【90冊目】「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(著者:林 總)」

記事まとめ

  • 「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(著者:林 )」の本をまとめた
  • 本書を読むことで、「商品販売においては、いかに在庫を残さないようにするかが重要である」ということを学んだ
  • 食品販売における業績向上の方法を知りたい人に本書をオススメしたい

 

「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(著者:林 )」を読みました。

本書について一言で紹介するなら、「物語形式で、食品販売における業績向上の方法を教えてくれる本」です。

 

本書は、会社経営と会計の本ですが、物語形式で進んでいくため、読みやすい本となってます。

ちなみに僕は、本書を読み終えるのに、1時間37分かかりました。

 

本書はシリーズ化されており、第4弾となります。

 

  1. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
  2. 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
  3. コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?
  4. (本書)50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

第4弾は、第1弾〜第3弾とは主人公と舞台が異なります。

第1弾〜第3弾は、アパレル会社社長が主人公でしたが、第4弾である本書は大学生が主人公です。

舞台は業績が悪化しているレストランで、主人公が、第1弾から出てきている大学院で会計学を教えている先生に、会計と経営を教わりながら、レストランの経営状態を良くしていこうとする物語です。

 

シリーズを通して著者が伝えたいことは変わっておりません。

本書は、「業務改善対象は現場にある」「業務改善は、ムダを省くこと」ということにフォーカスしています。

 

また、アパレル経営ではなく、レストラン経営ですので、食品販売におけるムダの見つけ方や改善の仕方を学べる本となっています。

ただ、レストランにもいろいろあるため、本書のやり方を真似ながら、自分自身でムダを見つけることが重要でしょうね。

 

本書は、レストランの経営者や店長にオススメです。

 

それでは本記事で、僕が本書から学んだことをご紹介していきます。



 

 

1. 「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(著者:林 )」のレビュー

  • 1-1. 本のタイトルについて
  • 1-2. 著者について
  • 1-3. 目次と概要について
  • 1-4. 僕が学んだこと

 

「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?(著者:林 )」についてレビューします。

1-1. 本のタイトルについて

本のタイトルは、「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」です。

 

タイトルからは把握できませんが本書の舞台はレストランです。

主人公はレストランの経営者でも店長でもなく、大学の生徒なのですが、単位を手に入れるために、インターンシップのようなもので業績悪化中のレストランで働くことになり、このレストランを立て直していく物語です。

 

1-2. 著者について

著者は、「林 」さんです。

 

以下のウェブサイトを運営しているようです。

公認会計士 林

 

運用しているTwitterアカウントは見つけることができませんでした。

 

経歴

「林 」さんの経歴については、本書によると以下のとおりです。

 

公認会計士、税理士、LEC会計大学院教授(管理会計事例)。

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

本書は、公認会計士が書いた本です。

 

1-3. 目次と概要について

本書の目次は以下のとおりです。

タイトル
プロローグ ファミレス戦争勃発!?
第1章 ヒカリのクラークシップはじまる
大切なのは現場での経験
第2章 決算書はトップシークレット
損益計算書には利害関係者が並んでいる
第3章 女性はなぜ、高価なトリュフを買うのか?
限界利益は会社が創った付加価値
第4章 アクションプランはノウハウの固まりだった
赤字会社を黒字化する方法
第5章 決算書だけでは、真実はわからない
バランススコアカードの四つの視点
第6章 お客様の声は天の声
"顧客の視点"で仕事を見直す
第7章 キッチンには宝が埋まっている
業務プロセスを見直す
第8章 50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?
学習と成長の視点
第9章 逆転の発想がロミーズを救う
個人の力を結集してチームで乗り切る
第10章 千の端店に奇跡が起きた!
33ヶ月ぶりの黒字達成、そして -
エピローグ 最後のレクチャー

 

「だ・である調」

本書は、「です・ます調」ではなく、「だ・である調」です。

本ブログのような「○○です。」という文ではなく、「〇〇である」という文です。

 

会計の本ですが、物語形式のため、読みやすい本となっています。

 

概要

本書は会計と会社経営に関する本です。

 

本書はシリーズ化されており、第4弾となるのですが、第1弾〜第3弾とは違い、解説部分がありません。

物語形式で会計と会社経営を学ぶスタイルです。

 

  1. 餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
  2. 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
  3. コハダは大トロよりなぜ儲かるのか?
  4. (本書)50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

アパレル会社もレストランも、業績悪化時はムダを見つけるべき

業績が悪化したとき、しなければならないことは、業務のムダを見つけることです。

これはアパレル会社でもレストランでも同じです。

 

業務のムダを見つけようとするのは結構面倒なことです。

そのため、誰でも簡単に行える方法をしてしまいがちです。

それは、コスト削減です。

 

ただ、何も考えずにコスト削減をすると、費用だけでなく売上も減っていくことになります。

 

売上が減少した理由は明らかだった。来客数が目に見えて減ったからだ。利幅の大きいメニューへの露骨な誘導、心のこもらない接客態度、見え見えのコスト削減策が客の反感を買ったのだ。"顧客の視点"を考えずに、店の都合だけを前面に出して、業績をよくしようとしてきた結果がこれである。

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

同じように"顧客の視点"を考えずに、利益幅が小さいからといって、顧客に人気の商品の販売をやめてしまうといったようなことも、売上低下を招いてしまいます。

「利益幅」のように、会計の視点で考えると、このような顧客をまったく考えていない方法に行き着くようです。

 

これは、会計を学んだだけで、実践でうまく活用できない人が陥ります。

本書が生まれたのは、こういった人たちが、会計を実践で使えるようにするためです。

 

ではどうすればいいのか?

 

それが、現場にいき、現場の業務のムダを見つけ、改善することです。

 

本書ではいくつかありましたが、在庫の回転率を高める方法がありました。

 

つまり、回転速度が遅い分、現金が寝てしまうということだ。
‥現金が在庫に形を変えたまま動かないということだ。在庫は売れてはじめて現金になる。多額の在庫を抱えていたのでは、お金がいくらあっても足りない。

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

会社の事業というのは、「お金を使って、付加価値を付けた商品を作り、お金を得る」という流れです。

商品在庫というのは、お金が形を変えたものです。

在庫が100%の確率でお金に変わるのであれば問題ないですが、「在庫を廃棄する」「セールで安く売る」ということになる可能性があります。

 

つまり、在庫は不安定です。

こういった不安定の在庫は、早くお金に変えるべきです。

 

それが業績改善の1つの方法です。

 

いつも材料として余ってしまうのであれば、新メニューを考えて、材料(在庫)を処理します。

 

このように、業務の改善を図っていくことが、業績回復の第一歩となります。

 

レストランにおける業績回復のやり方を知りたい人にオススメ

本書はレストランが舞台ですので、主には、レストラン関係の人に役立つ情報が含まれていると思います。

ただ、会計の勉強をしているが、会計を使う現場(会社というもの)が、どういうものなのかということを学ぶという意味でも学べるところはあると思います。

 

主にはレストラン関係者、他には会計を勉強している学生や社会人に、本書をオススメしたいと思います。

 

1-4. 僕が学んだこと

本書の内容とともに、僕が学んだことをまとめていきたいと思います。

 

①店はオーナーではなく顧客が作った、と考える

「会社は株主のものである」とよく言いますが、会社を作り上げたのは誰になるのでしょうか?

 

株主、創業者、社員、顧客‥

 

本書では、「店は誰が作ったのか?」という質問が出てきます。

 

たしかにこの店の創業者がマカロンを売り出した。だが、売れなければ商売は続かない。客は満足を求めてこの店にやってきて、400円のお菓子を喜んで買っていくんだ。もうわかったね。この店は顧客がつくったんだよ。

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

 

上記引用文の言葉のとおりだと思いました。

 

お店も会社も、顧客がつくったのだと思います。

 

顧客がお金を払ってサービスや製品を買ってくれなかったら、店や会社は成り立ちません。

顧客がいないと成り立たない。

 

優秀な株主、優秀な創業者、優秀な社員がいて、圧倒的に有益なサービスや製品があっても、顧客が買わないのであれば、その会社は潰れてしまいます。

 

顧客がやはり大事ですね。

 

「お客様は神様だ」というのは言い過ぎかもしれませんが、それでも顧客がいないことは成り立たないわけですので、かなり上位の存在であることには間違いありません。

 

僕はお客様を第一に考え、大事にしていきたいと思いました。

 

2. 終わりに

本書の著者の本を何冊も読んできて、会社経営と会計の関係性がよく分かりました。

 

会計は参考にすべき存在であるが、それだけを見ていても会社経営はうまくいかない。

現場に行き、現場の意見を聞き、経営判断を下すのが大事だと学びました。

 

当然、会計情報をいいかげんに作ってしまうと、業務改善の現場を間違えることにもなりますので、会計自体は大事です。

ただ、会計の情報をうのみにしすぎたり、数字だけを見て判断することは今後しないと思います。

 

著者の本を読むまくることで、そういった考え方が身につきました。

 

本書は、他のシリーズの本より読みやすいです。

おそらく主人公が会社経営者ではなく、レストランのアルバイトだからだと思います。

イメージしやすいわけです。

同じ著書の他の本で理解ができなかった人は、本書なら理解できるかもしれませんので、ぜひ本書を手にとってみてください。

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