【53冊目】「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(著者:リー・ギャラガー)」

記事まとめ

  • 「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(著者:リー・ギャラガー)」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「Airbnbというサービスの立ち上げから発展までには、数々の困難や苦労があり、新しいサービスを世の中に認めてもらうのは簡単ではない」ということを学んだ
  • 企業が苦難を乗り越えながら成長する物語を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(著者:リー・ギャラガー)」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「新しいサービスを世の中に広げていくためには、数々の困難を乗り越えなければならないということを教えてくれる本」です。

 

本書は、専門用語などがほとんど出てこないため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、242分(4時間2分)かかりました。

 

僕は起業物語/創業物語を読むのが好きです。

起業物語は基本的には困難があり、その困難を乗り越えていく話がメインとなります。

そこが非常に面白く、自分が同じような状況に陥った時に励まされます。

 

本書も同様で、Airbnb(エアービーアンドビー)という、民泊サービスの起業物語であり、困難を乗り越えていくストーリーになってます。

 

Airbnbは、「自宅の使わない空き部屋を貸してお金を稼ぎたい人」と「ホテルより安い価格で泊まりたい人やホテルでは味わえない家庭の雰囲気を楽しみながら宿泊したい人」をつなげるサービスです。

ホームシェアリングや民泊という言葉がイメージしやすいと思います。

 

これを聞いたとき、どう思いますでしょうか?

 

僕は「知らない人に部屋を貸すのは怖い」「知らない人の家に泊まるのは怖い」というイメージでした。

 

このイメージは、僕以外の人も持つようです。

ただ、「ホテルでは味わえないような、その現地での生活感を好む人」もいるようで、そういった人たちにとっては、Airbnbは喜ばしいサービスになっています。

 

そのほか、当然ですが、ホテル業界の人たちにとっては、嬉しいサービスではありません

顧客が取られていくように思われるからです。

 

このように、新しいサービスや製品を世の中に出す場合は、いくつもの困難と立ち向かっていかないといけないということが分かりました。

本書では、そういった困難と闘う様子が語られていきます。

 

そのため、起業を考えている人や、会社の中で新しいサービスを考えている人にとって、参考になる部分もあると思いますので、オススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

1. 「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(著者:リー・ギャラガー)」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法(著者:リー・ギャラガー)」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法」です。

 

タイトルの「Airbnb Story」のとおり、エアービーアンドビーというサービスの起業物語/創業物語となります。

 

原著について

本書は翻訳本です。

原題は「The Airbnb Story: How Three Ordinary Guys Disrupted an Industry, Made Billions . . . and Created Plenty of Controversy」です。

 

タイトルの「Three Ordinary Guys」のとおり、Airbnbは3人の共同創業者によって立ち上げられました。

2人のデザイナーと1人のエンジニアとなります。



 

 

1-2. 著者について

著者は、「リー・ギャラガー」です。

 

運営しているウェブサイトは見つけることができませんでした。

 

Twitterアカウントは以下です。

Leigh Gallagher(@leighgallagher)

 

経歴

「リー・ギャラガー」の経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

フォーチュン誌アシスタント・マネジング・エディター。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

本書は、編集者が書いた本となります。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
第1章 大ばくち
第2章 会社をつくり上げる
第3章 エアビーアンドビー共和国
第4章 わるいヤツら
第5章 アンチとの闘い
第6章 ホテル業界を破壊する
第7章 リーダーになる
第8章 3人が次に出すものは?

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」ではなく、「○○である。」という文です。

 

専門用語はほとんど出てきませんので、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は起業/創業に関する本です。

つまり、ビジネス関係の本となります。

 

Airbnb(エアビーアンドビー)という、宿泊場所を貸し借りするためのサービスの立ち上げから成長までの物語となります。

 

同じようなサービスの中で、異なる特徴を持つべき

宿泊場所を貸し借りするサービスは、Airbnb以外にもあるようです。

また、ホテルもありますし、ホームシェアで無料で貸し出す人もいると思います。

 

そのような中で、Airbnbが急成長した理由は、ほかのサービスとは異なる特徴にこだわったためです。

 

‥ウェブサイトとユーザーエクスペリエンスに関して、初めから特にこだわっていることがいくつかあった。
なめらかに動くこと。
簡単に使えること。
掲載物件が美しく見えること。
必ず3クリック以内で予約が完了すること。
‥デザインとは、プロダクトからインタフェースからエクスペリエンスまで含めて、「すべてがどううまく機能するか」、ということだ。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

上記のすべては、顧客思考だと思います。

あたり前ですが、顧客が使いやすいサービスを追求することが重要だということです。

 

サービスや製品はどこも似通っているものが多いですが、ちょっとしたところ、例えば、支払い手続きなどが簡単であれば、顧客は喜びます。

いや、喜ぶわけではなく、意識をしないで済むというのが正しいかもしれません。

 

複雑な処理で不便であれば、不快な思いをするでしょう。

不快な思いをさせず、何も意識させないことが、素晴らしいサービスなのかもしれません。

 

そういった部分にこだわったことが、Airbnbが成長した1つの理由だと思いました。

 

わるい人、アンチ、既存業界との闘い

新しいサービスを世間に出すと、必ず、そのサービスに否定的な人がいます。

これは絶対に避けられないのだと思います。

 

本書では、「悪い目的を持ってAirbnbを利用する人」「民泊サービスの敵であるホテル業界とその関係者(政治家)」との闘いが繰り広げられます。

 

どんなサービスの起業物語にも出てきますので、こういった本を読むときに一番面白いところだと思ってます。

 

創業者は、消化活動と呼んでます。

 

みんな創業時代の話を聞きたがるが、それだけではただのいい話になってしまう、とチェスキーは言う。実はその次の数段階のほうが、はるかに大変だ。それを「消化活動」とチェスキーは呼んでいた。この段階は、頼るものがない。起業についての本はたくさんあるし、大企業経営についてもさまざまな書籍がある。だが、その間の段階について書かれたものはあまりない。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

本書からは、そういった人たちとの闘いは、顧客のことを第一に考え、一つずつ親身になって解決していけばいいと学びました。

 

ときには、政治家や投資家などの手を借りることもあるようですが、根底としては、サービスを利用する顧客を考えています。

悪い目的でサービスを利用する人には、当然その被害者がいますので、その被害者を守るようなサービスに変えていくことです。

 

当たり前のことですが、顧客を考えるということは、忘れてはいけない大事なことだと思います。

 

起業物語でよく出てくることも語られる本

起業物語で、「サービスを立ち上げてから困難もなく順調に成長しました」ということは聞いたことがありません。

というより、そういうサービスもあるのかもしれませんが、面白くないので、本にならないのだと思います。

 

本書は困難も語られるし、そのほか起業物語でよく語られることも多く出てきました。

 

「投資のための借金をした」「サービスの現場で学ぶ」「休みなく働く」といったようなものです。

 

以下は、借金の例です。

 

この時点で、彼らはもう野球カードのバインダーがいっぱいになるくらいクレジットカードをつくりまくり、ひとり2万ドルの借金があった。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

投資のための借金は良いものとされています。

借金が大きいほど、信用が大きいということで、起業家としては評価されるように思います。

 

ただ、2020年現在、新型コロナウイルスにより、破産する企業が増えていきそうな状況です。

成長するためには投資のための借金が必要だと分かるのですが、慎重に考えて選択したいと思いました。

 

続いて、現場の大切さの例です。

 

そこで、ユーザーに会いにいくことにした。
‥チェスキーとゲビアはすぐに2つの弱点を発見した。
ひとつは宿泊料をどのくらいにしたらいいかわからない人が多かったこと。もうひとつは写真だ。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

会議室や事務室の中にこもっていたら、顧客の気持ちがわからないという例です。

現場に行き、現場の人に話を聞くことが大事ですね。

 

そして、起業家は必ず、休みなく働きます

 

それなのに、まだ3人で日に18時間休みなく一緒に働いていた。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

1日に何時間働けば、「努力した」「頑張っている」といえるのかは分かりませんが、起業家が15時間以上働いている経験をしているのは間違いない事実だと思います。

休日もない時期があったという人が多いですね。

 

成功するためには、ある一定期間は、寝る時間と休暇を捨てる覚悟が必要だと思ってます。

 

このように、起業家向けの本などで、推奨されることが本書にも出てきます。

起業コンサルティングや大学教授が書いた本で語られるようなことを、実際にどうやったかを知るには、こういった起業物語がベストですね。

起業物語で語られる話は、本当にあった話ですから、疑うことなく学べます。

 

企業が成長する流れを学びたい人にオススメ

起業物語は、基本的に1つの企業が成長していく物語となっています。

 

本書も同様で、そういった物語は、起業を考えている人が、成長する流れをイメージするにはもってこいです。

 

本書では、特に、新しいサービスをすることによる、世間からの批判や既存業界との闘いが特に多く語られているため、新しいことをしようとしている起業家は参考になると思います。

 

起業をするにあたり、その流れを知りたい人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①世の中に知ってもらうため、何度もアピールする

どんなに良いサービス/製品でも、それが消費者に届いておらず、存在を知られていなければ売れることはありません。

世間に受けが悪いサービスだったとしても、まずは評価をしてもらうため、消費者の目に届けることが大事だと思います。

 

その方法として、何度もアピールし続けるということが語られていました。

 

チェスキーはほかの起業家にずっとこの作戦を勧めている。「ローンチして誰も気づいてくれなかったら何度でもローンチすればいい」

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

「新しいサービスを始めます」ということを何度も繰り返すということです。

そうすると、何度もネット記事や雑誌で紹介されるからです。

 

これは、Twitterによるマーケティングに応用できると思いました。

 

Twitterは基本的に、一番新しいツイートが先頭に来ます。

例えば、昨日の宣伝ツイートは、本日のツイート一覧の下の方になり、あまり見られないことになります。

 

潜在的な顧客が、昨日Twitterを開かず、今日Twitterを開いていたら、見てもらえないかもしれません。

 

そんなとき、昨日と同じ内容でいいので、今日もツイートすれば、見てもらえる可能性が増えます。

 

確かに、何度もツイートされると1度見た人にはウザがられるでしょうけど、これも1つの戦略だと思いました。

 

ツイートは広告掲載と違って、無料ですから、何度してもお金はかかりません。

ツイートするちょっとした手間だけで、消費者に知ってもらえるなら、やるべきですね。

 

②最新技術を積極的に利用する

僕は、基本的に人は楽を求めていると思ってます。

つまり、新しい技術は、人を楽にしているものが多いということです。

 

本書では、アマゾンのクラウドサービスが出てきました。

 

エアビーアンドビーはすべての機能をアマゾン・ウェブ・サービスに移した。‥エアビーアンドビーは複雑なインフラを維持運営することに時間も労力もかける必要はないため、エンジニアリングのチームは強固なサイトをつくることとコア事業特有の問題を解決することだけに集中できる。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

10年前の起業家がインターネット上でサービスを行いたいと思った場合は、サーバという高価な機械を購入し、地震などでも壊れないようなデータセンターという安全な施設に設置し、性能が低下したら新しい機械を買い換える、というようなことをしなければなりませんでした。

 

起業家が事業に失敗し、成功できなかった理由の1つとして、こういったインフラ構築の複雑さや費用だったこともあると思います。

 

ただ、2020年現在は、アマゾンのクラウドサービスでは、好きなときに瞬時にインフラを用意できますし、性能強化も簡単です。

また、不要ならすぐに捨てることができますので、費用を抑えることも可能です。

 

10年前よりも、費用や労力を抑えることができます

 

起業家のほとんどが失敗するというのは過去の話で、今後はこういった技術を有効的に利用することで、起業家の成功確率が上がっていく可能性もあると思ってます。

 

昔の話やイメージにとらわれず、今を生きていこうと思いました。

 

③消費者の心をつかめば、規制や法律は怖くない

Airbnbは、「100年に1度の不況」のときにサービス開始され、安く旅行したい人や、自宅の一部を貸し出しお金を得たい人にヒットしました。

 

消費者の心をつかんだということです。

消費者を味方につければ、規制や法律を変えることもできると思います。

 

長い目で見ると、エアビーアンドビーの側に利があると考える専門家がほとんどだ。たとえ局地的には規制が強化されたとしても、最終的には抜け道が与えられると見る人は多い。その理由はただひとつ。消費者が望むからだ。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

政府の規制に負けそうになったとき、消費者が「負けて欲しくない!」と思われるようなサービスを作るべきだということですね。

消費者の心をつかめば、政府を負かすことだってできるはずです。

 

そのような気持ちを持ち、とにかく、消費者がよくなるサービスを作り続けることが大事だと思いました。

 

2. 終わりに

起業物語は、起業に関して学べることが多いですが、そのほかにも、自分を奮い立たせてくれる自己啓発書のような役割も担ってます。

僕はどちらかというと後者を得たいために読んでます。

 

行動を起こさせてくれる本ですね。

読むと、ワクワクし、成功するかもしれないと思わせてくれ、行動したいと思わせてくれる。

 

このような本のひとつが起業物語です。

 

本書も1つの企業が成長していく物語となっていますので、起業への挑戦として背中を押してもらいたいと思っている人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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