕事をする中で、ふとアイデアが浮かび、新しい市場を創り出すことができるかもしれません。

考え事をしながら、本を読んだり、シャワーを浴びたり、趣味の散歩をしていて、アイデアが浮かぶ人は多いと思います。

 

それでも良いですが、本書のように、手順ごとに分析をしていく方法にも、期待してみてはどうでしょうか?

 

世の中には多くの企業や人が存在しているので、できれば他の人より早く良いアイデアを見つけ、実行しなければなりません。

 

ふとアイデアが浮かぶことと、意識的に取り組みながらアイデアを創り出すことの両方のアプローチをしておけば、どちらか早い方でアイデアを得ることができると思います。

 

本書は、意識的に取り組む方法を教えてくれます。

新しい市場を創り出すための手順を知りたいと思っている人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①顧客の要望は必ずしも役立つというわけではない

サービスや製品の不満などの声はしっかり聞くべきだと思います。

その中に、顧客を満足させる、もしくは、新しい顧客を引き寄せるためのヒントが詰まっていることがあるはずです。

 

ただ、顧客の声がすべて、ビジネスに役立つというものではなさそうです。

これは、他のビジネス戦略本でもよく聞きます。

 

では、顧客調査を徹底すれば、ブルー・オーシャンが開けるのかというと、それも違う。筆者たちの調査によれば、顧客のない市場空間をつくり方を知っていることはまずない。それどころか、「より安い価格でより多くを」といういつもながらの反応が返ってくるだけだろう。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

僕も消費者の立場だと、「安くして欲しい」と言うと思います。

 

価値が同じであれば、安い方がいいです。

性能が同じであれば、安ければ安い方がいいです。

他の価値あるものを購入することができますからね。

 

ただ、この安さを重視して戦略を立てると、レッド・オーシャンに沈んでしまいます。

「安さ」を考えることは、いったんどこかにしまっておくほうがいいでしょう。

 

もし顧客に調査をするなら、「価格以外で要望を教えてください」という文言が必須でしょうね。

 

また、顧客は、製品や新しい技術に必ずしも詳しいわけではないはずです。

「こんなこと実現できているわけないから、言ったら恥ずかしい思いをするだろうな」という理由で、本当に聞きたいことが聞けない恐れもあります。

実はそれは実現できており、まったく恥ずかしい考え方ではないのに、自分で自分を制限する人もいらっしゃると思います。

 

顧客は、企業の専門家や技術者とは知識が違いますからね。

ニュースだって、そのサービス業界のニュースを必ずしも見ているわけではないです。

 

そういう障壁も取り除くような顧客調査が求められると思いました。

 

②サービスや製品の補完サービスを考える

サービスや製品がそれだけで完結するものかどうかを考える必要があると学びました。

「付随する何かが足りない、ということはないか?」という考えです。

 

自社の製品やサービスを購入する際に、買い手がどのようなトータル・ソリューションを求めているかを見極めること。

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

 

本書では映画館の例が紹介されていました。

 

  • 映画館に行く人は、ベビーシッターを探すのに苦労していて、映画館に行けないかもしれません
  • 映画館の近くに駐車場がなく、車で行くのをためらって、映画館に行かないのかもしれません

 

このように、提供するサービスには興味があるけれど、そのためには障壁があり、それを乗り越えられない人も多くいると思います。

 

そういうことを見極め、それを解決することができれば、より多くの顧客を引き込むことができるようになると分かりました。

 

2. 終わりに

「ブルー・オーシャン」を開拓するというのは、ワクワクする行為です。

 

簡単にはできないからこそ、挑戦したくなります。

 

新しい顧客を創り出すなんて、これほどすばらしいことはないと思います。

他のライバルも圧倒できるでしょう。

 

既存の競争環境に疲れ、新しい市場を作り、市場を独占することを味わいたいと思っている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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